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健康管理 / 病気

2020.05.17

【獣医師監修】犬が結膜炎になる原因とは?治療法と予防策もチェック

アレルギーやウイルス、目に異物が入ることなどが原因で発症する結膜炎。人がかかる目の病気として有名ですが、実は犬でもポピュラーな病気です。ここでは、犬の結膜炎の原因や治療法、予防法などについてご紹介します。

Author :江野 友紀/認定動物看護士(監修:加藤 みゆき/獣医師)

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犬の結膜炎とは?

犬 結膜炎

結膜炎とは、まぶたの内側の粘膜が炎症を起こして赤く充血する病気です。

結膜炎の症状

目が赤く充血し、涙が多く出たり目ヤニが出ます。犬は目に痒みや違和感を感じるので、前足で目をしきりにかいたり、床にこすり付けるような仕草が見られます。目を細め、瞬きが増えることもあります。

犬の結膜炎は他の犬や人にうつる?

結膜炎自体がうつると言うよりは、結膜炎の原因となる細菌やウイルスが感染することでうつされた側が結膜炎を引き起こす可能性が考えられます。例えば、人の場合は人獣共通感染症であるレプトスピラ症などの病気に感染すると結膜炎や発熱、腹痛などの症状が現われます。
子供や高齢者、病気などで免疫力が低下している人は細菌やウイルスに感染するリスクが高いので、念のため注意しましょう。犬を触った後にはよく手を洗うことも大切です。

犬が結膜炎になる原因

犬 結膜炎

結膜炎を引き起こす原因や、かかりやすい犬についてご紹介します。

原因1・細菌やウイルス、寄生虫感染

ジステンパーウイルスやブドウ球菌などの感染症にかかると、結膜炎が引き起こされます。東洋眼虫(とうようがんちゅう)という寄生虫の感染によって結膜炎になることもあります。

原因2・アレルギー

ハウスダストや食べ物に対してアレルギーをもつ犬は、アレルギー反応の一種として結膜炎を発症することがあります。

原因3・その他

まつ毛やほこりなどの異物が目に入ることや、ドライアイも結膜炎の原因になります。また、ぶどう膜炎や緑内障の最初のサインとして現れることもあります。

結膜炎にかかりやすい犬種や年齢は?

目が大きいために異物が入りやすいパグやフレンチブルドッグ、ペキニーズなどの短頭種の犬や、ドライアイになりやすいシーズーやチワワなどは結膜炎になりやすい傾向があります。年齢を問わず、身近に経験することの多い病気です。

犬の結膜炎の治療法

犬 結膜炎

治療法は原因によって様々で、原因に応じた抗炎症剤、抗生物質などの点眼薬による治療が行われたり、逆さまつげが目に当たることで炎症を起こす場合は毛を抜いたりします。犬がひどく眼をこすってしまうような場合は、悪化を防ぐためにエリザベスカラーを装着します。

結膜炎の治療にかかる費用

治療を受ける動物病院や治療法によって費用は異なりますが、一通院あたり診察代や検査代、薬代などに2,000~7,000円ほどかかります。症状が軽度であれば一回の治療で済むこともありますが、結膜炎を引き起こす原因によっては長期間に渡る治療が必要になり、数万円かかることもあります。
また、悪化してからの治療は治るまでに時間を要し費用も余計にかかってしまいます。早期発見・早期治療に努めましょう。

犬の結膜炎の予防

犬 結膜炎

結膜炎の原因によっては、予防できるものがあります。アレルギーが原因の場合はアレルギーの原因物質となるハウスダストや食べ物を避けるようにし、よく散歩で草むらに顔を突っ込んでしまう子は怪我や目に異物が入ることを防ぐためにリードの長さをコントロールしましょう。ジステンパーなどの感染症を防ぐために定期的なワクチン接種を受けることも大切です。

再発する可能性

犬の結膜炎は再発しやすいと言われています。特にアレルギーやドライアイ、まつ毛の生え方の異常など、根本的な治療が難しいものに関しては再発する可能性が高いと考えられます。

犬の結膜炎との向き合い方

犬 結膜炎

結膜炎というと、目が赤くなったり痒くなるだけだと思われがちです。しかし、治療をせずに放置すると症状が悪化したり、結膜炎の原因となっている重大な病気を見過ごしてしまう可能性もあります。飼い主さんは日頃から犬の様子をよく観察し、気になる症状があれば早めに動物病院を受診しましょう。

◎監修者プロフィール
加藤みゆき 獣医師

加藤みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野 友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

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