magazine

犬にまつわる雑学

2020.06.08

ペット大国ブラジルの犬事情|犬を迎える方法や日本と違う特徴とは?

ここ数年、ブラジルは空前のペットブームで、飼育数世界ランキングでは上位にランクインするほどのペット大国です。実際のところ、ペットアイテムやペットサービス、ペット同伴可能な施設もどんどん充実・拡大しています。今回はそんなペット大国ブラジルの犬事情について詳しくご紹介します。

Author :新井 絵美子/動物ライター

この記事をシェアする

ブラジル原産の犬種って?

ブラジル原産の犬種

もともと、南米原産の犬種は種類が少ないので、ブラジル原産の犬種は、以下のようにごくわずかです。まずは、それぞれの犬種は、どんな特徴を持っているのか見ていきましょう。

ブラジル原産の犬種|1.ブラジリアンガードドッグ

超大型犬のブラジリアンガードドッグは、筋肉質のがっしりとした体格が特徴的です。強面の見た目ですが、飼い主に対する忠誠心は強く、穏やかに接することができます。

しかし、猛獣から家畜を守る護畜犬や逃亡した犯人や奴隷を追跡する役割をしていた犬なので、知らない人には警戒心が強く、場合によっては攻撃的な態度を取ることもあります。

日本では滅多に見かけることのないレア犬種ですが、原産国のブラジルでは多く飼育されています。

ブラジル原産の犬種|2.ブラジリアンテリア

ブラジリアンテリアは、ヨーロッパから連れてきたジャックラッセルテリアがルーツと考えられています。ミニチュアピンシャーやチワワとも血縁関係ではないかと言われていますが、詳しいことは分かっていません。

飼い主に従順で、物覚えがよい賢い性格です。活発でフレンドリーですが、吠えやすい気質を持っています。

ブラジル原産の犬種|3.ブラジリアングレーハウンド

イングリッシュフォックスハウンドとイングリッシュグレーハウンドを掛け合わせて改良を重ねたのちに誕生した犬種です。優れた視覚と鋭い嗅覚を持ち、視覚猟および嗅覚猟のどちらもこなせる猟犬として活躍していました。

獲物の臭いを追跡し、ときには長時間かけて獲物を捕獲したりしていたので、粘り強い性格です。また、走るのが速いのも特徴です。現在は、原産国であるブラジルでもほとんど見る機会がなく、生存状況は不明となっています。

ブラジルに住んで犬を迎える方法とは?

ブラジルで犬を迎える方法

ここでは、ブラジルで犬を飼いたい場合の購入先など、犬を迎える方法をご紹介します。

犬が購入できる場所は?

サンパウロなどの都市では、ペットショップがたくさんありますが、日本のように子犬の生体販売をしているところは少数です。そのため、犬を飼いたい場合は、主に以下のような方法で購入、もしくは譲渡により迎えます。

  • ・ブリーダーから購入する
  • ・ペットショップから飼いたい犬を紹介してもらう
  • ・ペットショップにいる保護犬を迎える
  • ・シェルターから保護犬を迎える
  • ・友人や知人などから譲り受ける

ペットショップによっては、保護犬の里親探しに協力しており、店内に保護犬スペースを設けているところもあるようです。

1つの家庭で飼える犬の頭数に制限がある

犬を飼う人が増えているブラジルですが、それに伴い飼育崩壊の問題も浮き彫りになっています。そのため、1家庭で飼える犬の頭数は、およそ3頭までと制限されています。行政への登録義務はないものの、このような制限を設けることで、飼育崩壊の一定の抑止力になっています。

ココが特徴的!ブラジルの犬を取り巻く環境とは

ブラジルのペットショップ

ここでは、ブラジルでの犬を取り巻く環境についてご紹介します。

ペットグッズやペットサービスが充実しドッグフレンドリー

ブラジルはペットフレンドリーな国で、ドッグフードやドッグウェアなどのペットグッズはもちろんのこと、犬の散歩代行やペットシッターなどのペット関連サービスも充実・拡大しています。

また、トリミングサロンやペットの保育園、クリニックが併設された、いわゆる「総合ペットショップ」が増えているのも、ペットフレンドリーな国らしい特徴です。加えて、犬も同伴できるショッピングセンターや宿泊施設、レストランやカフェも増えています。

このような背景は、犬も大切な家族の一員であるという認識が高まったことが考えられます。

多くのペットショップに獣医師が常駐している

ブラジルの多くのペットショップには、獣医師が常駐しています。そのため、併設されているクリニックでの診察だけでなく、愛犬に適しているドッグフードの種類や与える量など、何か分からないことがあれば相談も可能です。この点は、日本のペットショップと異なります。

一部の大型犬には口輪が必要

ブラジルでは、ピットブルやロッドワイラーなどの防衛本能が強く、物怖じしない勇敢な性格の犬を番犬として飼っている人も少なくありません。

このような犬が家の門から逃げてしまったり、散歩時に通行人を噛んで怪我をさせたりなどの事故が多いことから、サンパウロ州などでは、指定された一部の大型犬は、公共の場で口輪をするように条例で定められています。

犬が育てやすい環境が整っているブラジル

犬 ブラジル

ブラジルも日本と同様、多くのペットショップがありますが、子犬の販売をしているところが少ないところは日本との大きな違いです。そのため、ブリーダーから購入したりシェルターから譲り受けたりなどをして犬を迎える人も少なくありません。ペットグッズやペット関連サービスが充実しているほか、犬の同伴が可能な施設も増えており、ブラジルは犬が育てやすい環境が整いつつあります。今後ますます犬と人間が暮らしやすくなっていきそうですね!

◎ライタープロフィール
新井 絵美子 動物ライター

新井 絵美子/動物ライター

2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。
過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。

この記事をシェアする