オーストラリアンシェパードの抜け毛の多さやお手入れ方法を知るためには、被毛タイプを理解する必要があります。ここでは、コートタイプや被毛の構造、毛色について紹介していきます。
オーストラリアンシェパードは、直毛かウェーブのかかった長毛種です。毛量が多く、フサフサの飾り毛が前肢の後ろと大腿部、首や胸の部分にあります。
オーストラリアンシェパードは、皮膚を保護する役割を果たすオーバーコートと保湿・保温の役割があるアンダーコートの2層からなるダブルコートです。
ダブルコートの犬種は、抜け毛が多く特に春と秋にある換毛期には大量の抜け毛が発生します。
ブルーマール、レッドマール、ブラック、レッドの4種類の色をベースに白い班のある子やタンポイントのある子も認められています。
同じ模様の個体は2匹といないと言われているほど毛色の組み合わせや模様の種類は豊富です。
ここでは、オーストラリアンシェパードの抜け毛・毛玉対策について紹介します。
オーストラリアンシェパードの抜け毛を減らすためには、基本的なお手入れを欠かさず行うことが第一です。こまめなブラッシングとシャンプーにより抜け毛を取り除きましょう。
しかし、まめにブラッシングをしていても抜け毛が空中を舞うため、粘着クリーナーや掃除機を使っての掃除が必要になります。また、洋服を着せると抜け毛が舞うのを防いでくれるため、特に抜け毛の多い換毛期には着せてあげるといいでしょう。
毛玉は、犬が動いた時に擦れる耳の裏側や脇、脚の内側やお腹周りなどにできやすくなります。特にオーストラリアンシェパードは飾り毛があるため、その部分に毛玉ができやすいと言えます。毛玉を放置したままにしておくと、どんどん周りの毛を巻き込んで大きくなり、皮膚を引っ張り痛みが出るだけでなく、汚れが溜まって皮膚病の原因になります。
毛玉を予防するには、ブラッシングの際に毛をしっかりとかき分けて根元からとかすこと、抜け毛を取り除くことです。スリッカーブラシで全身をとかし終わったら、コームを使い毛が絡まっている部分がいないか確認してブラッシングを終えましょう
オーストラリアンシェパードは、ダブルコートの犬種のため自宅での定期的なお手入れが必要不可欠になります。ここでは、自宅で行うお手入れ方法について紹介します。
オーストラリアンシェパードの特徴的なフサフサの飾り毛は、散歩や食事によって汚れてしまうことがあります。そのため、月に1、2回はシャンプーを行いましょう。
シャンプーはすすぎ残しのないようしっかりと流し、生乾きにならないよう根元からドライヤーで乾かします。生乾きのままの状態だと皮膚が蒸れたり、毛玉になり皮膚病を起こしてしまう可能性もあるため、ブラシで梳きながらしっかりと乾かしましょう。
普段のブラッシングは、週2~3回程度で大丈夫ですが、特に抜け毛が増える換毛期の時期には、毎日ブラッシングを行います。死毛が上手に抜け落ちないでいると、皮膚の通気が悪くなるため、しっかりと抜け毛を取り除きましょう。
長毛でダブルコートのオーストラリアンシェパードのブラッシングには、スリッカーブラシとコームを使用しましょう。
抜け毛が多く、毛のもつれも出るオーストラリアンシェパードを自宅でお手入れすることが難しい方もいるでしょう。そんな時は、愛犬の皮膚と被毛の健康のためにもプロにお願いすることをおすすめします。
基本的にカットの必要はない犬種ですが、日本の高温多湿な夏場の暑さは苦手なため、熱中症対策でサマーカットを行う方もいます。カットを行いたい方は、トリミングコースですが、シャンプーのみをお願いしたい場合は、フワフワに仕上げてくれるシャンプーコースでしょう。シャンプーコースには、耳掃除や爪切り、肛門線絞りや足裏バリカンなどが含まれているので、これらのお手入れをご自身で行う自信がない方にはおすすめです。
トリミングサロンでシャンプーコースをお願いする場合は、月に一回程度の頻度が目安です。
料金は、お店によっても差が大きくありますが、トリミングコースは8,000~10,000円程度、シャンプーコースは6,000~7,500円程度です。中型犬に分類される犬種ですが、大きい子は大型犬並の体重になるため、大きさで金額がプラスされることもあります。事前に料金をお店に確認するといいでしょう。
オーストラリアンシェパードは、抜け毛が多くもつれもできやすいため、こまめなブラッシングと定期的なシャンプーが必要不可欠です。ブラッシングを散歩後の習慣にするなど、愛犬との日常のひとつとして忘れずに行うことができ、抜け毛対策や皮膚病予防に繋がるでしょう。
関 ゆりな/ドッグライター
ビションフリーゼのココメロ(1歳)とのんびり暮らすフリーランスライター。ココメロの健康のため栄養満点の手作り食を作るべく、栄養学について勉強中。
長年犬を飼ってきた経験を元に、愛犬との生活がより充実できるような、愛犬家の皆様のためになる情報発信を目指します。