magazine

健康管理 / 病気

2020.06.15

犬の歯に関する基礎知識|獣医師監修|他の動物との違い・本数や生え変わりのタイミングまで

犬の歯のことについてどのくらい知っていますか?歯の本数や乳歯が生え変わる時期など、犬の歯について理解を深めておきましょう。また、愛犬の歯が茶色くなっているときに考えられることや、歯が抜けそうになっている場合はどうすればよいのかなども解説していきます。

Author :監修:加藤 みゆき/獣医師

この記事をシェアする

犬の歯は何本?

犬の歯

犬の歯の本数は、子犬の乳歯が28本、永久歯は42本です。乳歯は生後3週頃から生え始め、生後2~3ヶ月頃には生え揃います。上顎、下顎にそれぞれ切歯6本、犬歯2本、前臼歯6本が生えています。成犬は後臼歯も生えていますが、永久歯に生え変わる前の子犬には生えていません。

永久歯は、上顎に切歯6本、犬歯2本、前臼歯8本、後臼歯4本の合計20本、下顎に切歯6本、犬歯2本、前臼歯8本、後臼歯6本の合計22本が生えています。

他の動物と違う点

肉食よりの雑食動物である犬と馬などの草食動物とでは、発達している歯の種類が異なります。 もともと肉食である犬は、獲物を仕留められるよう犬歯が発達しています。また、肉を噛みちぎって食べられるように、臼歯のほとんどはノコギリのようにギザギザした形をしているのも特徴です。

一方、草食動物は草をすりつぶして食べることから臼歯が発達しており、平たい形をしています。 このように食性により、犬の歯と草食動物の歯には違いが見られるのです。

犬の歯|生え変わりのタイミングとは

犬 歯

生後4ヶ月頃から生え変わり始めていき、生後7ヶ月~1年頃に永久歯に生え揃います。乳歯の生え変わりの時期には、おもちゃをしきりに噛んだり、前足で歯をいじったりする姿が見られるので、そろそろ生え変わる時期だと気付けるでしょう。

基本的に乳歯は、切歯、犬歯、前臼歯の順番で抜けていきます。乳歯はいつのまにか抜けていることが多く、抜けた歯を飲み込んでしまう場合もあります。しかし、便に混ざって出てくるので、特に心配する必要はありません。

犬の歯の色|茶色や黒い場合は放置してもいいの?

犬の歯

愛犬の歯が茶色や黒くなっている場合は注意が必要です。ここでは、その理由について解説します。

歯が茶色い場合

歯垢や歯石の付着で、歯が茶色くなっていることが考えられます。歯垢は細菌の塊で、どんどん増えていきますが、軟らかいので歯磨きをすれば取り除けます。しかし、歯垢を放置していると3?5日で固い歯石になり、歯磨きでは取れなくなってしまいます。

溜まった歯垢や歯石は歯周病の原因になるので要注意です。歯磨きをしても茶色くなった部分がきれいにならない場合は、動物病院で歯石を取り除いてもらうようにしましょう。

歯に黒いところがある場合

犬の口内は、虫歯になりにくいアルカリ性なうえ、犬の唾液には虫歯菌の栄養となる糖を作り出す酵素「アミラーゼ」が含まれていないため、虫歯菌が増えにくい環境です。そのため、犬が虫歯になるのははかなり稀ですが、虫歯により歯の一部が黒くなっていることもあります。

虫歯を放っておくと神経に達することもあるので、黒いところがある歯を見つけたら、獣医師の診察を受けるようにしましょう。

愛犬の歯が抜けそう?放っておいてもいい?

犬 歯

乳歯の生え変わりによって歯がグラグラしている場合は、抜けるまで放っておいて問題ありません。ただし、生え変わりが上手くできず、乳歯が残ってしまった場合は抜歯が必要です。

また、歯周病により歯が抜けそうになっていることもあります。その場合、抜歯が必要かどうかは、歯周病の進行具合によるので、獣医師の診察を受けるようにしましょう。

デンタルケアで愛犬の歯をきれいに保とう

犬の歯

犬は虫歯にはなりにくいものの、歯周病になることは多いので、歯が茶色くなっていたら歯磨きをしてきれいにしてあげましょう。歯が悪くると健康にも影響を及ぼしてしまいます。デンタルケアをして愛犬の42本の歯を健康に保っていきましょう。

◎監修者プロフィール
加藤みゆき 獣医師

加藤 みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

  • 公開日:

    2020.06.08

  • 更新日:

    2020.06.15

この記事をシェアする