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診察台で獣医師が犬の足に包帯をまいている
健康管理 / 病気
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2021.07.21

ナックリングのマッサージ|愛犬の症状に向き合うために【獣医師監修】

愛犬の足先が歩くときに折れ曲がっている…足の甲を擦り付けるようにして歩いている…このような歩き方を「ナックリング」と言い、実は特殊な病気ではありません。そして、ほとんどの犬が痛がったり気にしている様子が見られないのもナックリングの特徴です。
多くの犬が発症する可能性のあるナックリングについて、詳しくチェックしてみましょう。

docdog編集部(監修:加藤 みゆき/獣医師)

犬のナックリングとは

ナックリングのマッサージを受けているレトリーバー

ナックリングでは、主に以下のような症状が見られます。ナックリングを長く患うと、足の甲や爪を傷つけてしまいます。

多くの飼い主さんが勘違いしてしまうのですが、ナックリングは足の病気や老化の症状ではないことが多くあります。最も多いのが、腕神経叢裂離(わんしんけいそうれつり)…頚椎から前足に伸びていく神経が障害を受け異常を起こす状態の症状です。

これは、足が炎症を起こしているのではなく、他の部分の神経が異常を起こして足の神経にも及んでいる状態です。

ナックリングの症状

ナックリングの症状が出たら、犬の全身の病気ととらえて長い目で治療、ケアしていくことが重要です。

  • 足首から先が内側に曲がる
  • 歩く際に動きに付いて行けず足先がブラブラする
  • くじいたようにつまずく

ナックリングのマッサージと治療方法

ナックリングの治療方法はケースにより異なります。継続的なリハビリや投薬、手術などの外科的な手段をとることもあります。

ナックリングは、神経に関わる病気で運動能力が低下することも多いため、マッサージを日常的なケアとして取り入れる飼い主さんも多いです。マッサージのできるサロンでプロに施術してもらうことも可能ですが、飼い主さんが施術してあげるのもおすすめです。
大好きな飼い主さんにマッサージしてもらうと、精神的にもリラックスできより良い効果が期待できます。

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ナックリングのサポートグッズ

これからナックリングのマッサージを受ける茶色い毛をした犬

ナックリングに対する便利グッズとして、ハーネスや足をガードするブーツなど様々なサポートグッズが出ています。
どのようなものが必要で何が効果的かは症状によって異なるので、かかりつけの動物病院で獣医師とよく相談してから購入しましょう。

ナックリング専用サポーター

ナックリングは、足を保護すると同時に曲がってしまうのを引き上げることが必要です。多くのブーツは、足先の保護の役割を果たしますが、根本の解決にはなっていないため、すぐにすり減ってしまうなどの使い勝手の悪さが生じてきます。
その点、アニフルの「ナックルン」は、足先を引き上げる効果があり足を擦ってしまうのを防ぎます。アニフルは人用の介護リハビリ用品を開発、製造しているダイヤ工業社発のブランドです。

歩行補助ベルト

足が痛んでいると、だんだんと動くことが億劫になり筋力が低下していくことがあります。また、加齢のタイミングもあり歩行のサポートが必要になります。犬はそれぞれ体系が違うのでぴったりのサポーターを見つけるのはなかなか難しいものです。
アニフルの「リハベルト」はとてもシンプルな構造で使い勝手がよくおすすめです。

愛犬のナックリング対策で大切なこと

ナックリングになってしまった犬がマッサージをしてほしそうにしている

ナックリングの症状や原因となる病気は犬により様々です。そして、椎間板ヘルニアなど神経系の病気により引き起こされることが多くあります。

焦らずに向き合っていく

ナックリングは根本的な原因がわからないこともあるケースも多いことから、焦ってしまったりあまり効果のないグッズを購入してしまう飼い主さんが多くいらっしゃいます。

ナックリングは、足先や神経だけでなく足全体や胸の筋肉などにも関係します。焦らずに獣医師と話し合いながら、マッサージなどで愛犬の症状に向き合ってあげてください。

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ナックリングはマッサージなどで日々のケアを

マッサージが終わったナックリングの症状がある犬の足

ナックリングは足を引きずるので、症状が出たときは驚かれるでしょう。
まずは、獣医師と相談しながらできるだけケアできる体制を整えます。薬などですぐに治る病気ではないので、ご飯や運動の維持、マッサージや適切なサポートグッズを活用しながらじっくりと向かい合っていきましょう。

  • 公開日:

    2020.06.26

  • 更新日:

    2021.07.21

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。