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犬種図鑑

2020.05.20

【犬種図鑑】ボヘミアンシェパードドッグの全て|歴史・特徴・性格・飼い方のコツまで

ボヘミアンシェパードドッグは、聞き慣れない犬種かもしれませんが、よき家庭犬としての素質が備わっていることから、原産国のチェコ共和国では人気を集めています。今回はそんなボヘミアンシェパードドッグの歴史や性格から、体重や被毛の特徴までご紹介していきます。

Author :新井 絵美子/動物ライター

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ボヘミアンシェパードドッグの歴史

ボヘミアンシェパードドッグ

ボヘミアンシェパードドッグは、チェコ共和国(旧ボヘミア王国)を原産地とする牧羊犬種で、14世紀には誕生していたと考えられています。主にボヘミア西南部の国境を守ったり、羊の群れを誘導・管理したりする役割をしていました。

繁殖が進められていたボヘミアンシェパードドッグですが、第二次世界大戦後は頭数が激減してしまいます。しかし、愛犬家の保護活動により絶滅を逃れることができました。

この当時は確立したスタンダード基準がなく、国際畜犬連盟の公認犬種を目指して繁殖計画が開始されたのは1984年になってからのことです。その後、詳細なスタンダード基準が制定され、現在はFCIに公認されています。

犬種グループ

FCIの犬種グループの中で、ボヘミアンシェパードドッグは、「牧羊犬・牧畜犬」のグループに分類されています。FCIに公認されている犬種は、その犬の性質や用途に応じて、「使役犬」や「テリア」、「ポインター・セター」などの、10種類ある犬種グループのどれかに分けられています。

ボヘミアンシェパードドッグの性格

ボヘミアンシェパードドッグ

家族と一緒にいることを好み、たくさんの愛情を示してくれます。また、忍耐力があり子どもに対しても寛容に接することができます。

陽気でフレンドリーな性格ですが、最初は知らない人に対しては警戒心を示すことがあります。しかし、むやみに攻撃的な態度を取るようなことはありません。

他の犬種と比べてかなり賢く、理解力や判断力が高いのも特徴です。

性格に合わせたしつけ方法

ボヘミアンシェパードドッグは、飼い主のそばにいることが好きなことから、長い時間ひとりで留守番をすると、分離不安になることがあります。分離不安とは、大好きな飼い主と離れてひとりになると強い不安を感じ、吠え続ける、部屋の中のものを破壊するなどの問題行動を起こすことです。

分離不安にならないようにするには、留守番トレーニングをしてひとりで過ごすことに慣れさせておくことが大切です。最初は留守番させる時間を数分程度にし、徐々に時間を伸ばしていきましょう。また、飼い主の留守中でもひとりで夢中になって遊べるよう、知育おもちゃを用意してあげることをおすすめします。

ボヘミアンシェパードドッグの寿命・体重

ボヘミアンシェパードドッグ

ここでは、ボヘミアンシェパードドッグの適正体重や運動量、寿命について見ていきます。

適正体重

ボヘミアンシェパードドッグの標準体重は、オスが19~27kg、メスが17~24kgとされています。肥満になると心臓や足の関節などに大きな負担となり、寿命にも影響してしまいます。ごはんは愛犬にとっての適量を与えるのはもちろんのこと、おやつの与えすぎにも注意して、適正体重を維持することが重要です。

運動量

牧羊犬として活躍していただけのことはあり活動的な犬種なので、毎日1時間以上は散歩をして運動欲を満たしてあげる必要があります。また、知能も運動能力も高く、与えられた作業をこなすのが得意なので、アジリティなどのドッグスポーツにも向いています。

平均寿命

ボヘミアンシェパードドッグの平均寿命は10~13歳と言われています。体は比較的丈夫な方ですが、股関節形成不全になりやすい傾向にあります。股関節形成不全は、遺伝的要因のことも多いですが、肥満も発症に関与していると考えられているので、体重管理をして予防をすることが肝心です。

ボヘミアンシェパードドッグの被毛の特徴

ボヘミアンシェパードドッグ

ボヘミアンシェパードドッグの被毛はロングコートで、首回りには飾り毛が生えています。非常に密集して毛が生えている厚い被毛なので、暑さには弱いですが寒さには強いです。毛色はブラック&タンのみが認められています。

お手入れ方法

耳の付け根や脇の下、内股などの擦れやすい箇所は毛玉になりやすいので、丁寧にブラッシングをして毛の流れを整えてあげましょう。 また、ブラッシングにより、こまめに抜け毛を取り除く必要もあります。被毛に絡まっている抜け毛を取ってあげると、被毛の通気性がよくなるので、皮膚疾患の予防や暑さ対策になります。

魅力たっぷりのボヘミアンシェパードドッグ

ボヘミアンシェパードドッグ

日本ではマイナー犬種のボヘミアンシェパードドッグですが、陽気でフレンドリーなうえ知能も高く、たくさんの魅力を持っています。ただし、持久力がありとても活動的なので、飼い主には十分に散歩をさせられるだけの体力や、時間的な余裕が求められることを覚えておきましょう。

◎ライタープロフィール
新井 絵美子 動物ライター

新井 絵美子/動物ライター

2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。
過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。

  • 更新日:

    2020.05.20

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