magazine

健康管理 / 病気

2020.06.19

【体験談】子犬が用心すべき感染症「ケンネルコフ」の症状と治療体験談

子犬に多い病気「ケンネルコフ」は犬種に関わらず多くの子犬がかかってしまう感染症です。ケンネル=犬舎、コフ=咳という意味で子犬が集団感染しやすい病気になります。今回は、我が家の愛犬が経験したケンネルコフの症状や治療の体験談も交え、この病気について獣医師先生と共に考えていきたいと思います。

Author :監修:加藤 みゆき/獣医師、文:ganju0529

この記事をシェアする

犬の「ケンネルコフ」とは?どんな病気?

犬 ケンネルコフ

ケンネルコフという病気は、感染症の一種です。生後6週間~6か月の子犬特有の感染症で、ウイルスや細菌などが原因の病気で、一つの病原体ではなく、複数の病原体が原因と言われています。非常に感染力が高く、子犬が一斉にかかってしまうのも特徴の1つです。

ケンネルコフ自体は1~2週間ほどで治ります、しかし、他の感染症と併発すると重症になってしまうので、十分に注意が必要です。

ケンネルコフは、犬から人には感染しないと言われていますが、空気が悪い環境や乾燥したお部屋だと、子犬を迎えたときこのようなリスクにさらされてしまいます。子犬のためにも適度な湿度と清潔なお部屋を保ってあげましょう。

【体験談】筆者の愛犬のケンネルコフの症状

犬 ケンネルコフ

それでは我が家の愛犬のケンネルコフが判明した経緯や症状をお話します。

家に迎えたら既にケンネルコフに感染していた!

私の愛犬は、ペットショップから来た犬です。売れ残りでガラスケースから外され、店の隅のサークルでプライスカードも掲げられていませんでした。購入する際に、ペットショップの店員さんから幼いころに風邪をひき、下痢や嘔吐、咳、くしゃみがあったと説明を受け、そんなこともあるのかと思ったものです。

その後、自宅にお迎えしてすぐ、ワクチンなどの相談に動物病院へ行った際に、幼いころ風邪を引いたなどの経緯を聞いた獣医さんから「咳をしていないですか?」と聞かれました。私は「犬の咳」を知らず、聞いたことがなかったのですぐに分かりませんでした。獣医さんからはハッキリと、風邪ではなく感染症だと告げられました。

ケンネルコフは、咳が特徴の病気で、犬の咳はカフカフという乾いた声です。のどに乾いたものがつっかて、吐き出そうとするときのような感じに近いかもしれません。初めて犬を飼う方はそれが咳だと気づかないことも多いそうです。

お迎えの際に犬舎やペットショップで暮らしていた時の体調などよくヒアリングしておくと、早期発見につながります。

ケンネルコフの治療・完治期間について

ケンネルコフにかかっていることが分かり、幸い合併症などもなかったため抗生剤の投薬と注射を行い、1週間ほどですっかり良くなりました。費用は、動物保険を使用し5000円ほどだったと思います。合併症や、他の疾患がある場合は、治療期間や費用が変わってくるでしょう。

(・・・余談ですが、我が家の愛犬は、小さいうちにお薬を飲む練習ができ、薬を飲んだり注射をすると私たちや獣医さん、看護師さんにとても褒めてもらえるので動物病院がすっかり好きになりました。早期発見をして、丁寧に治療してくれた獣医さんには今でも感謝でいっぱいです。)

犬のケンネルコフに似た症状の病気とは?

犬 ケンネルコフ

ケンネルコフは子犬の感染症で、咳が続くのが特徴のひとつです。しかし、他にも咳をすることが特徴の病気があります。飼い主さんで判断、または様子を見すぎず早めに獣医さんへ相談してください。

フィラリアなどの寄生虫

フィラリアは、寄生虫が肺動脈や心臓に寄生します。血液循環に障害が起こり、運動や興奮時に呼吸が荒くなったり咳が出るようになります。フィラリアは投薬や予防接種でほぼ確実に感染を防ぐことができるので、必ず予防接種や予防薬の服薬を行いましょう。

心臓病

心臓病はいくつかのケースがあります。左心房と左心室を分けている弁が正常に働かなくなる「僧帽弁閉鎖不全症」や心臓の筋肉の力が弱まっていく「拡張型心筋症」などがあります。疲れやすくなったり、ぜーぜ―とした呼吸や咳が特徴です。

早期発見し適切な治療によって、症状の緩和が期待できます。獣医さんと相談しながら、定期的に健康診断を受けると安心です。

愛犬に咳の症状が出たら獣医さんへ!

犬 ケンネルコフ

ケンネルコフは子犬の感染症で、咳が主な症状です。しかし、犬の咳には大きな疾患の予兆が隠れている場合もあります。早くに原因がわかれば、治療の時間も費用も軽くなります。気になる症状がある場合は、早めにかかりつけの獣医さんに診てもらうようにしましょう。

◎監修者プロフィール
加藤みゆき 獣医師

加藤 みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

  • 更新日:

    2020.06.19

この記事をシェアする