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犬種図鑑

2020.11.19

アレルギーの人は毛が抜けない犬種がお勧め!抜けない理由と手入れ法

犬と暮らす飼い主さんの悩みの一つが「抜け毛」の問題。室内飼いでは毛が抜けやすい犬の場合は、毎日のお掃除も大変ですよね。また、愛犬の皮膚・被毛の健康のためにも日々のブラッシングは欠かせません。一方、さまざまな犬種がいる中で、毛が抜けにくい犬種もいます。そこで、今回は毛が抜けない・抜けにくい犬種に加え、毛が抜けにくい理由、お手入れ方法などをご紹介していきます。

明石 則実/動物ライター

毛が抜けない犬にはどんな毛の生え方の特徴が?

毛が抜けにくい犬の1種とされるトイ・プードル

毛が抜けないとされる犬の場合、その秘密は被毛の生え方と構造にあります。その特徴を詳しく見ていきましょう。

毛が抜けやすいダブルコート

全犬種のうち、ダブルコートと呼ばれる二重被毛の構造を持つ犬種の方が圧倒的に多くなっています。ダブルコートとは、外部からの紫外線や刺激から身を守るためのオーバーコートと、体温を保つために密集して生えているアンダーコートの二重構造のことで、比較的、寒冷な地域で生まれた犬種が多いと言えるでしょう。

1年のうち2度訪れる換毛期には、このアンダーコートがそっくり生え変わります。そのため不要になった毛が大量に抜けることになるのです。

柴犬をはじめとする日本犬、ゴールデンレトリーバーやコーギーなど、多くの犬種が存在しますが、手のひらで押すと、しっかりと押し返してくる感じがダブルコートの特徴だと言えるでしょう。

毛が抜けにくい構造のシングルコート

アンダーコートを持たずに、オーバーコートのみの被毛を持っている犬種をシングルコートと呼びます。とはいえ、毛が全く抜けないということはなく、抜けにくい構造だということが言えますね。特にシングルコートの場合は長毛種の犬が多く、毛が生え変わる毛周期が非常に長いため、その分抜け毛も少なくなります。

シングルコートの子は、それぞれの毛の生え変わり時期が異なるため、一気に抜けることがなく、換毛期というものが存在しないことが特徴です。

毛が抜けない・抜けにくい主な犬種とは?

飼い主によくなついているヨークシャー・テリア

毛が抜けない・毛が抜けにくいとされるワンちゃんのうち、代表的な犬種をご紹介していきます。まったくリスクがないというわけではありませんが、犬の毛にアレルギーがある方は毛が抜けない・抜けにくいとされている犬種を検討するのもいいでしょう。

毛が抜けにくい犬種|1.ヨークシャー・テリア

ヨーキーの愛称で親しまれているヨークシャー・テリアの被毛は、光沢があってとても艶やかです。 そのため、被毛の健康と美しさを維持するためには相当な努力も必要なところ。 抜け毛は少ないのですが、地面に付くほど毛が伸びてしまうため、こまめなカットが欠かせません。

毛が抜けにくい犬種|2.マルチーズ

マルチーズといえば、やはり純白で絹のような美しい被毛が最大の魅力ですよね。その被毛はかなり細いために絡みやすく、こまめなブラッシングやカットが欠かせないものになるでしょう。

毛が抜けにくい犬種|3.トイ・プードル

くるくるとした巻き毛が特徴のトイ・プードル。シングルコートにもかかわらず、ボリュームある毛並みが可愛らしさを際立たせていますね。さまざまなトリミングデザインやアレンジを加えることも可能ですし、「テディベアカット」や「シュナウザーカット」など、お好みのスタイリングができるのも、トイ・プードルならではでしょう。

毛が抜けにくい犬種|4.ミニチュア・シュナウザー

ミニチュア・シュナウザーはダブルコートの被毛なのですが、毛が抜けにくいとされています。 とはいえ、本来なら抜けるはずのアンダーコートが抜けにくいため、「ストリッピング」といって、毛を指で引き抜く方法を用いることがあります。毛の生え替りによる新陳代謝が行われない分、人為的に代謝を促すというわけですね。

毛が抜けにくい犬種|5.ビションフリーゼ

白くてもこもこした被毛が最大の特徴ですが、トイ・プードルとの違いは、被毛がダブルコートであること。ビションフリーゼのアンダーコートは比較的抜けにくいとされていて、人気の理由の一つにもなっています。とは言っても、もこもこスタイルの維持はかなり大変で、毛玉にならないようブラッシングなどのケアは欠かせません。

毛が抜けない・抜けにくい犬種でも注意点あり!

綿菓子のように真っ白なビションフリーゼ

毛が抜けない、抜けにくいからといって犬の被毛のケアが簡単だというわけではありません。被毛の健康状態やスタイリングを維持するために、注意すべきことはたくさんあるのです。注意点をいくつかご紹介していきます。

日々のブラッシングやトリミングは欠かさないこと

毛が抜けにくい犬種の特徴として、長毛種ゆえに毛が伸びてしまうことや、巻毛のために毛玉になりやすいといったデメリットが少なからず存在します。そのため毎日のブラッシングや、定期的なトリミングは欠かせません。

被毛が毛玉になってしまうと皮膚を引っ張ることで炎症が起きてしまったり、細かいゴミやホコリが絡んでしまうので衛生的にも良くありません。

また毛周期が長いために、汚れが付着するとそのままになってしまいます。こまめにシャンプーをすることで清潔さを保つようにしておきたいところです。

体温調節をしっかり考えてあげること

シングルコートのワンちゃんの場合、アンダーコートを持っていないために冬の寒さには弱いもの。散歩やドッグランへ行く場合など、暖かい服を着せるなど体温を逃がさないようにすることが望ましいでしょう。

夏の暑さも同様で、被毛が長かったり、モコモコだったりすれば蒸れてしまいます。その場合は適度にサマーカットを施すなどして熱を逃がしてあげることも大事です。

毛が抜けないことはメリットばかりではない!?

ペロンと舌を出した室内犬

毛が抜けにくいからといって、お部屋の掃除が楽になるといったメリットばかりではありません。 その分しっかりと被毛のケアをしてあげることも必要になりますし、季節によって体調などを考えてあげることも大切ですね。

  • 公開日:

    2020.07.06

  • 更新日:

    2020.11.19

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ライター・専門家プロフィール
  • 明石 則実
  • 動物ライター
  • フリーライターとして動物関連や歴史系記事の執筆を多数おこなう。柴犬と暮らす傍ら、趣味の旅行や城めぐりで愛犬と駆け回る週末。 愛犬家の皆さんにとって、お悩みを解決したり、有益な情報を発信することを心掛けています。