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食べもの

2020.05.30

愛犬の手作りごはんレシピ|栄養豊富な穀物を上手に取り入れてみよう

大切な家族の一員である我が愛犬にも、愛情たっぷりの美味しい手作りごはんを作ってあげたい、そう考えている方が増えてきています。自分で食材を選び、手作りするからこそ、安心で安全。自分たちの晩ご飯を作るときに一緒に作れば、そんなに大変なことでもありません。メニューを考えてちょっとひと手間かけるのも、大切な我が子のためならできるはず。少しの基本的な知識があれば、手作りごはんも難しくありません。

この記事では、手作りごはんに挑戦してみたい、毎日のレシピ作りにいき詰まった、そんな方へ向けて食材の知識やみんながどんな手作りごはんを作っているのか実例を挙げてご紹介します。今回は「穀物」を使った手作りごはんについてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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手作りごはんを作る前に|そもそも穀物ってなに?

穀物の種類

ドッグフードの世界では「グレインフリー」がブームとなっています。穀物は犬にとって良くない食材、そんなイメージが定着しつつあります。しかしながら穀物にはビタミン・ミネラルなど犬にとって必要な栄養が含まれている炭水化物です。まずは、穀物についての知識をつけていきましょう。

代表的な穀物とは

私たちが毎日食べている白いご飯、米に代表される穀物。小麦、米、とうもろこしが世界三大穀物と呼ばれ、生産量が最も多い食材です。このほかに、大麦、ライ麦、アワ、ヒエ、キビ、オートミール、そば、大豆などが一般的な穀物として知られています。カラダに良いとされる五穀米は、米のほかに、麦、アワ、ヒエ、キビ、豆などがブレンドされたお米です。

犬に穀物は良くない食べ物?

穀物の写真

ドッグフードで言われているグレインフリーとは、原材料に穀物を使用していないフードということです。ドッグフードで使用されている主な穀物は、とうもろこし、米、大麦、小麦が多く、これらを使用していないことを表すために、グレインフリーと謳っています。では、なぜグレインフリーが犬に良いのでしょうか?その理由には、犬の体の構造が関係しているのです。

犬の腸は短い

食べたものを消化・吸収する役割を持つ器官が腸です。腸の長さは、その動物の食生活を表す器官とも言えます。草食動物の腸は、体長に対して約10~20倍の長さがありますが、肉食動物の腸は、体長の約4~6倍と短いことが特徴です。肉食動物である犬の腸も体長の約5~6倍と短く、消化の良い肉などのタンパク質は上手に消化・吸収できますが、草や穀物などの消化に時間のかかる食べ物の消化は苦手なのです。

犬は穀物を消化する消化酵素が少ない

肉食の犬は、穀物を消化するのに役立つ消化酵素のアミラーゼをあまり持っていません。そのため、大量に白米などの穀物を与えてしまうと、消化するのに時間がかかり内臓に負担がかかる可能性があるのです。また、穀物が消化されずにそのまま排泄されてしまうこともあります。

穀物には犬にとって有効な栄養素も含まれている

犬がエネルギーを使って走っている姿

肉食をメインとする犬ですが、基本的には雑食の動物です。そのため、穀物を与えても健康に有害というわけではなく、エネルギー源として大切な栄養素の一つと言えるのです。そんなビタミン・ミネラル豊富な穀物を上手に与えることができるのも、手作りごはんならでは。少しずつ様子を見ながら、手作りごはんの食材として利用することがおすすめです。

みんなの手作り犬ごはん|穀物はどうやってあげている?

犬のご飯

私たち日本人の食卓になじみのある食材が穀物です。前述のように、犬は穀物の消化・吸収が苦手な動物ですが、柔らかく煮てあげたり、ペースト状にしてあげることで消化しやすくなります。ここでは、穀物を手作り犬ごはんに上手に取り入れている方のレシピをインスタグラムからご紹介します。

おすすめ穀物:オートミール

オートミールは、オーツ麦とも呼ばれている穀物を全粒のまますりつぶしたもので、ビタミン、ミネラルの他に食物繊維が豊富な食材です。具体的には、鉄分、カルシウム、亜鉛、ビタミンB1、食物繊維が豊富に含まれています。栄養価の高いことで知られている玄米と比べると、食物繊維は3倍、鉄分2倍、カルシウムは5倍も多く含まれているのです。ただし、乾燥されているオートミールはとても食べにくいため柔らかく煮てあげることが大切です。また、食物繊維が豊富なため、与えすぎにも注意が必要です。

rean_gohanさんのオートミールを使った手作り犬ごはん

オートミールを他の食材と一緒に柔らかく煮て、消化の良いご飯になっています。

材料:鶏ひき肉・有機オートミール・しめじ・小松菜・ゴーヤ・トマト・フリーズドライクランベリー・ヨーグルト

定番の穀物:白米

白米は私たちの食卓に欠かせない食材です。どこのキッチンにも常備されている身近な食材とも言えます。そんな白米には、でんぷん、たんぱく質、脂肪、ビタミンB1、ミネラルなどの栄養素が含まれています。

最近では、糖質制限ダイエットの標的となっている食材でもありますが、白米はパワーの元。アスリートには欠かせない栄養源となっているのです。そのため若くて元気いっぱい、運動量の多い犬には、すばやくエネルギーへと変換されるため有効な食材と言えます。ただし、糖質も多く含まれるため、肥満気味の犬や与えすぎには注意が必要です。

おすすめ食材:もち麦

大麦の一種でモチモチとした食感のあるもち麦。もち麦には、白米の26倍もの食物繊維が含まれています。また、タンパク質も豊富に含まれていることから、栄養価の高さが注目されている食材です。犬ごはんに使用するときは、白米と一緒に炊いたものを柔らかく煮てあげたり、スープで柔らかく煮てあげることがおすすめです。

hanamaru_515131さんのもち麦を使った手作り犬ごはん

まとめて大鍋で煮込んで、保存しておくこともできるレシピです。卵だけ食べる直前に炒り卵にしてあげましょう。

材料:鶏むねミンチ・白米・もち麦・さつまいも・冬瓜・ズッキーニ・しめじ・白菜・卵

愛犬の手作りごはんを作るためにレシピ本を活用しよう

毎日の手作り犬ごはんは、そのメニュー作りに行きづまりがち。今日は何にしよう、何が体にいいのだろうと考えているうちに疲れてしまうこともよくあります。そんな時に役立つのがレシピ本です。ここでは、おすすめのレシピ本をご紹介します。

1.健康維持・病気改善のためのレシピがたっぷり

著者:イホア・ジョン・バスコ

カラフルな写真をメインに使ったレシピ本とは異なりますが、健康なパピーからシニアまでレシピだけではなく、皮膚病、アレルギーやガン、糖尿病、内臓の機能低下、手作りサプリメントの作り方まで症状別に180以上のレシピが掲載されている実用書です。

ホリスティックな動物医療分野の専門家である著者は、北米、アジア、ハワイで獣医師を始め動物トレーナー、飼い主などに講演を行っていることでも知られています。また、ペットのためのハーブやミネラルのサプリメントの開発にも携わっている動物医療分野の権威。

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2.飼い主用のアレンジもあるからごはんを一緒に楽しめる

著者:南村友紀

日本初の犬のデリカテッセン「キッチンドッグ」のオーナーが、270のレシピを食材別に紹介。飼い主用にアレンジする方法も併記されている犬と人間が一緒に楽しめるレシピ集。著者は、犬の食について正しい知識を共有して作りご飯の良さを広める活動を行う「犬のためのスローフード協会」の創設者としても知られています。

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肩肘張らずにぜひ手作りのご飯を作ってみて

たくさんの種類の穀物

手作り犬ご飯と聞くと、思わず身構えてしまいがちですが、極端なことを言えば味付けなしのごった煮を作るだけです。食材選びのポイントは、旬のものをなるべく使用すること。また、出来れば無農薬の野菜を使用することがおすすめです。穀物を上手に使用すれば、肉や野菜の分量も少なくて済みます。栄養のバランスを考えながら、上手に食材を利用することがおすすめです。慣れてきたら、人間のご飯と同時に作れるので、是非犬の手作りごはんに挑戦してみてください。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士、犬の東洋医学生活管理士2級

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

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