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健康管理 / 病気

2020.06.15

【獣医師監修】犬が吐く理由5つ!吐いた後の食事で気をつけること

犬は人よりも吐きやすい体質で、吐いた後はいつも通りに元気に遊ぶ子も多いです。しかし、嘔吐を何度も繰り返し、吐いた後にぐったりしていると心配になりますね。嘔吐の原因には重大な病気が隠れている場合もあるため、早急な対処が必要になることもあります。
ここでは、犬が吐く理由5つを紹介し、病院に連れて行くべき場合と自宅で様子を見てもよい場合の違い、吐いた後の食事で気をつけることをご紹介します。

Author :江野 友紀/認定動物看護士(監修:加藤 みゆき/獣医師)

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犬が吐く理由5つ

犬 吐いた後 食事

犬が嘔吐する理由を5つご紹介します。

勢いよく食べて吐く

食欲旺盛でフードを一気に食べてしまう子は、噛まずに飲み込んだり余分な空気も一緒に飲み込むことで、食べた直後にフードを吐き戻してしまうことがあります。勢いよく食べる子は、早食い防止用の食器を使用したり、少量ずつ与えてみたりするといいでしょう。

空腹で吐く

食事の間隔が空きすぎて空腹の時間が長くなると、白い泡や黄色い液体を吐くことがあります。これは胃酸が胃の壁を刺激するために起こるもので、早朝の食事前によく見られます。

草を食べて吐く

犬は胃の調子が悪いときなどに草を食べ、その刺激で胃の内容物を吐こうとすることがあります。草に農薬が散布されてた場合には中毒を引き起こしたり、他の動物の排泄物に汚染されていると寄生虫などに感染する恐れがあります。

病気で吐く

嘔吐は、消化器の病気や腎不全、肝炎、アレルギー、腫瘍など様々な病気の症状として起こります。夏場に熱中症で吐くこともあります。

ストレスで吐く

新しくペットを迎え入れたり、臆病で散歩が苦手な子を無理に連れ出したり、長時間留守番させるなど、犬がストレスを感じると嘔吐や下痢を引き起こすことがあります。

愛犬が吐いた!すぐに病院に連れて行った方がよい場合

犬 吐いた後 食事

犬の嘔吐は珍しいものではありませんが、次のような症状が見られる場合には早急に動物病院に連れて行った方が良いでしょう。

繰り返し吐く

何度も繰り返し吐く場合には、ぶどうやキシリトール、タバコなど犬が食べると中毒を起こすものを食べたり、異物を誤食して腸閉塞を起している可能性が考えられます。

嘔吐物に血が混じる

胃潰瘍や消化器に腫瘍がある場合、出血で嘔吐物に血が混じることがあります。

嘔吐物に異物が混じる

おもちゃの破片やビニールなど、吐いたものに食事以外のものが混じっている場合は要注意です。胃や食道を傷つけたり、腸閉塞、中毒などを引き起こす可能性があります。

嘔吐以外の症状を伴う

嘔吐以外に下痢や発熱、痙攣などの症状を伴う場合には、感染性や中毒などが疑われます。様子を見ていると悪化する可能性とあるので、動物病院を受診しましょう。

愛犬が吐いた!自宅で様子を見てもよい場合

犬 吐いた後 食事

次のような場合には、自宅で様子を見ても良いでしょう。

勢いよく食べて、直後に吐いた場合

食事を勢いよく食べ、直後に未消化のフードを嘔吐した場合は様子を見ても大丈夫です。ただし、食餌のたびに同じ様子が見られるようであれば早食い防止用の食器を使用したり、食餌を少量ずつ与えるなどの工夫が必要です。

空腹で吐いた場合

空腹が原因で吐くことは珍しくありません。通常は吐いた後にいつもと同じように食事を摂ることができます。空腹による嘔吐を繰り返す場合には、食事を与える時間を調整したり、1日2回与えていた食事を3回に分けるなどして、食事の間隔を空けすぎないようにしましょう。

嘔吐が一時的なものである場合

食べ慣れないおやつを食べたり、草を食べたことで嘔吐し、その後いつも通りに過ごしているようであれば様子を見ても良いでしょう。

犬が吐いた後の食事で気をつけること3つ

犬 吐いた後 食事

嘔吐後の食事をどのようにすべきかは嘔吐の原因によって異なりますが、嘔吐後の食事で気をつけることを3つご紹介します。

基本的には絶食

状況にもよりますが、基本的には胃を休ませるために半日~1日くらい絶食します。嘔吐しなくなったらほんの少しの食事を与え、吐かないことを確認したら少しずつ与える量を増やしていきます。

脱水に注意

激しく嘔吐を繰り返したり下痢を伴う場合には、脱水症状を引き起こす危険性があるため、水分をきちんと取らせることが大切になります。ただし、一気にがぶ飲みすると胃を刺激してさらに嘔吐してしまうことがあるので、少量ずつ様子を見ながら与えましょう。

食事を変えない

人もそうですが、身体の不調などにより嘔吐した後は食欲が低下します。飼い主さんによっては犬が何も食べないことを心配し、何でもいいから食べてほしいと考えて普段与えていない特別なものを与えてしまうことがあるようですが、食事の急変は消化不良の原因になります。フードはいつもと同じものを与え、食べないようであれば無理に与えないようにしましょう。

犬が吐いたときには、原因に合った対処をしましょう

犬 吐いた後 食事

犬が吐くことは珍しいことではありません。しかし、嘔吐を繰り返していたり、下痢や発熱などの症状を伴うようであれば、身体に何らかの問題が生じている可能性が考えられます。
嘔吐を繰り返すと脱水症状を引き起こすこともあるので、あまり様子を見ずに動物病院を受診することをおすすめします。

◎監修者プロフィール
加藤みゆき 獣医師

加藤みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野 友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

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