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しつけ

2020.05.18

しつけは成犬になってからでもできる?犬の行動原理から解き明かすしつけの方法

子犬の頃から信頼関係を築き、きちんとしつけをすることが最も望ましいことなのですが、時として成犬になってからお迎えすることもあるはずです。その場合、きちんとしつけが出来るものなのでしょうか。
今回は、犬の行動原理から考えてみたしつけの方法をご紹介します。

Author :明石則実/動物ライター

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しつけは成犬になってからでも遅くない?

成犬 しつけ

子犬の頃からのしつけがうまくいかなくて再トライする方や、あるいは保護犬をお迎えする方など、成犬になってからしつけをする必要性もあるでしょう。
まず成犬になってからのしつけが可能かどうか解説していきましょう。

犬の行動原理を解き明かしてみる

まず犬の行動原理として、何かの行動を起こしたことが良い結果だったりすると、その行動は増える傾向にあります。
例えば、「吠えたらイヤな奴が逃げていった。」「吠えたら飼い主さんがオヤツをくれた。」

逆に何かの行動を起こしたことが嫌な結果になると、その行動は減る傾向にあります。
「吠えたらオヤツをくれなかった。」「吠えたら無視された。」

この行動原理を踏まえれば、おのずとしつけのポイントが見えてくるのですが、犬は人間と高度なコミュニケーションが取れる動物です。しつけ以前に愛情をもって接することが大切なことなのです。

アイコンタクト

しつけをする前に、犬がきちんと目を合わせるという行為が大切になります。オスワリにしてもオテにしても、飼い主さんとアイコンタクトを取りながらでなければ難しいでしょう。

アイコンタクトを取るには、まずオヤツを目の前に出して、こちらを向かせることから始めて下さい。この時点では飼い主さんを見ているのではなくオヤツの方しか見ていません。
こちらを向くようになれば、徐々にオヤツを減らしたり遠ざけていってください。最終的に名前を呼んで、きちんと目を合わせるようになれば合格です。

成犬になってからのしつけ|トイレトレーニング

成犬 しつけ

トイレを覚えさせるのは、家族と暮らしていく以上は避けては通れない大切なしつけです。無理なく教えていきましょう。

まずは新しい環境に慣れさせることが大切

家にお迎えしたばかりの時は、知らない人たちと知らない匂いのある場所に不安を覚えることでしょう。最初は時間を掛けてでも新しい環境に慣れさせることから始めましょう。
そしてサークルやケージを準備して、居場所を作ってあげて下さい。特に日本犬などは自分の寝床に排泄することを嫌がりますので、離した場所にトイレを置くことをおすすめします。

タイミングを見計らってトイレをさせる

外で排泄することに慣れている子もいますから、室内でのトイレトレーニングは時間を掛けてでも教えるようにしましょう。
なるべく人の出入りが少ない静かな場所にトイレを置くと良いですね。

朝夕の排泄のタイミングの時点で、優しくトイレに誘導するようにしましょう。ちゃんとできたら大きな声で褒めてあげて下さい。

成犬になってからのしつけ|噛み癖の矯正

成犬 しつけ

噛み癖のあるワンちゃんの場合は、これも根気強く向き合うことが大切です。感情的になって叱ってしまうと逆効果になってしまうことも多いのです。

噛み癖の行動原理

成犬になってからの噛み癖は、子犬の頃の甘噛みと違って自分の欲求から発生することが多いようです。

・自分が群れのリーダーだと思い込む支配欲
・要求手段としての噛み癖
・自分の物を取られまいとする独占欲
・自分のテリトリーを守ろうとする縄張り意識

いずれも飼い主さんを信頼していないからこそ起こる心理の表れだと言えるでしょう。

リーダーとして毅然とした態度で接すること

噛み癖の矯正についても時間は掛かるでしょうが、飼い主さんはあくまでリーダー然として振舞うことが大切です。
歯を向けてきたら「ダメ!」と低く短く叱ること。噛む行為をやめたらご褒美をあげるなど、感情的にならずに落ち着いた態度で接することです。
また吠え癖に関しても同様の方法で対処できるのではないでしょうか。

ただし成犬の噛み癖の場合は飼い主さんだけで対処できないこともあるため、専門家に相談することも方法の一つです。

成犬になってからのしつけ|散歩のトレーニング

成犬 しつけ

次に散歩のポイントについて解説していきましょう。この場面でも毅然とした飼い主さんの態度が大事になります。

外には誘惑がいっぱい!

外へ散歩に出かけると、嗅いだことの無い匂いや、珍しいもの、他のワンちゃんたちもいて興味をそそられることでしょう。
興奮してリードを引っ張ったり、手に負えない場合もあります。そのままにしておくと「リードを引っ張っても良い」ものだと勘違いしてしまいます。

リードを引っ張ったら立ち止まったり、引く力が弱まったら歩き出すなど、あくまで飼い主さん主導で散歩させるようにしましょう。またどんなことがあっても決めた散歩コースを変更しないことも必要でしょう。

引っ張り防止ハーネスを付けてみる

首輪や普通のハーネスではなく、引っ張り防止ハーネスを付けて散歩してみることもおすすめします。引っ張ると胸の部分が締まりますから足が踏み出しにくくなります。
様々な商品が出回っていますが、引っ張り癖を無理なく矯正できますので散歩も楽になりそうですね。

成犬になってからのしつけはまだ間に合う!

成犬 しつけ

子犬の頃と比べて成犬のしつけは時間が掛かりますし容易ではないかも知れません。しかし根気強く向き合っていけば、きっといい子になる可能性も高いことでしょう。だからあきらめる必要などないのです。

◎ライタープロフィール
明石則実 動物ライター

明石 則実/動物ライター

フリーライターとして動物関連や歴史系記事の執筆を多数おこなう。柴犬と暮らす傍ら、趣味の旅行や城めぐりで愛犬と駆け回る週末。
愛犬家の皆さんにとって、お悩みを解決したり、有益な情報を発信することを心掛けています。

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