
dogaのご紹介をする前に、まずはヨガについておさらいしておきましょう。
ヨガとは、サンスクリット語で『つながり』や『結ぶ』という意味の言葉です。もともとは宗教的な意味が強く、真理に目覚めて正しい生き方をするという考え方やそれを実践する生き方を指す言葉だったようですが、時代の流れとともに心身の健康に役立つ体操要素を含んだものとして変化してきました。
ヨガで重要視されるのは、『呼吸法』と『正姿勢』です。深い呼吸をすることで、リラックスできるだけでなく酸素を全身にいきわたらせることで新陳代謝を高める効果もあると言われています。
正しい呼吸をするためには、正しい姿勢でいなければいけません。ヨガの正しい姿勢をとることで、体のバランスを整え、ゆがみなどの改善にも役立ちます。
dogaとは、『dog』と『yoga』を掛け合わせた造語で、愛犬と一緒におこなうヨガのことを指します。
といっても、犬にヨガのポーズをさせるわけではなく、私たち飼い主が愛犬を抱えたり持ち上げたりする行為がヨガのポーズとして組み込まれているのです。
dogaのポーズには、愛犬を片手で抱えたりお腹の上に乗せたりするポーズがあります。そのため、中型犬以上になるとなかなか抱えたり持ち上げたりするのは難しいので『うちのコと一緒にやるのは無理かな』と諦めていた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、dogaでは無理なポーズはしなくて大丈夫、そのコに合ったポーズで行うことができるので、大型犬のオーナーさんでも参加可能です。
dogaをおこなうのはもちろん心身の健康が主な目的ですが、それ以上に愛犬と一緒にポーズをとることで絆や信頼関係が深まりさらなるリラックス効果が生まれます。
愛犬の呼吸や体温を感じながら呼吸を深くしていくと、最初は落ち着かない様子だった愛犬もだんだんと落ち着いてきます。飼い主さんのリラックスが愛犬にも伝わり、dogaの途中に寝てしまうコもいるんだそう。
今まで以上に深い絆と信頼感が得られます。
しつけ教室やドッグランなどでほかのコとあまり仲良くできないコでも、飼い主さんの一緒にdogaを行うことでリラックスした状態をキープできるので、周りのコたちとも仲良くなれることも多いそうです。
リラックスするということは副交感神経が優位になり、吠え癖の改善にも役立ったという方もいらっしゃるようなので、吠えてしまいがちな愛犬を持つ飼い主さんは一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
日本ドッグヨーガ普及協会では、関東・関西・名古屋・福岡・札幌・東北の各地域でドッグヨガ教室が開催されています。
現在は、残念ながら新型コロナウイルスの影響で中止になってしまっていますが、オンラインレッスンを受けられる場合もありますので、興味のある方は協会までお問い合わせください。
まずはどんなものか自宅で体験してみたいという方や、愛犬を連れての移動が難しい方には、プライベートレッスンがおすすめ。
インストラクターの方があなたのご自宅でレッスンをしてくれます。自宅で行うレッスンは、普段生活している場所なので愛犬が落ち着きやすいというメリットもあります。
今までいろんなスクールに通ったけどあまり長続きしなかったという方でも、愛犬と一緒に通うなら今回は楽しく続けられるかもしれません。
私たちの健康だけでなく、愛犬にもリラックス効果が期待できるdoga。この機会にぜひ始めてみてはいかがでしょうか。
▼下記の資料を参考に執筆しました。
(1)日本ドッグヨーガ普及協会
(2)NPO法人日本ヨガ連盟
Qt/家庭犬トレーナー、ドッグシッター、ペットロスケアアドバイザー
動物愛護の中間支援団体での活動を経て、より多くの人と動物の幸せな生活を支えるお手伝いができればと、家庭犬トレーナー1級やペットロスケアアドバイザーなど複数の資格を取得。
シニア期にさしかかった2匹の愛犬とのゆったりとした幸せな日々に感謝しながら、今日も仕事とライティングのWワークに励みます。