magazine

食べもの

2020.06.19

犬にししとうを与えてはいけない理由|誤って食べてしまった場合の対処法とは?

夏に旬を迎える緑鮮やかなししとう。ピーマンを小さくしたような形で、家庭のベランダや庭でも手軽に育てられる野菜として人気があります。小さいながらも栄養価の高さから、最近では人気の食材でもあります。あらゆる料理の彩り役としても一役買っているししとうですが、犬にとっては危険な食べ物のひとつなのです。今回は、犬にししとうを与えてはいけない理由や食べてしまった時の症状、対処法についてご紹介します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

この記事をシェアする

犬にししとうは与えてはいけない

焼いたししとう

ししとうは、正確には獅子唐辛子と呼ばれる中南米が原産の野菜です。緑鮮やかなイメージが強い野菜ですが、唐辛子と同じように完熟では真っ赤に色付きます。唐辛子に比べて辛味が少ないことが特徴のししとうですが、唐辛子の成分と同じカプサイシンが含まれています。基本的には辛味が少ないししとうですが、育つ環境や栽培中のストレスなどによって辛味の強いししとうができます。

残念ながら、見た目では辛味が強いのか辛味が弱いのかを見分けることができませんが、この辛味成分がカプサイシンです。カプサイシンは、犬にとっては刺激物となる成分です。そのため、見分けがつかないししとうは犬に与えない方がいいのです。

犬にししとうを与えてはいけない理由

炭火で焼いたししとう

ししとうの主成分であるカプサイシンは、犬にどのような影響を与えるのでしょうか。まずはその理由を知っておきましょう。

カプサイシンは犬にとって刺激物

食べると体がポカポカ温まるカプサイシンですが、犬の消化器官にとっては刺激が強すぎる成分です。カプサイシンに限らず、辛味の成分の食材は、胃腸を刺激することになり、嘔吐や下痢を引き起こす可能性があります。また、大量に食べてしまった場合は、胃腸炎を起こす可能性もあるため注意が必要です。

犬にししとうを与えてしまった場合の対処法

犬が動物病院にいる様子

もし、犬にししとうを与えてしまったり犬が誤食してしまった場合には、食べた量によって対処法が異なります。まずは、落ち着いてどの程度の量を食べ得てしまったのかを確認しましょう。また、ししとうを食べてしまったからといって、吐かせるために食塩水やオキシドールを素人判断で飲ませることは逆に症状を悪化させる可能性もあるため、必ず獣医師の指導の元で行いましょう。

少量の場合

少量であれば、まずはしばらくの間、様子をみてください。嘔吐や下痢、元気がなくなるなど何かしらの症状がないかを細かくチェックしましょう。

大量の場合

犬が大量にししとうを食べてしまい下痢や嘔吐などの症状が出た場合は、すぐに動物病院へ連れて行き、ししとうを食べたことを獣医師に伝えましょう。

2~3日後に様子が変化したら

ご飯を食べたがらない、元気がないなどの症状が出た場合も、動物病院へ連れて行き、「いつ頃」「どのぐらいの量」のししとうを食べたのかを獣医師に伝えましょう。

犬がししとうを食べた場合に考えられる症状

犬が元気がなさそうに寝ている姿

犬は飼い主が美味しそうに食べているものに興味を持ちます。ちょっと目を離したすきに、テーブルの上のししとうを食べてしまうことがあるかもしれません。また、床などにうっかり落としてしまったししとうを食べてしまうこともあります。犬がししとうを食べてしまったことに気がつかなくても、次のような症状が出た場合には、ししとうを食べてしまった可能性があります。

下痢・嘔吐

犬が刺激物を食べた場合、最初に現れるのが下痢や嘔吐です。特に、カプサイシンのような刺激性の強いものの場合、胃腸が急激に刺激されるため、下痢や嘔吐をする可能性があります。

元気がなくなる

下痢や嘔吐が続くと犬は元気がなくなることがあります。また、胃腸が刺激され腹痛を起こしている可能性も考えられます。いつもと少しでも違う症状が見られたら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

脱水症状を起こす

犬が嘔吐や下痢を繰り返すことで、脱水症状を起こしやすくなります。脱水症状を確認するには、首の後ろあたりのたるみのある皮膚を持ち上げ、離します。この時、持ち上げる前の状態に戻るまでに時間がかかる場合は脱水を起こしていると考えられます。このほかに、歯茎が乾いている、おしっこの色が濃い黄色になるなどの症状が出ることもあります。脱水症状は、点滴などで水分補給が必要となることもあるため、大至急動物病院に連れて行きましょう。

犬にししとうは絶対に食べさせないで!

犬がBBQに参加している様子

犬がししとうを食べてしまうと、下痢や嘔吐、さらには胃腸炎を起こす危険性があります。私たちにとってはとても身近で栄養価の高い食材ですが、犬が誤食してしまわないように手の届かないところに置いておく必要があります。特に、アウトドアでのBBQ時には、注意が散漫になりがちなため十分に注意することが必要です。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士、犬の東洋医学生活管理士2級

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

  • 更新日:

    2020.06.19

この記事をシェアする