
白菜は約95%が水分のため、栄養価が高いわけではありませんが、バランス良くビタミン類を含み、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富です。エネルギーは100gあたり14kcalと非常に低カロリーで、食物繊維が豊富なので整腸効果が期待できます。
白菜やブロッコリーなどのアブラナ科の野菜に含まれるコイドロゲンという成分には、体内で甲状腺ホルモンを作るために必要なヨウ素の吸収を阻害するため、甲状腺機能に問題のある犬には与えてはいけないとされています。
また、犬は生の野菜の消化が苦手なため、消化不良になることがあります。なるべく加熱して与えましょう。
SNには、飼い主さんが犬のために作った手作りごはんを紹介する投稿がたくさんあります。ここでは、インスタグラムで紹介された、愛情たっぷりの白菜を使った手作りごはんをご紹介します。
秋鮭や里芋、人参、えのき、しめじ、ブロッコリー、かぼちゃなど、食べごたえのあるゴロゴロ野菜をたっぷり入れた豆乳シチューです。シチューに白菜は相性抜群ですね。飼い主さんも一緒に食べることができるので、身体が温まるだけでなく気持ちもほっこりしそうです。
ペット食育士さんが紹介する、彩りのきれいなスープです。猪肉、冬瓜、白菜、椎茸をだし汁で煮込み、溶き卵やもずく、トマトなどを入れて仕上げます。だし汁は鰹でも、昆布でも、鶏でも合うそうなので、味を変えて楽しめそうですね。
サンマ、キャベツ、白菜、トマトなどを盛り付けたごはんです。サンマは頭と尾、内臓をとりブツ切りにして圧力鍋で煮ることで、骨まで柔らかくなって食べられるそうです。
鶏肉ミンチ、豚ミンチ、豆腐、小松菜、スティック白菜、なめこなど、満足感が得られそうな具だくさんの味噌汁かけごはんです。ペット食育指導士さんが紹介しているので、安心して与えることができますね。
犬に手作りごはんを作りたい!と思っても、与えてはいけない食材があったり、何を食べさせてよいかわからず迷ってしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。そんなときのために、信頼できる犬のごはんのレシピ本を1冊持っておくと便利です。
ここでご紹介する愛犬家のためのレシピ本「手づくり犬ごはん」は、獣医師の須崎恭彦先生が監修しています。白菜を使ったレシピも載っており、犬の身体の不調別に効果が期待できるレシピや人の食事と一緒に作れる簡単なレシピが載っています。
薄味の白菜は、様々な料理に合う便利な食材です。手作りごはんは愛情いっぱいですが、栄養バランスの取り方が難しいので、総合栄養食のドッグフードを与えながら、白菜の手作りごはんは時々ご褒美として与えたり、食欲が低下しているときに作ってあげると良いでしょう。今回は愛犬が喜ぶみんなの手作りごはんをご紹介しました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
江野 友紀/認定動物看護士
地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。