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犬の生態 / 気持ち

2020.05.09

犬が人の顔舐めをするのはどうして?その理由と長い場合にやめさせる方法を解説

愛犬が私たち人間の顔をペロペロと舐めてくることってありますよね。この舐めるという行動は、話すことができない犬にとって大切な伝達手段のひとつです。今回は、私たちの顔を舐めるという動作にはどんな理由があるのか、手や足など他の部位を舐める理由、顔舐めをやめさせる方法について紹介していきます。

Author :関 ゆりな/ドッグライター(監修:みなみ愼子/名古屋ECO動物海洋専門学校非常勤講師)

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犬が顔舐めをする理由や気持ち

犬 顔舐め

犬が顔を舐めるという行動ひとつでも様々な理由や気持ちがあるようです。犬にとって顔を舐めるという仕草が意味するものは何かを詳しく紹介していきます。

犬の習性

母犬は子犬の体を綺麗にしたり、排泄を促すために舐めます。また、子犬同士で舐め合ったりと犬が舐めるという行動は、生まれたときからの習性なのです。

離乳期の子犬は、母犬から消化しやすくなった食べ物を吐き出したものをもらうことがあります。母親の口元を舐めて食べかすをもらい大きくなっていきます。

口元からいい匂いがするからという理由もありますが、もしかしたら、毎日ご飯を準備してくれる飼い主を母親だと慕い、美味しいものを共有してほしいと思っているのかもしれません。

愛情の現れ

もうひとつの理由として、舐める相手を信頼し愛情を抱いているということがあげられます。

この行動は、犬の習性でありオオカミにも見られる行動として、群れの他のメンバーへの挨拶として顔を舐めます。相手よりも低姿勢で近づきながら、顔を舐めているなら相手を敬っている場合でしょう。

犬が顔を舐めるという行為は好意を抱いている相手にしか行ないません。このことから犬が飼い主の顔を舐めるのは、飼い主を信頼し愛情を抱いているということが分かりますね。

犬の顔舐め|顔以外の舐める部位によって理由が違う?

犬 顔舐め

犬が顔を舐めるという行動だけでも様々な理由がありますが、舐める部位によっても理由が違ってきます。特に舐められることが多い手と足を犬が舐めてくる場合の理由について紹介します。

手を舐めるとき

犬が人の手を舐める場合は、甘えたいときや遊んで欲しいときです。人が手を使って犬を撫でたり、一緒に遊んだりすることを犬はちゃんと認識し覚えているのです。

また、優しく撫でてくれて温かい手を舐めることで、心地よさを感じリラックスしようとしている場合もあります。

足を舐めるとき

犬が人の足を舐める場合も、手と同じく遊んで欲しい!と構ってアピールをしています。

また、足からする独特な匂いを好んでいる場合も。遊んで欲しい素振りではなく、特定の人の足をいつも舐める場合は、好みの匂いがするのかもしれません。

犬が顔舐めしてきたときの対応の仕方

犬 顔舐め

犬が顔を舐めてくる行為を嬉しく感じる反面、衛生的に心配だという方も少なくないでしょう。特に小さな子どもの顔をペロペロと舐めているときは、ヒヤヒヤするかもしれません。犬が顔を舐めないようにする方法についてご紹介していきます。

顔を舐められるリスク

顔を舐めるという行為は、犬からの愛情表現のひとつですが、場合によっては、犬の唾液に含まれる細菌に感染してしまう恐れもあります。例えば、犬の約75%が口内に保有する口腔内常在菌のひとつであるパスツレラ菌によるものです。犬に顔を舐められることにより人へ感染し、部分的に炎症を引き起こしたり、肺炎などの症状がでるパスツレラ症になることがあります。

しかし、感染原因は、噛まれたり、口移してでエサを与えるなど度を超えたスキンシップによっての感染がほとんどのため、過剰なスキンシップをしないことで予防できます。犬があまりにも執拗に口元を舐める場合は、辞めさせるしつけを検討しましょう。

顔舐めをやめさせる方法

犬が顔を舐めたときに、喜んだり驚いたりなど声をあげてリアクションをとると、喜んでくれていると思い、もっと舐めようとします。

止めさせるには、何も言わずに立ち上がるか、さっとその場を立ち去るなど無視をするようにしましょう。犬が落ち着いたら、元の場所に戻り褒めたり遊ぶなど十分に構ってあげましょう。

このほかにも「おすわり」などの落ち着けるコマンドを出し、辞めたら撫でたりおやつをあげるなど褒めてあげて、舐めるという行動をすぐに止められるよう教える方法もあります。

顔舐めは愛犬の愛情表現であることを忘れないで

犬 顔舐め

衛生面では、犬が顔を舐めさせるのをやめさせる必要性もあるでしょう。しかし、急に飼い主が細菌感染するからと過剰に避けて嫌がるのは愛犬を困惑させてしまうだけです。犬が顔を舐めないようにするには、舐めたら無視をしてその場を離れ、舐めるのをやめたら元の場所に戻り、たくさん褒めてあげましょう。

◎監修者プロフィール
みなみ 愼子

みなみ 愼子/名古屋ECO動物海洋専門学校非常勤講師 動物福祉・倫理学、ホリスティックケア・インストラクター

非常勤講師のほか、ペットマッサージやアロマテラピーの教室を開講しており、犬の保護施設でもペットマッサージのボランティア活動を実施中。一緒に暮らしている犬はロットワイラー、フレンチブルドッグ、MIX犬の3頭で、犬との伸びやかな暮らしを楽しみたいと思っています。

◎ライタープロフィール
関 ゆりな ドッグライター

関 ゆりな/ドッグライター

ビションフリーゼのココメロ(1歳)とのんびり暮らすフリーランスライター。ココメロの健康のため栄養満点の手作り食を作るべく、栄養学について勉強中。
長年犬を飼ってきた経験を元に、愛犬との生活がより充実できるような、愛犬家の皆様のためになる情報発信を目指します。

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