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お手入れ

2020.06.06

犬の毛色『タン』ってどんな色?画像でチェックして犬の毛色を学ぶ

犬の被毛カラーとして、よく“ブラック・アンド・タン”という表現を見かけます。ブラックは黒で、もうひとつの「タン」は、茶色系の色ということはなんとなくイメージできますが、正確には一体どういう色なのでしょうか?今回はこの『タン』という犬の毛色の概要から、タンが毛色に入っている犬種についてご紹介します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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犬の毛色『タン』とは?

眉毛に『タン』を持つダックスフンド

タン(Tan)を色彩辞典などで調べてみると、黄褐色、赤褐色、くすんだ黄赤などの表現がされています。ブラウン系の色の一つとして掲載され、実は生活のさまざまなシーンで使用されている色みのことを指します。英語のTanには、皮をなめす、日焼けなどの意味があります。皮をなめすときに使用するタンニンの色は赤褐色や黄褐色で、また日焼けした肌の色も褐色です。このことから、タンという言葉が茶色系の名称としても使用されるようになったようです。

犬の毛色のタンもこれに準じていますが、黄褐色の方をタン、赤褐色の方をレバーと呼ぶことが多く、タンの中でも濃い黄褐色はリッチ・タン、薄い黄褐色はライト・タンと呼ばれています。犬の被毛の場合、タンは単色や基調色としてよりも、ブラック・アンド・タンやレバー・アンド・タンのようにコンビカラーのスポットになることが多く、眉毛やマズル周辺、胸元、そして足先などに多く見られます。

タンが純血種の条件とされている犬種とは

被毛の色のなかにタンが存在しなければ純血種として認められないという犬種は、現在登録されている犬種の中にはいません。タンは、あくまでもパターンやスポットのなかの色のひとつとして認められている毛色なのです。しかし、タンの占有面積が最大でなくても、この色があることによって、その犬種の個性を示している例がたくさんあります。眉毛やマズル、脚部などにスポットで入ることが絶妙のアクセントとなり、かわいさや存在感を大きくアップさせる独特の魅力ある色がタンと言えます。

『タン』の毛色を持つ犬種とは?

毛色のアクセントとして美しいタンカラーのマーキングを持つ犬種をご紹介します。

毛色にタンが入っている犬種|ミニチュア・ダックスフント

毛色にタンが入っているミニチュア・ダックスフント

短脚・胴長で知られ、日本でも人気の高いドイツ原産のミニチュア・ダックスフント。もともとは地下や穴倉に適した狩猟犬で、優れた嗅覚と狩猟能力を持っています。生まれつき友好的な性格で落ち着きがあり、がまん強さも持ち合わせています。被毛にはスムース、ワイヤード、ロングの3タイプがあり、毛色はブラック、またはブラウン(チョコレート)をベースに、タンやイエローのマーキングが顔や頭部、胸、脚、尾など、体の各部に入っています。

毛色にタンが入っている犬種|ミニチュア・ピンシャー

毛色にタンが入っているミニチュア・ピンシャー

その起源を約300年前にまで遡ることができるドイツ原産の家庭犬。すらりとした長い脚を持ち、小型ながらすっきりとしたスタイルと大きな瞳、俊敏な動きが魅力的な犬種ミニチュア・ピンシャー。性格は陽気で活発、かつ家族に忠実です。被毛は短毛で硬めながらビロードのような肌触りで、毛色はブラック・タン、チョコ・タンが一般的です。

毛色にタンが入っている犬種|ヨークシャー・テリア

毛色にタンが入っているヨークシャー・テリア

ヨーキーの愛称で親しまれているイギリス原産で長毛の美しい被毛が魅力の犬種ヨークシャー・テリア。見た目の美しさとは裏腹に、テリア気質を持つ勇敢な性質かつ賢いことが特徴です。ショーなどでは、長い胸の毛の鮮やかなタンが魅力を高めています。

毛色にタンが入っている犬種|ドーベルマン

毛色にタンが入っているドーベルマン

最初の繁殖者の名前に由来してその名がつけられたドーベルマン。ドイツ原産で警護犬としての活躍が有名です。気質は友好的で穏やか。また家族に非常に忠実で、家庭犬としても高い適応力があります。毛色にはタンの明瞭なパターンが入ったブラックとブラウンの2つのカラー・バリエーションがあります。そのタンのマーキングはマズル、眉の上、喉、前胸、足、太もも、前足の裏側や尾の下などに見られます。

毛色にタンが入っている犬種|ジャーマン・シェパード

毛色にタンが入っているジャーマン・シェパード

警察犬、軍用犬から家庭犬まで、多彩な役割を果たす大型犬がドイツ原産のジャーマン・シェパードです。タフで大胆、頭が良く、訓練のしやすさが大きな特徴です。毛色はバラエティに富んでいますが、ブラックベースにタンやレバー、イエローやグレーまでのマーキングが入っているものから単色までさまざまです。

タンはその犬種の印象を決める重要なパターン色

毛色にタンが入っている3頭の子犬

パターンの色としてポピュラーであり人気が高いタン。タンが色として入ることによって、犬種によってはいっそうハードなイメージになったり、逆にかわいさを醸し出したり、ときには美しさも際立たせます。スポット的に現出してくる色ですが、その犬種の印象を決める大きな役割を果たしているカラーであると言えるのかもしれませんね。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士、犬の東洋医学生活管理士2級

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

  • 更新日:

    2020.06.06

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