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健康管理 / 病気

2020.05.08

犬の歯ぎしりは3種類あるって知ってた?原因や対処法と考えられる病気とは

犬が寝ているときに小さくカチカチという音を聞いたことはありませんか?夢の中で何かおいしいものでも食べているのかなと思っていましたが、実はコレ歯ぎしりだったんです。犬の歯ぎしりは重度別に3つに分けられます。今回は、犬の歯ぎしりの種類や原因、対処法、考えられる病気についてご紹介します。

Author :KANAKO/トリマー(監修:加藤 みゆき/獣医師)

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犬の歯ぎしりは3種類

犬 歯ぎしり

犬の歯ぎしりは、噛む強さによって3種類に分けられます。軽度のものは「タッピング」、次に「グライディング」「クレンチング」の順でひどくなり、歯ぎしりによっては、さまざまな疾患を引き起こす原因となります。ここでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。

タッピング

タンピングは、噛むように上と下の歯を動かし、カチカチと音をたてる歯ぎしりです。歯やあごへの衝撃が抑えられているため、特に心配しなくてもいいでしょう。

グライディング

グライディングは、口を半開きや閉じたままで、上と下の歯をこすり合わせギリギリと音を出す歯ぎしりです。グライディングもストレスを感じたときにもしますが、タッピングに比べて力を入れて噛みしめるため、歯やあごへの負担が大きくなります。そのためかみ合わせが悪くなる、歯がすり減るなどの症状が出ることがあります。

クレンチング

クレンチングは、口を閉じたままで歯を食いしばる歯ぎしりです。ほとんど音は出ませんが、3種類の歯ぎしりのなかで一番重篤度が高く歯やあごにかなりの負担をかけます。歯が折れる、虫歯になる、歯周病や顎関節症が悪化するなどの症状があらわれます。

犬が歯ぎしりをする原因とは

犬 歯ぎしり

歯ぎしりの原因には、生理的原因や精神的原因があると言われています。その原因についてみていきましょう。

歯ぎしりの原因|1.口の中の不快感

歯に食べ物や歯石がついたことが気になる、歯の?み合わせが悪かったり歯に病気がある、胃液が逆流することによる胸焼け、などの不快感なども歯ぎしりをしやすくします。また子犬の場合は、歯の生え変わりによる不快感でも歯ぎしりをすることがあります。

歯ぎしりの原因|2.ストレス

犬が感じるストレスは、犬それぞれに違いがあります。運動不足や欲求不満などでもストレスとなります。また、長時間の留守番や環境の変化による不安感がストレスとこともありますので、何にストレスを感じているのをはっきりとさせるとで、対処法も変わってきます。

歯ぎしりの原因|3.ケガや病気

歯ぎしりは、犬のケガや病気による痛みや苦痛を緩和したり、我慢しているときにすることもあります。特に高齢犬の場合は、足腰や関節などに痛みが出たり、これまで自由に動きまわっていたのに、思うように動けなくなってきたことにより歯ぎしりをするようになってしまうこともあります。

犬が歯ぎしりをしないように!飼い主がとるべき対処法とは

犬 歯ぎしり

犬に歯ぎしりをさせないためには、原因を取り除いてあげる必要があります。そのために、飼い主はどのような対処法をしたらいいのでしょうか?

ケガや病気の治療

ケガや病気が原因による歯ぎしりは、痛みや苦痛をできるだけ取り除いてあげましょう。そのためには、動物病院を受診し、症状に合った治療をしっかりと行うことが大切です。子犬の頃の歯の生え変わりは、一時的なものなので心配ありません。噛んでもいいおもちゃを与え、抜けそうな歯の不快感を紛らわしてあげましょう。

ストレス解消

歯ぎしりは犬がストレスを解消するためにしていることもあるので、絶対にやめさせなくてはいけないという訳ではありません。しかし、グライディングやクレンチングは、歯やあごに悪影響を与えるため飼い主としてはやめさせたいですよね。歯ぎしりの原因がストレスの場合は、何にストレスを感じているのを明確にしましょう。運動不足や欲求不満であれば、一緒に遊んであげたり、気分転換に外に連れて行き散歩や運動をさせてあげましょう。長時間の留守番や不安感であれば、愛犬と一緒にいる時間を増やしてあげたり、安心できるよう声をかけてあげることも有効です。

犬の歯ぎしりに震えの症状が伴うなら要注意!考えられる病気とは

犬 歯ぎしり

歯ぎしりと震えの症状があらわれたら考えられる病気にはてんかんがあります。てんかんとはどのような病気でしょうか?

てんかん

犬のてんかんは、脳に何らかの障害があり痙攣などの発作を起こす病気です。遺伝性のものや外傷によるものや脳腫瘍などが原因と言われています。発作には痙攣の他にもさまざまな症状があり、落ち着きなくなったり、よだれを垂らしたり、失禁などがみられます。てんかんは完治が難しい病気です。そのため、抗てんかん薬の投薬により、発作が起こる回数を減らす治療を長期的に行っていく必要があります。

犬の歯ぎしりは原因を取り除いてあげて

犬 歯ぎしり

犬の歯ぎしりについてご紹介しました。人も歯ぎしりをしますが、犬の歯ぎしりは症状によってさまざまな病気を引き起こす原因ともなります。特にストレスが原因の場合は、生活環境や飼い主との接し方で改善することができるので、原因をはっきりと理解し、取り除いてあげることが大切です。愛犬の健康を守るためにも、しっかりとケアしてあげましょう。

◎監修者プロフィール
加藤みゆき 獣医師

加藤 みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

◎ライタープロフィール
KANAKO トリマー

KANAKO/トリマー

ミニチュアダックスフンド8頭と暮らし、犬にまみれた幸せいっぱいの生活を送っています。
普段は犬の服をハンドメイドで作ったり、トリマーとしての経験を活かしカットを楽しんだりしています。

  • 更新日:

    2020.05.08

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