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食べもの

2020.06.30

犬に柿を食べさせる際の注意点とは?おすすめ手作りレシピと合わせて紹介!

秋に旬を迎える柿は、日本では奈良時代から食されている伝統的な果物です。海外でも「KAKI」と呼ばれ、近年人気急上昇している柿ですが、犬も甘くて美味しい柿が大好き。今回は、犬が食べても健康を害することのない柿の栄養素や成分、食べさせる時の注意点についてご紹介します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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犬は柿(甘柿)を食べても大丈夫!

たくさんの柿が並べられている写真

柿には、甘柿と渋柿の2種類があります。犬が食べても健康に害がない柿は、完熟の甘柿です。甘柿の場合は、生で食べても問題はありません。ただし、種や葉は消化できないため必ず取り除いてあげることが大切です。また、渋柿には犬の健康を害する可能性のある成分が含まれているため、食べさせないようにしましょう。

柿の栄養素・成分を紹介

柿は果物に分類される食材ですが、野菜と同じ程度の栄養素が豊富に含まれています。「柿が赤くなれば医者が青くなる」と言われるように、夏の疲れを取り冬を迎えるための栄養素がたっぷり詰まっているのです。

カロテノイド

柿には、βカロテン、ペクチン、ベータクリプトキサンチン、ゼアキサンチン、リコピンなどのカロテノイドが含まれています。βカロテンは体内でビタミンAに変換される成分です。ビタミンAは、粘膜の生成を助ける役割があり、不足するとウイルスなどが侵入しやすくなってしまいます。

ビタミンC

柿1個あたり、みかんの3?4倍量のビタミンCが含まれているとされています。健康な犬はビタミンCを体で生成できますが、病中や病後、免疫力が低下傾向にあるシニアなどはビタミンCが失われやすいため、食材などからビタミンCを摂取することがおすすめです。

カリウム

ミネラル成分であるカリウムも柿には多く含まれています。カリウムにはナトリウムの排出、利尿作用がありますが、腎臓機能が低下している場合には取りすぎに注意が必要です。

食物繊維

柿に含まれている食物繊維は水に溶けない不溶性の食物繊維です。不溶性食物繊維は、消化のスピードをゆっくりにし、腸のぜん動運動を活発にする成分です。消化吸収を穏やかにしてくれるため、便秘解消も期待できます。

タンニン

柿の渋み成分でもあるタンニンは、お茶などに含まれているタンニンと同じでポリフェノールの一種です。タンニンのたんぱく質と結びつく性質から、たんぱく質を凝固させる働きがあります。また、タンニンには、活性酸素を抑制する抗酸化作用や抗菌効果があることも近年の研究でわかっています。

犬に柿を食べさせる際の注意点とは?

柿をスプーンですくって食べさせようとしている状態

犬が食べて問題のない柿ですが、果物の中でもトップクラスの食物繊維を含んでいるため、与えすぎには注意が必要です。また、食物繊維の他にも気をつけたい成分があります。

体を冷やす可能性がある

柿に豊富に含まれているタンニンは体に有効な成分ですが、鉄分の吸収を阻害する可能性もあります。柿は体を冷やすと言われているのは、タンニンの取りすぎによって貧血になってしまうこともあるからです。また、血圧を下げる効果があることも体を冷やす要因の一つです。

渋柿は絶対に食べさせないで

柿にはたくさんの種類があります。現在栽培されている甘柿は約15種、渋柿は22種類と豊富な種類があるのが特徴です。また、不完全甘柿と言って甘柿と渋柿が混在する種類もあります。渋柿は、先端が尖った形状のものが多く、干し柿にするにはこちらの種類を使用します。渋柿の渋み成分には、犬にとって毒となるアルカロイドが含まれています。干し柿にすることでアルカロイドはなくなりますが、生の状態ではアルカロイドが多く含まれているので注意が必要です。

葉や種は消化不良の元

柿の葉には、抗菌成分であるタンニンが多く含まれていることから、柿の葉寿司や柿の葉茶などに利用されます。タンニンを過剰に摂取すると下痢などを引き起こしやすくなるため、注意が必要です。また、犬は種を消化できません。小型犬の場合は、腸閉塞を起こしてしまう可能性もあるため注意が必要です。

愛犬のための柿を使ったおすすめレシピ

柿のドライフルーツ

生でも美味しい柿ですが、調理をするとさらに甘みが増して美味しくなります。ご紹介するのは、人間も一緒に美味しく食べられるレシピなので、ぜひ一緒に柿の美味しさを味わってみてください。

柿なます

柿と大根を一緒に和える酢の物です。飼い主が食べる場合は、三杯酢、寿司酢などお好みのお酢を使ってください。
<材料>
 柿(干し柿でも可)、大根、塩、リンゴ酢
<作り方>
・柿と大根は拍子切りにして、塩もみして10分ほど置いておく。
・しんなりして水気が出てきたら、水で洗って水気を絞っておく。
・水気を絞った柿と大根に、少量のリンゴ酢を加えてあえる。(人間用にはお好みのお酢で)

柿プリン

柿に含まれているペクチンは、たんぱく質を固める働きがあります。その性質を利用すれば簡単にプリンが作れます。
<材料>
 柿(完熟のもの)、無調整豆乳 *柿と無調整豆乳の割合は2対1を目安に。
<作り方>
・柿の実をスプーンでくりぬいて種を取り除いておく。
・ミキサーにくりぬいた柿の実と無調整豆乳を入れて、滑らかになるまで混ぜる。
・好みの器に入れて、冷蔵庫で固まるまで入れる。

簡単干し柿

柿は干すことでβカロテンが倍増します。渋柿を吊るして干す干し柿は時間もかかり大変ですが、完熟の柿を使えば3?5日で簡単干し柿が作れます。お出かけ用のおやつにもできる1品です。
<材料>
 甘柿
<作り方>
・柿は皮をむき、5ミリ程度の薄切りにする。
・乾物用ネットに入れて、天日干しにして乾燥したら完成。

分量に気をつけて愛犬に美味しい柿を食べさせてあげよう

切った柿の写真

柿は、犬にとっても美味しいおやつ。ただし、与えすぎは下痢や体の冷えの原因となってしまいます。また、カロリーも高いので、欲しがるからといってたくさん与えないように気をつけましょう。目安としては、10kgの犬で1日に約50g程度が適量です。与えすぎやアレルギーに十分注意して、美味しい柿の栄養をたっぷり摂取させてあげてくださいね。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士、犬の東洋医学生活管理士2級

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

  • 更新日:

    2020.06.30

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