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犬種図鑑

2020.06.22

シーズーとラサアプソの違いとは?ウリふたつな犬種を画像で見比べてみよう

飼いやすい小型犬として常に人気ランキング上位に君臨するシーズー。美しい被毛と鼻ぺちゃの愛らしい顔、穏やかで友好的な性格がシーズーの人気の秘密です。そんなシーズーとそっくりな犬種ラサアプソ。日本ではあまり見かけない犬種ですが、海外では人気犬種の一端を担っています。そんな人気犬種のシーズーとラサアプソには、密接な関係があることをご存知ですか?この記事では、ウリ二つの犬種シーズーとラサアプソの違いが分かる歴史や特徴を画像と共にご紹介します。

#シーズー / #ラサアプソ

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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シーズーとラサアプソの歴史の違いとは?

日本では、あまり知られていないラサアプソですが、実はシーズーより古い歴史を持つ古代犬の一種であると考えられています。どちらの犬種もアジア原産の犬種を語る上で不可欠な犬種だと言われているのです。そんなシーズーとラサアプソはどのような歴史をたどってきているのでしょうか?まずは、この2つの犬種の歴史をそれぞれ振り返ってみましょう。

中国の皇帝に寵愛されたシーズーの歴史

シーズー

シーズーは、その顔がライオンに似ていることから中国語でライオンドッグを意味するシーズークウと名付けられた中国原産の犬種です。中国の宮廷では数々の皇帝から寵愛を受け、かの西太后からは溺愛されていたと言われています。ラサアプソと同じく、宮廷から門外不出の犬として、宮廷内で繁殖が行われていました。

その後、アヘン戦争によって、シーズーは絶滅の危機に瀕してしまいますが、イギリス人によって保護され、1930年にイギリスにわたることとなります。イギリスに渡ったシーズーは、すでにイギリスにいたラサアプソとあまりにも似ていることから、同じ犬種として扱われていました。その後、イギリスで品種を固定するための改良が行われ、イギリスのケンネルクラブにて、ラサアプソとは別の犬種シーズーとして登録され、人気犬種となっていきました。

ダライ・ラマに愛されたラサアプソの歴史

ラサアプソ

ラサアプソは、数千年の名が胃歴史を持つ、美しい被毛と少しだけ鼻ぺちゃの顔つきが特徴で、見た目にはシーズーとそっくりな犬種です。そんなラサアプソは、古くはチベットの宮殿や仏教寺院でお守りとして大切に育てられ、門外不出の犬であったとされています。誕生に関しての詳細は不明ですが、チベット原産のチベタンスパニエルとチベタンテリアが基礎犬であると推測されているチベットの土着犬です。

ラサアプソは、チベットの聖地であったラマ寺院のある地名「ラサ」とチベットの神話上のスノーライオンの意味である「ラサス」を冠し、「長髪」「山羊に似ている」を意味するアプソとを組み合わせた名前で、幸福を招く魔除けの犬として大切に育てられていました。

チベットが外国との交流を始めた1920年代、ダライ・ラマによってイギリスに献上されたらサアプソは、「東洋のお守り」犬として人気となり、イギリスそしてアメリカのケンネルクラブに公認されていきました。

ラサアプソとシーズーの性格や特徴の違いとは?

どちらも同じように宮廷で極秘に繁殖されていた歴史を持つシーズーとラサアプソ。この2種類の犬種をそれぞれの性格と特徴をご紹介します。

シーズーの性格|友好的で理解力がある

シーズー

日本では常に人気ランキング上位に位置している人気犬種であるシーズーは、年代を選ばず誰からも愛されることが大きな特徴です。穏やかな性格ながら活発で陽気な面を持つことが人気の秘密です。また、環境の変化にも順応できる自立心も持ち合わせています。

シーズーの身体的特徴

クリクリした瞳と鼻の周りの被毛が特徴で、菊の花のように見えることから菊の花のような犬を意味する「クリサンセマム・ドッグ」とも呼ばれています。体高22~27cm、体重は4~16kgとラサアプソより少し小さめの小型犬です。日本では、ブラック&ホワイト、ホワイトの毛色のシーズーが一般的ですが、さまざまな毛色が認められています。

ラサアプソの性格|マイペースでプライドが高め

ラサアプソ

数千年の歴史を持ち、チベットでは、宗教的に重要な役割を担っていたラサアプソ。そのためチベットの寺院では、とても大切に扱われていたため、飼い主には忠実ですが独立心が強く、頑固で気の強い一面もあります。また、警戒心が強くよく吠えることも特徴の一つ。これは、そのような性質の犬がチベットの寺院で好まれたため、と言われています。また、飼い主のそばで寄り添って暮らすことを好む犬種です。

ラサアプソの身体的特徴

トレードマークのロングヘアが美しいラサアプソは、愛玩犬として作出されたため、体高25~28cm、体重は5.4~6.3kgの小型犬です。目を覆うほどの長い被毛とヒゲが特徴的でそのエキゾチックな顔立ちからヨーロッパで人気となっています。羽のような飾り毛がついた美しい尻尾も特徴の一つです。毛色はゴールデン、サンディ、ハニー、ダーク・グリズル、スレート、パーティ・カラー、ブラック、ホワイト、スモークとさまざまです。

ラサアプソとシーズーの見分け方とは?

ラサアプソとペキニーズの血を受け継いで誕生したと言われているシーズー。以前は、あまりに似ていることからどちらの犬種もラサアプソと呼ばれていた時代もありましたが、イギリス人によってさらにペキニーズとの育種が行われ、犬種固定がされたのがシーズーです。パっと見ではどちらがその犬種なのかが大変見分けがつきにくいですが、よく見るとその違いが分かります。

マズルの長さで見分けよう

どちらもライオンに似ている顔立ちと評され、同じような被毛カットをしていると見分けるのが非常に難しいシーズーとラサアプソですが、シーズーにはペキニーズの血が流れているため、ラサアプソに比べると鼻ぺちゃな顔立ちが特徴です。ラサアプソの方がわずかに顔の比率が縦に長く、鼻が高い傾向があります。日本ではあまり見かけることがないラサアプソですが、もし出会うことがあったらマズルの長さを比較してみてください。

シーズー

シーズー

ラサアプソ

ラサアプソ

犬種として違いはあれどシーズーとラサアプソは親戚

左がシーズー、右がラサアプソ

日本では希少犬種となっているラサアプソですが、シーズーもラサアプソもどちらの犬種も同じようなサイズで美しい被毛を持つ小型犬です。またトリミングによって、さまざまな表情となる魅力も似ています。原産地はシーズーが中国、ラサアプソがチベット。見た目はシーズーの方がやや鼻ペチャとなっています。性格の違いは警戒心が強くよく吠えるラサアプソに比べ、シーズーは無駄吠えが少ないことが特徴です。また、あまり運動をしなくても良いラサアプソに対し、活発でお散歩好きなシーズー。犬と暮らす楽しみを堪能できるのは、シーズーの方かもしれませんね。※写真の左がシーズーで、右がラサアプソです。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士、犬の東洋医学生活管理士2級

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

  • 更新日:

    2020.06.22

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