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連載 / ブログ

2020.07.13

連載|シニアの愛チワワ|vol.36

君がそこにいる幸せ。イヌトモというコミュニティ

同じタイミングに散歩をしていて、頻繁に会う飼い主さんと、挨拶をしたり話をしたりする方は多いと思います。犬の不思議な力で出会えた飼い主さんたちとのつながり「イヌトモ」。愛犬との暮らしで感じたイヌトモにまつわるお話です。

#シニアの愛チワワ

Author :只野 アキ/ドッグライター

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ようこそ!イヌトモコミュニティへ

イヌトモ。イヌトモは犬を家族に迎えると、いつの間にか参加している不思議な地域密着型のコミュニティです。近所なのか遠方なのか、どこに住んでいるかわからない飼い主さんとその愛犬。

散歩の時間が重なるため、出会う人たち。連れている愛犬がおなじ犬種だったときは、さらに意気投合し、愛犬たちが飽きてしまうくらい、話に夢中になることもあります。ですが、飼い主さんの名前は知りません。知っているのは犬の名前だけという、なんとも不思議な関係です。

たまたま近所を歩いていて、窓からのぞいているワンちゃんを発見し「ここに住んでいたんだ」と知ります。あくまでも、きっかけはお互いが連れている愛犬なのです。

愛犬とワタシ

実家に住んでいたころ、仕事の都合などで愛犬の散歩に行けないとき、母親に散歩の代理を頼んでいました。母親はイヌトモを作る名人といっても過言ではなく、小学生からご年配の方まで、幅広い年齢層のイヌトモがいました。

休日、愛犬の散歩をしていると、私に声をかけていいのかどうか、迷っている飼い主さんに出会いました。「こんにちは」と声を掛けてみると「愛犬ちゃんでいいのよね?」と愛犬の名前をおそるおそる私に聞く飼い主さん。

母親が散歩をしていることが多かったため、愛犬だと確信が持てなかったようです。
間違えていなかったことが分かり「今日はお母さんじゃないのね」と安心する飼い主さん。この方も母親のイヌトモなのでしょう。

ふと気づくと、日中仕事をして家にいない私より、愛犬の方が近所では有名になっていたのです。「君はこんなに近所で有名になっていたの?」苦笑いをしながらも、愛犬が地域になじんでいることと、母親のイヌトモを作る才能を微笑ましく感じました。

これからのイヌトモ

愛犬はもう散歩に行かなくなりました。ですが、私がひとりで歩いていると、今でも声を掛けてくださる飼い主さんがいます。
「愛犬ちゃん元気?」「おかげさまで元気ですよ」このような何気ない会話のなかで、愛犬の近況を近所に住んでいるイヌトモが知ってくれています。

コロナウイルスがまん延し、もし私がコロナウイルスに感染したら家に残された愛犬はどうなるのだろうと思いました。コロナウイルスだけではなく、災害時なども同じです。
私が自宅へすぐに戻れないとき、愛犬のことをよく知っているイヌトモが近所にいることは、とても心強く安心ができます。

今までは、散歩のときに会話をするなど、楽しさがメインのイヌトモでしたが、これからのイヌトモは「身近な人同士の助け合い」もそこに加わるのではないかと思っています。

犬がつなげる人の輪

お子さんがいるご家庭だと、ご近所同士のコミュニケーションはあると思います。
ですが、ご年配の方や子どもがいないご家庭は、近所の方と会話をするきっかけがなく、ご近所の方とのコミュニケーションが取りにくいのが現実です。
実際私も愛犬がいなければ、近所の方と話すことは、ほぼなかったと思います。

飼い主さん同士が気軽に会話できるイヌトモは、犬がいるからこそできる身近な方とのつながりだと感じます。見知らぬ方や、初めて会う方への個人情報の漏えいには気をつけつつ、愛犬が作ってくれた人とのつながりを、これからも大切にしていきたいと思っています。

◎ライタープロフィール
只野 アキ ドッグライター

只野 アキ/ドッグライター

犬の素晴らしさを皆様にお伝えし、犬を手放さない社会の実現を目指すドッグライターです。
家庭犬ドッグトレーナーとして、トレーニングやイベント運営を経験。愛犬の病気をきっかけにトレーナー業は休止し、現在はドッグライターとして活躍中。
趣味は犬とたわむれること。愛犬との生活が豊かになる情報や、皆様のこころがほんのりと温かくなるような記事をお届けします。

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