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お手入れ

2020.06.03

犬のシングルコートってどんな毛の生え方?該当する犬種から特徴・お手入れ方法まで

犬の被毛の構造には、シングルコートとダブルコートがあり、犬種によってそれぞれ異なります。今回はシングルコートに焦点を当て、毛の生え方や特徴・お手入れ方法をご紹介します。また、シングルコートに該当する犬種についても見ていきましょう。

Author :新井 絵美子/動物ライター

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犬の毛の「シングルコート」ってどんな生え方?特徴は?

シングルコートのヨークシャテリア

はじめに、シングルコートの毛の生え方や特徴からご紹介します。

オーバーコートのみが生えている

シングルコートとは、オーバーコートのみが生えており、体温調節の役割をするアンダーコートが生えていない1重構造の被毛のことをいいます。オーバーコートは、太くてしっかりとした毛質で、紫外線や外傷などの外部の刺激から皮膚を守る役割をしています。

シングルコートの犬種にアンダーコートが生えない理由は、温帯地域で改良された犬だからです。寒冷地出身の犬種の場合、寒さに耐えられるようアンダーコートが保温・保湿の役割をしています。そして、暑い季節になると冬毛のアンダーコートが抜けて夏毛に生え変わり、季節に適応しています。

温帯地域出身の犬種は、寒さから身を守る必要がそれほどないため、オーバーコートのみが生えているということです。

シングルコートの毛の特徴

シングルコートには、以下のような特徴があります。

1.抜け毛が少ない

シングルコートの犬種には換毛期がなく、1年を通じて少しずつ生え変わるので、抜け毛が少ないのが特徴です。そのため、たくさんの抜け毛が生じてブラッシングや掃除が大変……といったことの悩まされずに済みます。

2.毛が伸び続ける性質をしている

シングルコートは、伸び続ける性質である場合が多く、定期的なトリミングが必要な犬種もいます。

3.寒さに弱い

アンダーコートが生えていないため、寒さに弱いのもシングルコートの犬種の特徴です。寒い季節の散歩時には保温性の高いドッグウェアを着せるなど、寒さ対策が必要です。

シングルコートに該当する犬種って?

シングルコートに該当する犬種としては、以下の犬種が挙げられます。

シングルコートの犬種|パピヨン

シングルコートのパピヨン

豊かな飾り毛が魅力的なパピヨン。ロングコートでお手入れが大変そうと思うかもしれませんが、一定の長さまでしか伸びない性質なため、トリミングの必要はありません。むしろ、一度トリミングをしてしまうと、その部分の毛が伸びにくくなることもあります。パピヨンらしいエレガントなスタイルを保ちたい場合は、汚れやすい部分だけカットすることをおすすめします。

シングルコートの犬種|マルチーズ

シングルコートのマルチーズ

マルチーズといえば、純白の美しい被毛が大きな特徴です。光沢があり手触りのよい柔らかな毛質をしています。伸び続ける性質の被毛なので、フルコートにして優雅な姿に仕上げることもできれば、テディベアカットのように短くして、かわいらしい姿を楽しむことも可能です。

シングルコートの犬種|ミニチュアピンシャー

シングルコートのミニチュアピンシャー

ミニチュアピンシャーの被毛は、短毛で光沢のある「スムースコート」と呼ばれる被毛です。体に密着するように毛が生えているので、筋肉質な体型が引き立ちます。主な毛色としては、レッドやチョコレート&タン、ブラック&タンがあります。

シングルコートの犬種|プードル

シングルコートのプードル

プードルの被毛はカールしているため、抜け落ちた毛が床に落ちにくい反面、ブラッシングを怠ると毛が絡まってフェルト状になってしまうので注意が必要です。トリミングは必要ですが、アフロカットやテディベアカットなど、いろいろなカットスタイルを楽しめるのがメリットです。毛色はクリームやアプリコット、レッド、ブラウン、ブラックなど、実にさまざまな種類があります。

シングルコートの犬種|グレートデーン

シングルコートのグレートデーン

抜け毛は少ないですが体が大きい分、抜け毛の量が多く感じるかもしれません。スムースコートで、軽い汚れ程度であれば濡れタオルで拭いてあげればきれいになります。グレートデーンも毛色が豊富で、フォーンやブルー、ハルクイン、ブラック、ブリンドルなどがあります。

シングルコートの犬種のお手入れ方法とは?

シングルコートのプードルがお手入れされている様子"

被毛を健やかに美しく保つために、シングルコートのお手入れ方法をご紹介します。

2~3日に1回ブラッシング

抜け毛が少ないシングルコートでも、2~3日に1回はブラッシングが必要です。特にロングコートの場合は毛が絡まりやすいので、丁寧にブラッシングをして毛玉ができないように心がけましょう。使用するブラシは、スムースコートにはラバーブラシが、ロングコートにはピンブラシやスリッカーブラシが向いています。

また、ブラッシングには、血行を促すマッサージ効果もあるので、被毛や皮膚の健康維持になります。

月に1回トリミング

毛が伸び続ける性質の犬種においては、月に1回トリミングが必要です。見た目のことだけでなく、毛がどんどん長くなってしまうと、目に被毛が被さり視界が妨げられてしまいます。また、お尻周りに排泄物が付着したりなど、不衛生にもなってしまいます。

このようなことにならないよう、定期的にトリミングをして清潔な状態を保ってあげましょう。

シングルコートの特徴を理解して被毛のお手入れを!

シングルコートの犬

シングルコートの犬種は換毛期がなく、抜け毛が少ない点がメリットです。とはいえ、抜け毛をそのままにしていると毛が絡まりやすくなるので、週に数回はブラッシングをするようにしましょう。また、同じシングルコートでも、一定の長さまでしか伸びない犬種もいれば、どんどん伸び続ける性質の犬種もいます。必要なお手入れが変わってくるので、特徴をよく理解したうえで、その犬種に合った被毛のお手入れをしてあげましょう。

◎ライタープロフィール
新井 絵美子 動物ライター

新井 絵美子/動物ライター

2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。
過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。

  • 更新日:

    2020.06.03

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