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健康管理 / 病気

2020.05.26

犬の心臓病は予防できる?心臓の役割と心臓病を防ぐためにできること

犬の心臓病は、高齢犬に多い病気だと思っている人も多いのではないでしょうか?犬がかかりやすい病気でガンの次に多いのが心臓病と言われています。心臓病には老化によるものの他に、先天性のものや生活環境によって引き起こしてしまうものもあります。大切な家族の一員の犬には、いつまでも元気でいて欲しいですよね。今回は、犬の心臓病についてご紹介します。

#Healthcare

Author :KANAKO/トリマー

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犬の心臓病とは?

犬 心臓病

身体の大きさなどによって心臓の位置は若干の違いがありますが、皆さんの愛犬の胸元を触るとトクトクと心臓の動きを感じることができるのではないでしょうか。
この心臓には一体どんな役割があって、心臓病とはどんな病気なのでしょうか?

心臓の役割

心臓は右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋に分けられていて、酸素を全身に行き渡らせるために血液を送るポンプの役割をしています。血液は、全身を流れて戻ってくると酸素が少なくなります。酸素が少なくなった血液は、大静脈から右心房に入り、右心室を通り肺へ送り出されます。肺に入った血液は、酸素をたっぷりと含みます。酸素を含んだ血液は、肺から左心房に入り、左心室から再び全身へ送りだされ、さらに循環していきます。

心臓病の原因はさまざま

犬の心臓病は、年齢に関係なく発症する可能性があります。生まれつき心臓の機能や構造に支障があったり、年齢とともに心臓の動きに不具合が出てしまったりなど、さまざまな原因があります。また、激しい運動や肥満など、生活環境によっても体に負担がかかり心臓病を進行させてしまうことがあります。

心臓病の症状

心臓に不具合が出ると、酸素や栄養を含んだ血液を全身に送ることができなくなります。そのため、疲れやすくなったり、呼吸が荒くなったり、咳をするようになったりします。症状が進むと、浮腫や腹水、チアノーゼなどの症状も現れます。予防接種や検診など、動物病院で定期的にチェックしてもらうことで早期発見することができます。

犬の心臓病の種類

犬 心臓病

次に、犬に多い心臓病の種類を見ていきましょう。

僧帽弁閉鎖不全症

犬の心臓病で一番多いのが僧帽弁(そうぼうべん)閉鎖不全症です。左心室と左心房のあいだには、血液の逆流を防ぐ役割をする僧帽弁と呼ばれる弁があります。その僧帽弁がなんらかの原因でうまく閉まらず血液が逆流してしまう病気です。マルチーズやシーズー、キャバリアなど小型犬や中型犬に多いと言われています。

心筋症

心臓の筋肉が厚くなったり、反対に薄くなったりして、心臓の動きが悪くなり全身に血液を送れなくなる病気です。食欲低下や体重減少、咳や呼吸困難などの症状があります。心筋症の中でも拡張型心筋症は大型犬に多いと言われています。

心室中隔欠損症

心室(しんしつ)中隔(ちゅうかく)欠損症(けっそんしょう)は先天性の心臓の奇形で、右心室と左心室のあいだの心房中隔の一部に穴があることで血液が逆流する病気です。穴が小さい場合、症状はありませんが、穴が大きくなると呼吸困難などの症状が現れます。イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルに多いと言われています。

フィラリア症

フィラリア症は、蚊によって感染します。フィラリアに感染している犬や猫などの血液を、蚊が吸うときに一緒にフィラリアの幼虫が蚊の体内に入ります。次に他の犬や猫などの血液を吸ったときに、蚊の体内のフィラリアの幼虫が血液と一緒に移動し感染していく病気です。フィラリアが幼虫のうちに駆除することで予防することができます。

犬が心臓病にならないために

犬 心臓病

心臓病は先天性のものや老化によるものなど、予防するのが難しい病気です。早期発見をし、進行を遅らせるための対策をしてあげることが大切です。

日頃の様子を観察する

早期発見するためには、犬の普段の生活の様子を知っておく必要があります。いつもより食欲が減ってきたり、散歩で疲れやすくなったり、呼吸が荒くなったり、何もしていないのに咳をするようになったり、いつもと違う行動や表情をしていないかチェックしておきましょう。また、定期的に健康診断をすることで、心雑音がないかなども確認してもらうことができるのでおすすめです。

肥満にしない

肥満は犬の足や腰に負担がかかるだけではなく、心臓にも大きな負担がかかります。肥満は心臓病に限らず、さまざまな病気を発症する原因にもなっています。適度な運動と食事管理をしっかりとし、適正体重を維持できるよう心がけましょう。

予防できる病気は予防する

フィラリア症は予防できる心臓病です。月に1度、フィラリア予防薬で予防できます。フィラリア予防薬は、チュアブルや錠剤タイプの飲ませるものが主流ですが、最近ではスポットタイプのものや1年間効果のある注射タイプものもありますので、動物病院で相談してみましょう。予防できる病気はしっかりと予防してあげたいですね。

心臓病は早期発見が大切

犬 心臓病

犬の心臓病は、早期発見することで進行を遅らせることができます。犬にいつまでも元気で過ごしてもらうためにも、普段の犬の様子を観察したり、生活環境を整えることが大切です。気になる症状があるときは早めに動物病院を受診しましょう。

◎ライタープロフィール
KANAKO トリマー

KANAKO/トリマー

ミニチュアダックスフンド8頭と暮らし、犬にまみれた幸せいっぱいの生活を送っています。
普段は犬の服をハンドメイドで作ったり、トリマーとしての経験を活かしカットを楽しんだりしています。

  • 更新日:

    2020.05.26

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