magazine

健康管理 / 病気

2020.06.17

犬の心拍数の正常値ってどれくらい?心拍数の測り方と異常値の原因とは

みなさんは愛犬の心拍数ってどれくらいかご存知ですか?きっと自信を持って『わかります!』と言える飼い主さんは少ないのではないでしょうか?愛犬の心拍数を把握しておくことは、健康管理に大いに役立ちます。今回は、愛犬の心拍数の測り方と正常値、また異常値の原因についてご紹介します。愛犬の健康のためにぜひお読みくださいね!

Author :監修:加藤 みゆき/獣医師、文:Qt

この記事をシェアする

犬の心拍数の正常値とは?

犬 心拍数

犬の心拍数の正常値は、60回~180回ほどと言われています。ずいぶん数字に開きがあるなと感じた方もいらっしゃるかもしれません。 心拍数は体の大きさや年齢によっても変わってくるので、上記のように大きな開きが生じてしまうのです。 一般的に成犬よりも子犬の方が心拍数が多く、大型犬よりも小型犬の方が多くなっています。

心拍って?

心拍数の『心拍』というのは、1分間に心臓が拍動(ドクンドクンと収縮運動をおこなうこと)する数のこと。 心拍数と似たような表現として脈拍数というのもありますよね。では、『心拍数』と『脈拍数』はどう違うのでしょうか? 脈拍というのは、心臓の拍動が動脈を通じてあらわれたものです。なので、通常は心拍数と脈拍数はほぼ同じ数になるのですが、不整脈などが原因で動脈へ拍動がうまく伝わらない場合には、心拍数と脈拍数に違いが出てしまうこともあります。

ほかの動物の心拍数

動物の心拍数は、一般的に体の大きさと関係があると言われています。体が小さいほど心拍数は多い傾向にあり、犬よりも体の小さな猫の心拍数はおよそ100回~240回ほどと言われています。一方、犬よりも体の大きい私たち人間の心拍数は犬よりも少なく、およそ60回~100回ほどです。

犬の心拍数|脈の測り方

犬 心拍数

それでは、実際に愛犬の心拍数を測ってみましょう。

心拍数の測り方

心拍数を測るには、愛犬の心臓の位置に手を当ててその動きをカウントします。心臓の位置は、フセをした状態で愛犬の左前足の肘が当たる場所の付近にあります。そこに手を入れると心臓の鼓動を感じられるはずです。小型犬なら抱っこした状態で心臓の位置に手を当てて測ることもできます。

脈拍数の測り方

脈拍数を測るなら、後ろ足の内側の付け根部分に指を2本あててみましょう。ドクドクと脈をうっているのが感じられると思います。 心拍数も脈拍数も1分間で測るのが望ましいのですが、愛犬がじっとしていられない場合には15秒分の数を数えて×4をしてもOKです!

犬の心拍数が早い|考えられる原因

犬 心拍数

心拍のリズムが不規則だったり、規則的でも正常値よりも早かったり遅かったりすることを『不整脈』と言います。 そして、心拍数が正常値よりも早い症状のことを『頻脈』と呼びます。頻脈の主な原因は下記の通りです。

飼い主にもわかりやすい原因

運動後や興奮した時などには当然、心拍数も上がります。また、痛みがある時や発熱がある時などにも心拍数が上がる傾向にあるので、愛犬の様子をよく観察して普段と様子が違うようなら早めに動物病院で受診しましょう。

わかりにくい原因|病気の可能性

上記以外にも頻脈の原因と考えられるのは、
・心不全
・貧血、低酸素症
・敗血症
・薬の作用
など様々な原因があり、飼い主さんにはなかなか判断できないものと思われます。少しでもおかしいなと感じたら、迷わず動物病院へ相談しましょう。

犬の心拍数が遅い|考えられる原因

犬 心拍数

『頻脈』とは逆に、正常値よりも遅い心拍数のことは『徐脈』と呼ばれており、下記のような原因が考えられます。

徐脈の主な原因

・洞不全症候群などの心臓疾患
・甲状腺機能低下症などの代謝性疾患
・低体温症
などこちらも様々な原因が考えられます。また、年齢を重ねるごとに心拍は遅くなる傾向にあるので、シニア期に入ると心拍は徐々に遅くなってきます。

愛犬の心拍数の正常値を知り、病気の早期発見に役立てよう!

犬 心拍数

愛犬の心拍数を知ることは、目に見えない病気の早期発見に役立ちます。まずは安静な状態で愛犬の心拍数を測り、その正常値を把握しておくことから始めましょう。毎日のスキンシップも兼ねて、愛犬の体に触れながらいつもと違うところはないかを日々チェックしてあげることが大切です。

◎監修者プロフィール
加藤みゆき 獣医師

加藤 みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

この記事をシェアする

知りたい情報を検索!