
手作りごはんを考える上で、さつまいもの栄養素や犬に与える際の注意点について知っておきましょう。
さつまいもに含まれるビタミンC、ビタミンE、ビタミンB6などには抗酸化作用や、免疫力を高める効果、皮膚や粘膜の健康を維持する効果が期待できます。また、さつまいもに豊富に含まれる食物繊維には、整腸作用があるだけでなく糖尿病や高血圧などの生活習慣の予防や改善にも効果が期待できます。
ただしこれらは人で確認されている効果であり、犬でも全く同じ効果が得られるとは限らないのでご注意ください。
さつまいもは甘くておいしいので、犬の手作りごはんにも重宝しますが、主成分が炭水化物なので与えすぎるとカロリーオーバーになります。肥満にならないよう注意しましょう。
生で与えても毒になるわけではありませんが、消化に悪く下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。また、お腹を壊さなくても喉に詰まらせてしまうことがあるので与える際には加熱し、特にお腹が弱い子に与える場合は皮をむいて、すりつぶして与えましょう。
インスタグラムに投稿された、さつまいもを使った愛情たっぷり犬の手作りごはんをご紹介します。
用意する食材は鯛、さつまいも、ごはん、出汁と、とってもシンプルなおじやです。手作りごはん初心者でもチャレンジしやすく、お腹にも優しいレシピです。
ドライフード20%に、赤鹿肉や鶏頭、さつまいも、キャベツなどを加えた彩りの良いごはんです。飼い主さんは、作った犬ごはんを記録しておくことで、体調不良のときなどに役立てているそうです。
鰯(イワシ)、さつまいも、人参、かぼちゃ、かぶの菜、玄米や生姜などを使った栄養たっぷりのごはんです。ペット食育指導士さんが紹介しているので、安心して与えることができますね。
犬用ごはんにチャレンジしようと思っても、与える食材や作り方について迷う飼い主さんも多いのではないでしょうか。困ったときのために、食材や手作りごはんのレシピが掲載された本を持っていると便利です。
犬の体質に合わせた食材選びを可能にする、各食材を「栄養学」「薬膳」の視点から解説した本です。薬膳ならではの生薬や香草などを含むおすすめの厳選食材144種について解説されており、「秋鮭ときのこのさつまいもポタージュ」など季節ごとのレシピが掲載されています。
いかがでしたか?犬も大好きな甘くてほくほくしたさつまいもは、様々なレシピで楽しめることがわかりました。おいしいのでよく食べてくれますが、炭水化物でカロリーも高いので与えすぎには注意しましょう。栄養バランスのとれたドライフードを与えつつ、食欲が低下しているときなどに工夫して手作りごはんが与えられると良いですね。
江野 友紀/認定動物看護士
地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。