magazine

健康管理 / 病気

2020.05.22

【獣医師監修】愛犬の目が白い?考えられる病気や原因・悪化させないための対処法とは

犬は年を重ねると少しずつ目が白くなっていきます。犬も人と同じように白内障になりますが、目が白くなるのは加齢だけが原因ではありません。若い犬でも目が白くなることがあります。今回は、犬の目が白くなる病気について、原因や悪化させないためにおうちでしてあげたい対処法、病気の進行スピードをご紹介します。

Author :KANAKO/トリマー(監修:加藤 みゆき/獣医師)

この記事をシェアする

犬の目が白い|考えられる原因と病気とは

犬が目を手で覆っている様子

犬の目が白くなる病気にはどのような原因があるのでしょうか?

1.白内障

白内障は、水晶体が徐々に白くなり、症状が進行すると失明してしまう病気です。白内障の多くは老化によるもので、8歳頃から徐々に症状があらわれます。また、遺伝によるものは、トイプードルやミニチュアシュナウザー、シベリアンハスキーなど犬種に多く、1歳未満の子犬でも発症し、はっきりとした原因はわかっていません。このほかに、糖尿病やぶどう膜炎などの疾患も、白内障を引き起こす原因と言われています。

2.角膜潰瘍・角膜ジストロフィー

角膜潰瘍では、目の表面にある角膜に傷や感染を起こすことで目が白くなります。目をこすったり、ぶつかったり、シャンプー剤が目に入ってしまうことで炎症を起こします。特に、シーズーやパグなどの目の大きな犬種に多い病気です。このほかに、角膜に白い斑点ができる角膜ジストロフィーがあります。この病気は遺伝的要因によるものと言われており、ビーグルや、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルに多い病気です。

3.核硬化症

核硬化症は、老化により目が白くなる病気です。核硬化症は水晶体にある核だけが白く見えるため、痛みもなく、白内障と似ていますが失明することがありません。

犬の目が白い|悪化させないためにできること

犬の目がこちらを向いている様子

犬の目が白くなってしまったら、まずは動物病院を受診することが大切です。そのうえで、おうちでできるケアをしてあげたいですね。

1.涙や目やにをこまめに拭く

疾患によっては涙や目やにが多くなりますので、目の周りも清潔にしてあげましょう。目やにが固まったときは無理に取らずに、コットンを湿らせ、ふやかしながら少しずつ取ります。また、目を気にしてこするような場合は、エリザベスカラーなどで保護し、悪化させないようにしてあげましょう。

2.生活環境を見直す

白内障によって目が見えにくくなると、障害物をよけられなかったりして、物にぶつかりやすくなります。物にぶつかることで目に傷をつけてしまう原因にもなるので、生活環境の見直しをしてみましょう。家具の配置を変えず、障害物になるものを除いたり、クッションなどでガードして、愛犬が安心して生活できる配慮が必要です。

3.目薬を上手にさすポイント

犬に目薬を差すときは、目薬の容器は見せないようにし、犬の後ろ側からさすようにしましょう。上手にできたら、たくさん褒めてあげてくださいね。実際の動画を見てみましょう。

犬の目が白い|症状の進行スピード

白い犬が遠くを目で見ている様子

目が白くなる病気は、犬によっても進行スピードは違います。生活環境や治療法などによっても変わってきます。ここでは、白内障と角膜潰瘍についてみていきましょう。

白内障の場合

白内障は、進行すると失明してしまう可能性が高い病気です。治療には、進行を遅らせるための点眼薬や内服薬などが処方されます。症状の進行や他の疾患を発症していないかなどを確認するためにも定期的な受診が必要です。また、糖尿病やぶどう膜炎などの病気による白内障は、原因となる病気の治療も必要です。その病気によっては、白内障の進行スピードが速い場合もあります。

角膜潰瘍の場合

角膜潰瘍の原因はさまざまあるため、角膜に穴が開いた場合は傷の深さによって治療に時間がかかります。治療は点眼薬や内服薬で炎症を抑えますが、犬が気にしたり痛みから目をこすり悪化さてしまいますので、エリザベスカラーをつけ目を傷つけないよう保護します。

愛犬の目が白くなったら、早めの受診を

ソファで横たわってこっちを見ているボーダーコリー

犬の目が白くなる病気についてご紹介しました。目が白くなる病気で多いのは白内障ですが、この他にも、さまざまな原因から目が白くなってしまう病気があることがわかりましたね。治療に時間がかかるものや失明してしまう病気もありますので、しっかりと診察をして診断してもらうことが大切です。

◎監修者プロフィール
加藤みゆき 獣医師

加藤 みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

◎ライタープロフィール
KANAKO トリマー

KANAKO/トリマー

ミニチュアダックスフンド8頭と暮らし、犬にまみれた幸せいっぱいの生活を送っています。
普段は犬の服をハンドメイドで作ったり、トリマーとしての経験を活かしカットを楽しんだりしています。

  • 更新日:

    2020.05.22

この記事をシェアする