
サセックススパニエルは1700年代にイングランドのサセックスで猟犬として作り出された犬種です。サセックススパニエルの低い体高とどっしりとした身体は、サセックスの粘土状の土の上や低木の間で狩をするのに向いていました。サセックススパニエルは体高が低く、見えにくかったため、ユニークな吠え声で飼い主とコミュニケーションをとる必要があり、現在でもその名残でよく吠えます。
サセックススパニエルはポインターやセター以外の鳥猟犬のグループに分類されます。本来は猟犬として活躍していたため、現在でも狩本能が残っており、動くものを追いかけるのが大好きです。また、興味深いものを見つけると、サセックススパニエル独特の吠え声で飼い主に知らせてくれますよ。
サセックススパニエルはとても真剣そうな表情をしていますが、実は陽気で愛情深い犬種です。サセックススパニエルは猟犬として活躍していたため、作業意欲も高く、コツコツと考えながら作業をこなしていくのが得意です。また、飼い主と遊ぶととても喜び、家庭犬にも向いています。
サセックススパニエルは少し頑固な面があるので、しつけには根気よく取り組むようにしましょう。しかし、頑固でしつけに時間がかかるものの、知能は非常に高いので、一度覚えたことは一生忘れません。また、飼い主が叱ると根に持ってしつけが行き詰まることがあるので、必ず褒めて伸ばすしつけに取り組みましょう。
サセックススパニエルに合ったライフスタイルを整えるには、適正体重や平均寿命を知ることが大切です。こまめに体重をはかり、健康の小さな変化にも気付けるようにしましょう。また、サセックススパニエルを適正体重に保ち、健康寿命を伸ばすように努めてくださいね。
サセックススパニエルの適正体重は23kgです。サセックススパニエルは体高が低いですが、どっしりとした体格なので、体重がやや重めな傾向があります。しかし、太りすぎは関節に負担をかける恐れがあるので、体をしっかりと触りながら、健康な体重を維持できるように心がけましょう。
サセックススパニエルが18ヶ月未満の間は激しい運動を避け、足腰に負担をかけないように心がけることが非常に大切です。しかし、18ヶ月以降は長い散歩へ連れて行ったり、ドッグスポーツに挑戦するなどして、サセックススパニエルをしっかり運動させるようにしましょう。
サセックススパニエルの平均寿命は13~15年です。サセックススパニエルは繁殖が難しく、子犬の間は体が弱い傾向がありますが、成犬は遺伝疾患がなく、他の犬種と比較すると健康な犬種です。しかし、老犬にあると癌になってしまうサセックススパニエルが多いでの、こまめな健康検査を実施し、病気の早期発見を心がけましょう。
サセックススパニエルは毛量が多く、全身に密集して生えています。被毛は直毛である場合もあれば、緩いウェーブがかかっている場合もあります。脚、耳、尻尾には長い飾り毛があり、上品な印象を与えます。
サセックススパニエルのブラッシングは週に3回程度行うようにしましょう。こまめにブラッシングをすることで、毛玉が形成するのを防ぎ、被毛を美しく保つことができます。また、肉球の間の被毛を短くトリミングすることで、フローリングを歩くときに足が滑るのを防ぐことができます。 シャンプーは2、3ヶ月に1回程度の頻度で行い、被毛を清潔に保つようにしましょう。
ここでは、サセックススパニエルについて詳しく解説していきました。サセックススパニエルは垂れ目がとても可愛く、おっとりした姿をしています。しかし、見た目に合わず、サセックススパニエルは活発な犬種で、しっかりと運動をさせなければいけません。サセックススパニエルを家族に迎える場合は性格やお手入れ方法をしっかりと知り、サセックススパニエルが自分のライフスタイルに合った犬種かどうかを考えるようにしましょう。
ルエス 杏鈴/犬訓練士、ドッグライター、ドッグフォトグラファー
大好きなジャーマンシェパードとドタバタな日々。いろいろなことに愛犬と挑戦するのが大好きで、ディスクドッグ、アジリティ、警察犬の訓練など様々なトレーニングに携わった経験がある。
愛犬を迎えたことを機に犬の美しさや犬との生活の魅力を伝えるべく、ドッグフォトグラファーとしての活動開始。また、ドッグトレーニングや犬との生活を活かし、2019年4月頃より愛犬家のために記事の執筆を開始。
写真や記事の執筆を通して犬が犬として幸せに過ごせる世界づくりに携わるのが目標。