
ピレニアン・シープドッグは大昔からピレネー山脈の牧羊犬として活躍していました。しかし、犬界に知られるようになったのは20世紀初頭で、現在でもピレニアン・シープドッグの起源は謎に包まれています。
ピレニアン・シープドッグは現在でもピレネー山脈で牧羊犬として活躍しています。
ピレニアン・シープドッグは牧羊犬・牧畜犬の犬種グループに分類されます。牧羊犬・牧畜犬のグループに分類される犬種の多くは作業意欲が非常に高く、知能が高いです。
ピレニアン・シープドッグは勇敢で飼い主にとても忠実な犬種です。しかし、見知らぬ人には警戒心を抱き、簡単に信用しません。また、牧羊犬として活躍していたため、自分から率先して行動する判断力をもつ知能が高い犬種です。
ピレニアン・シープドッグは知能が高く、作業意欲も高いので、簡単にしつけをすることができます。しかし、時には自分が正しいと思うことを頑固に貫くこともあるので、飼い主が一方的に指示をするのではなく、しっかりとコミュニケーションを取りながらしつけを進めていくようにしましょう。時にはピレニアン・シープドッグが自分で判断する機会を与えることで、しつけも進み、信頼関係を深めることができます。
ピレニアン・シープドッグの適正体重や運動量を知ることは健康を維持し、健康寿命を伸ばすのに欠かせないことです。ここでは、ピレニアン・シープドッグの適正体重、必要な運動量、平均寿命を紹介していきます。
ピレニアン・シープドッグの適正体重は6kg~13kgです。ピレニアン・シープドッグの健康を維持するには、こまめな体重管理が欠かせません。ピレニアン・シープドッグの体重を1ヶ月に1回は測り、体重の変化に気付けるようにしましょう。
ピレニアン・シープドッグは牧羊犬として何時間も作業するための犬種なので、必要な運動量が多いです。少なくとも1日に2時間は運動の時間を確保し、有り余ったエネルギーを発散させるようにしましょう。また、新しいことに挑戦したい人は、ドッグスポーツに挑戦するのがおすすめですよ。
ピレニアン・シープドッグの平均寿命は15~19年です。ピレニアン・シープドッグは遺伝疾患が少なく、病気にもかかりにくいため、平均寿命が非常に長い犬種です。そのため、ピレニアン・シープドッグを迎える場合は、自分が他の犬種よりも長くしっかりと世話ができるかどうかを考えなければいけません。
ピレニアン・シープドッグには顔の被毛が長い「ラフフェイス」と顔の被毛が短い「スムースフェイス」の2種類のバリエーションがあります。ラフフェスの被毛はざらざらとしています。その反面、スムースフェイスの被毛は滑らかで柔らかいです。
ピレニアン・シープドッグの被毛は絡まりやすいので、週に1回は丁寧にブラッシングをするようにしましょう。ブラッシングは毛玉ができるのを防ぐだけではなく、死毛を取り除き、抜け毛を減らすのにも役に立ちます。
また、ブラッシングをする際には耳掃除と爪切りも行うようにしましょう。
ここでは、ピレニアン・シープドッグについて解説していきました。ピレニアン・シープドッグは小さな体をしていますが、羊の群れを動かすのが上手で、現在もピレネー山脈では牧羊犬として活躍しています。そのため、同じく小型犬種であるトイ犬種よりもたくさんの運動が必要になります。ピレニアン・シープドッグを迎える場合は、犬種の特徴について知り、犬種に合った環境が整えられるようにしてくださいね。
ルエス 杏鈴/犬訓練士、ドッグライター、ドッグフォトグラファー
大好きなジャーマンシェパードとドタバタな日々。いろいろなことに愛犬と挑戦するのが大好きで、ディスクドッグ、アジリティ、警察犬の訓練など様々なトレーニングに携わった経験がある。
愛犬を迎えたことを機に犬の美しさや犬との生活の魅力を伝えるべく、ドッグフォトグラファーとしての活動開始。また、ドッグトレーニングや犬との生活を活かし、2019年4月頃より愛犬家のために記事の執筆を開始。
写真や記事の執筆を通して犬が犬として幸せに過ごせる世界づくりに携わるのが目標。