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連載 / ブログ

2020.07.10

連載|シニアの愛チワワ|vol.35

君がそこにいる幸せ。愛犬と飼い主、どっちが似たんだろう

愛犬の行動や性格が自分に似ている!と思ったことはありませんか?愛犬と生活をしてきて、私は多々愛犬に自分の姿を重ねてしまう経験をしてきました。日々の生活で感じた、愛犬と私「どっちが似たんだろう」というお話です。

#シニアの愛チワワ

Author :只野 アキ/ドッグライター

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ひとみしり

極度の人見知りの私。どのような場所でも「グイグイ」いかず、なんとなくその場にいて笑いや話を共有し、人見知りがバレないようにしてきました。
交友関係はどちらかというと広く浅く、深く交友を持つ友人は何人かいてくれればいかな、というタイプです。

そんな私が愛犬をドッグランへ連れて行ったときの出来事です。他のワンちゃん達は楽しそうに遊んでいるのに、近くへ行かずひとりで地面のにおいを嗅いでいる愛犬。
「この光景、何かと似ているぞ」まさに大勢の人の中に入ったときの自分を見ているようでした。

遊びに来てくれたワンちゃんに軽く挨拶をして、また丹念に地面のにおいを嗅ぎ始めます。
「愛犬よ、それはドッグランじゃなくてもできるのでは?」と思いながら「君も人見知りなんだね」と、愛犬と自分の共通点を見て、嬉しくなりました。

苦い思い出

小学生の頃、体育で鉄棒の逆上がりができず、隅っこでひとり練習をした記憶がありま
す。
苦い思い出です。

ドッグトレーナーが集まり、アジリティの練習をしたことがありました。各自パートナー犬を連れてきて、まずは簡単なハードルの練習をしましょうということになりました。
10センチほどの高さのハードルを次々とクリアしていく犬たち。愛犬の順番が来ました。

ゆっくり歩いてハードルに近づき「目の前に邪魔なものがあります」と立ち止まってこちらを見る愛犬。もう一度やってみようと再度トライ。また同じように立ち止まる愛犬。
結局ハードルを飛べないのは愛犬だけでした。

まずはバーをまたぐ練習からやってみようか言われ、グラウンドの隅っこで愛犬と二人で練習をしました。幼少の苦い思い出そのものです。
「愛犬よ、君の気持ちはよくわかる」グラウンドの片隅でふと、ノスタルジックな気持ちになるのでした。

パーソナルスペース

パーソナルスペースは対人距離などと言われ、各個人が持っている「他人に入られると不快や不安に感じる空間や距離感」のことをいいます。
パーソナルスペースはそれぞれ人により違い、狭い人はどちらかというとフレンドリーな人が多く、広い人は人見知りやひとりの時間を好む人が多いと言われています。

愛犬も私も、このパーソナルスペースがとても広いのです。他の犬が好意をもって近づいてきてくれても、愛犬は怒るか避けることが多く、なかなか他の犬と仲良くなれません。

もちろん私は誰かとコミュニケーションを取るときに、怒ったり逃げたりはしませんが、なぜか自分を見ているような気持になります。ある程度、相手と距離があると安心する気持ちが、とてもよくわかるのです。

どっちが似たんだろう

愛犬の生活を見ていると、自分を見ているような気持になることが多々あります。
どうして変なところだけ似たんだろうと思うわけですが、そう思いながらも自分と似ている愛犬が愛おしくてなりません。

すやすや眠る小さな分身。「愛犬と飼い主は似るっていうから仕方ないね」愛犬は眠りながら耳を小刻みに動かします。小さな分身を見ていると、微笑ましく優しい気持ちになれるのでした。

◎ライタープロフィール
只野 アキ ドッグライター

只野 アキ/ドッグライター

犬の素晴らしさを皆様にお伝えし、犬を手放さない社会の実現を目指すドッグライターです。
家庭犬ドッグトレーナーとして、トレーニングやイベント運営を経験。愛犬の病気をきっかけにトレーナー業は休止し、現在はドッグライターとして活躍中。
趣味は犬とたわむれること。愛犬との生活が豊かになる情報や、皆様のこころがほんのりと温かくなるような記事をお届けします。

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