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健康管理 / 病気

2020.05.14

【獣医師監修】犬の肺炎ってどんな病気?初期症状や治療法を解説

犬の肺炎ってどのような病気なのだろうか?新型コロナウイルスへの注目が高まる中、犬の肺炎について気になっている人も多いのではないでしょうか。犬の肺炎は命に危険を及ぼす危険な病気で、飼い主が適切な判断ができることが非常に大切です。ここでは、肺炎の症状や治療法について解説します。

Author :ルエス 杏鈴/犬訓練士、ドッグライター、ドッグフォトグラファー(監修:加藤 みゆき/獣医師)

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犬の「肺炎」とは?

犬 肺炎

肺炎は気管支や肺胞などの肺組織に炎症が起きてしまう病気です。肺炎にかかってしまった犬は激しい咳、食欲の低下、発熱などの症状を発症します。肺炎がさらに悪化すると、呼吸困難により犬の命を危険に晒してしまう場合がるので、早期発見をすることが非常に大切です。

肺炎の初期症状

犬が肺炎にかかると軽い咳や呼吸困難が発症します。そこから、症状は徐々に悪化していきます。

肺炎は他の犬や人にうつる?

肺炎は他の犬や人にうつることはありません。しかし、肺炎の原因が他の犬にうつる可能性があるので、注意が必要です。例えば、ウイルスや細菌の感染症が原因で肺炎が起きているのであれば、その原因が他の犬に感染し、その結果、肺炎を引き起こしてしまうことがあります。

犬の肺炎の原因は?

犬 肺炎

犬が肺炎になってしまった場合は、その原因を突き止めることが非常に大切になります。ここでは、肺炎の具体的な原因について解説していきます。

ウイルスや細菌、寄生虫

犬の肺炎の原因で最も多いのはウイルス、真菌、寄生虫、細菌によるものです。特に犬ジステンパーウイルスは犬の肺炎を引き起こすことが多く、ワクチンで予防をすることが非常に大切です。

薬品やガスを吸い込む

ウイルスや細菌感染ほど多くはありませんが、犬が薬品やガスを吸い込むことで肺炎が引き起こされてしまうことがあります。また、この他に、異物の誤飲が肺炎の原因になることがあるので、十分に注意するようにしましょう。

肺炎にかかりやすい犬種や年齢

肺炎はどの年齢のどの犬種でもかかります。しかし、免疫が弱い子犬や老犬は肺炎になりやすく、悪化しやすい傾向があるので、特に注意しておくようにしましょう。

犬の肺炎の治療法は?

犬 肺炎

犬の肺炎の治療には主に抗生物質や抗炎症剤が用いられます。必要な場合はガス吸引器を用いて犬に投薬を行います。また、呼吸困難が引き起こされている場合は酸素吸入を行いながら、ゆっくりと体力を回復させていくことが多いです。
肺炎の原因によって治療法が異なる場合があるので、適切な治療を行うには肺炎の原因を突き止めることが非常に大切です。

肺炎の治療にかかる費用

肺炎の治療にかかる費用は、治療の方針によって大きな差があります。平均的には30,000円~60,000円の費用がかかります。発見が遅れて肺炎が悪化している場合は長期的な治療が必要となり、費用が高くなってしまう傾向があります。また、犬が肺炎で入院しなければいけなくなってしまうとさらに費用が高くなる場合があります。

犬の肺炎の予防方法は?

犬 肺炎

肺炎の予防方法は適切なワクチン接種と細菌および寄生虫の感染対策です。子犬の頃からワクチン接種を適切に行うことで感染症を予防でき、感染症による肺炎の予防にもなります。また、寄生虫の予防・駆除を行うことで寄生虫が原因の肺炎も防ぐことができます。ダニだけではなく、フィラリアの予防にもしっかりと取り組むようにしてくださいね。
しかし、ワクチン接種や細菌、寄生虫予防だけで肺炎を完全に防ぐことはできません。犬の調子をよく観察し、肺炎を早期発見することが非常に大切です。

肺炎が再発する可能性

肺炎は適切に治療をすれば、再発する可能性が低い病気です。しかし、真菌性肺炎の場合は慢性的に再発することもあるので、治療後も肺炎の症状が発症していないかをよく確認するようにしましょう。また、真菌性肺炎でなくても、再発する可能性は十分にあるので、犬が気になる症状を発症したら獣医師に相談するようにしてくださいね。

犬の肺炎との向き合い方

犬 肺炎

ここでは、肺炎について詳しく解説していきました。肺炎は犬の命を危険に晒す非常に危険な病気です。そのため、できる限りの予防に取り組み、肺炎を早期発見できるように犬の健康状態をよく観察するようにしましょう。また、犬が肺炎の症状を発症した場合は速やかに動物病院で受診するようにしてくださいね。

◎監修者プロフィール
加藤みゆき 獣医師

加藤みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

◎ライタープロフィール
ルエス杏鈴 犬訓練士

ルエス 杏鈴/犬訓練士、ドッグライター、ドッグフォトグラファー

大好きなジャーマンシェパードとドタバタな日々。いろいろなことに愛犬と挑戦するのが大好きで、ディスクドッグ、アジリティ、警察犬の訓練など様々なトレーニングに携わった経験がある。
愛犬を迎えたことを機に犬の美しさや犬との生活の魅力を伝えるべく、ドッグフォトグラファーとしての活動開始。また、ドッグトレーニングや犬との生活を活かし、2019年4月頃より愛犬家のために記事の執筆を開始。
写真や記事の執筆を通して犬が犬として幸せに過ごせる世界づくりに携わるのが目標。

  • 更新日:

    2020.05.14

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