magazine

犬にまつわる雑学

2020.06.16

フランスの犬事情とは?自由奔放な飼育スタイルの国フランス

みなさんはフランスの犬事情をご存知でしょうか?ヨーロッパ諸国は、ドイツやスイスに代表されるようにペット先進国というイメージがありますが、フランスの犬事情ってあまり聞いたことありませんよね。今回は、あまり知られていないフランスの犬事情について詳しくご紹介します。国民性も垣間見える驚きの情報満載です!

Author :Qt/家庭犬トレーナー、ドッグシッター、ペットロスケアアドバイザー

この記事をシェアする

フランスが原産国の犬種とは?

まずは、フランス原産の代表犬種3種をご紹介します。

ビション・フリーゼ

フランス原産の犬|ビション・フリーゼ

真っ白でフワッフワの毛が特徴のビション・フリーゼ。綿菓子のようなまんまるのカットスタイルは、パウダー・パフと呼ばれています。 陽気でフレンドリーな性格で誰とでも仲良くできるビションは、犬を迎えるのが初めてという方にもおすすめできるとても飼いやすい犬種です。 ただ、真っ白な被毛の維持は大変なので、そこは覚悟をしておきましょう。

パピヨン

フランス原産の犬|パピヨン

大きな耳の飾り毛が美しく気品漂うパピヨンは、かのマリーアントワネットにも愛されたという歴史を持つ犬種です。 おとなしそうな見た目とは違い、運動神経も抜群!ドッグスポーツの大会で活躍しているコも多く、好奇心と賢さをあわせ持っています。

グレート・ピレニーズ

フランス原産の犬|グレート・ピレニーズ

ピレネー山地でガードドッグの仕事をしていたグレート・ピレニーズは日本では『ピレネー犬』の名前で親しまれています。ルイ14世の下で愛されていたという記録もあり、使役犬としてでなく伴侶犬としても人気の高い犬種です。性格は、穏やかでありながらも周りへの警戒心は強く、自分で考え行動することもできる高い判断力も備えています。

フランスで犬を迎える方法とは?

フランスの街にいる犬

フランスで犬を迎える方法は主に2通りあります。

ブリーダーさんから入手する方法

フランスでもペットショップでの生体販売が厳しく規制される方向になっており、犬を迎える場合にはブリーダーさんから直接入手する方法が一般的です。

シェルターから引き取る方法

保護された犬をシェルターなどの保護施設から引き取って迎え入れるという形も増えています。後述しますが、フランスではとんでもない理由で捨てられるペットが多く、シェルターはいつも飽和状態なんだそう。インターネットなどで里親募集の情報を探すか、知人から譲り受けるという方法で迎え入れる方も増えています。

ここが特徴的!フランスの犬を取り巻く環境とは

フランスの街並みにいる犬

フランスもほかのヨーロッパ諸国と同様『ペットも社会の一員』という考え方が根づいています。そのため、公共交通機関はもちろん、美容院や百貨店などにもリードを引いたまま入店することができます。

賃貸物件はどこもペット可

フランスでは、『賃貸物件で犬や猫の飼育を拒否してはいけない』というルールがあるため、日本のようにわざわざペット可物件を探さなくても大丈夫なんです。

もちろん、隣の住人を噛んでしまったのように何かトラブルが起きた場合には退去を求められることもあるようですが、基本的にはどの物件でも愛犬と一緒に暮らすことができます。うらやましいですね。

愛犬の名前の頭文字は生まれた年で決まる

フランスでは日本のように、犬(血統書つきの猫も)の名前を自由につけられません。

というのも、生まれた年ごとに頭文字に使用するアルファベットが決められており、例えば2020年生まれのコの名前の頭文字には『R』を使わなければいけないというルールがあるのです。そのため、名前をきけばすぐにそのコの年齢がわかるというシステムになっています。日本では考えられませんが、なかなか興味深いルールですよね。

バカンス前の飼育放棄が止まらない

フランスでは何とも遺憾なことに、なんと毎年10万匹ものペットが捨てられている事実があります。そのうちの約3割は、夏のバカンスシーズン前に飼育放棄されてしまいます。その理由は、ペットをバカンス先に連れて行けないからという、なんとも身勝手で無責任な理由!ひどい例だと、高速道路の休憩所に置き去りにされてしまうケースもあるのだとか。

そのため、フランスのシェルターはいつも満員状態で、新しい飼い主を求めるコたちであふれています。

フランスの犬事情は自由奔放すぎるかも?

フランスの街にいる犬

フランスでは半数以上の世帯が動物を飼育しており、動物好きな国民である一方で、飼育放棄や捨てられてしまう数も多く、その二面性に驚かされます。社会のルールとしては動物にやさしい反面、国民の意識がまだそこに追いついていないのかもしれません。良くも悪くもフランスの自由な生き方や考え方が垣間見える、フランスの犬事情をご紹介しました。

◎ライタープロフィール
Qt 家庭犬トレーナー

Qt/家庭犬トレーナー、ドッグシッター、ペットロスケアアドバイザー

動物愛護の中間支援団体での活動を経て、より多くの人と動物の幸せな生活を支えるお手伝いができればと、家庭犬トレーナー1級やペットロスケアアドバイザーなど複数の資格を取得。
シニア期にさしかかった2匹の愛犬とのゆったりとした幸せな日々に感謝しながら、今日も仕事とライティングのWワークに励みます。

  • 更新日:

    2020.06.16

この記事をシェアする