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犬種図鑑

2020.06.21

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルってどんな犬種?犬種図鑑|歴史・特徴・性格のこと

アイルランド原産のアイリッシュ・ウォーター・スパニエルは、「ラット・テール」と呼ばれるネズミの尾のような尻尾と豊富な強い巻き毛が特徴的です。一見プードルのような外見をしているアイリッシュ・ウォーター・スパニエルは、名前にあるように水中での作業が得意な狩猟犬で水鳥狩の分野で活躍をしてきました。今回は、日本ではあまり見かけない希少な犬種アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの歴史から性格・運動量・被毛の特徴などを紹介していきます。

Author :docdog編集部

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アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの歴史

アイリッシュ・ウォーター・スパニエル

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの正確な起源は明らかになっていませんが、ペルシャ原産の犬が先祖とされており、スペインを経由してアイルランドにやってきたと考えられています。古くからアイルランドで「水鳥を追うウォーター・ドッグ」として活躍していました。

1800年代に入り、サウスカントリーウォータースパニエルとノースカントリーウォータースパニエルを掛け合わせ、現在の形のアイリッシュ・ウォーター・スパニエルが作出されました。1877年にはアメリカのショーに登場し、その能力の高さから当時はアメリカで三番目に人気のスポーツ犬でしたが、現在ではアメリカでも頭数が減り、希少犬種となっています。

犬種グループ

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルは、JKCが定めた10グループのうち「7グループ(ポインター・セター)に含まれない鳥猟犬」のグループに属しています。このグループには、ラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバーなどのレトリバー種とコッカー・スパニエルなどのスパニエル種が多く分類されています。アイリッシュ・ウォーター・スパニエルが最も得意とするのは水鳥の回収や追い出しですが、ポインター・セッターのように地上での狩猟にも対応できます。

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの性格

アイリッシュ・ウォーター・スパニエル

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルは、温厚で落ち着いた性格の持ち主です。忍耐強く時に大胆で、飼い主にはとても忠実ですが、猟犬としての注意深さと警戒心が強い面があります。

しつけ

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルは賢く理解力がありますが、猟犬としての独立心が強く頑固な性格でもあるため、しつけは一筋縄ではいきません。子犬の頃から甘やかさず毅然とした態度で一貫性のあるしつけを心がけましょう。

特に、猟犬としての性質として用心深く、見知らぬ人には警戒心を示すことがあるため、社会性をしっかりと身に着ける必要があります。生後3週間~14週間の社会化期には、飼い主以外の人間や動物と触れ合う経験をさせてあげたり、様々な物音に慣れることができるよう積極的に外に連れ出してあげましょう。

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの寿命・体重

ここでは、アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの適正体重と必要な運動量、平均寿命について紹介していきます。

適正体重

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの理想体高はオスが53~59㎝、メスが51~56㎝となり、理想体重はオス・メス共に20~28kgとされています。スパニエル種の中で最も大きく、筋肉質ながっちりとした体格をしています。

運動量

大型犬で活発な性格のアイリッシュ・ウォーター・スパニエルは、スタミナが豊富なため多くの運動量が必要になります。毎日最低でも1時間以上は散歩に連れていきましょう。

散歩の他に自由に思いっきり走り回れる機会や大好きな水泳ができる機会をつくってあげるとストレス発散に繋がります。運動量が不足してしまうとストレスによって、攻撃的になってしまうこともあるため、迎える前に十分な運動量を確保できるかどうかしっかり検討しましょう。

平均寿命

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの平均寿命は10~12年です。
大型犬に多発する「股関節形成不全」や垂れ耳犬種に多い「外耳炎」などが起こりやすいと言われています。また、フィラリア予防薬に含まれる「イベルメクチン」や駆虫剤などとして使われる「サルファ剤」への副作用が起こりやすい犬種とされているため、使用には注意が必要です。

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの被毛の特徴

アイリッシュ・ウォーター・スパニエル

アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの被毛は、ダブルコートの硬い巻き毛です。この特徴的な巻き毛は冷たい水の中でも作業できるよう脂っぽく、強い耐水性を持っています。ここでは、アイリッシュ・ウォーター・スパニエルの被毛に適したお手入れ方法について紹介していきます。

お手入れ方法

強いカールがかかった被毛は、ゴミや虫、落ち葉などを絡めとってしまうため、散歩後には汚れを落とすための軽いブラッシングを行いましょう。その他に週2~3回の入念なブラッシングによってもつれがないよう管理します。
また、もつれを取り除くためにトリミングサロンでの定期的なお手入れを必要としますが、見た目の似ているプードルのようにカットすることはできません。

カールヘアが特徴的なアイリッシュ・ウォーター・スパニエル

アイリッシュ・ウォーター・スパニエル

豊富な巻き毛が特徴的なアイリッシュ・ウォーター・スパニエルは、泳ぎが大の得意でスタミナが豊富にあります。運動量も多く必要になり、狩猟犬ならではの警戒心と頑固さがあるため、しつけには根気が入ります。運動量を確保できる飼育環境やしつけの面などをしっかりと考慮して迎えるようにしましょう。

  • 更新日:

    2020.06.21

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