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犬種図鑑

2020.05.27

すでに絶滅したかもしれない【ベルジアンマスティフ】のすべて|歴史から身体の特徴まで

マスティフ犬種はさまざまな種類が存在しますが、その中の1種にベルジアンマスティフがいます。絶滅しているのではないかという説もある一方、わずかながらも存在している可能性があるとも言われています。そんなベルジアンマスティフの歴史や性格、被毛の特徴などをご紹介していきます。

Author :新井 絵美子/動物ライター

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ベルジアンマスティフの歴史

ベルジアンマスティフは、ベルギーを原産地とする犬種です。詳しい誕生の経緯は分かっていませんが、フランスに存在した猟犬に姿がよく似ていることから、フランスに起源を持つのではないかと考えられています。かつては、馬の代わりに荷物が載ったカートを引く犬として働いていました。

しかし、自動車の開発によりカートを引く必要がなくなったことや、2度にわたる世界大戦の影響で頭数が一気に減りやがて姿を消し始めました。すでに絶滅しているのではないかとも言われており、国際畜犬連盟から公認犬種としての登録が抹消されていますが、数少ない末裔も存在している可能性があるとも考えられています。

犬種グループ

国際畜犬連盟には10種類の犬種グループがあり、登録されている犬種は性質や用途などに応じて各グループに分類されています。しかし、ベルジアンマスティフは非登録なので、どの犬種グループにも属していません。

ベルジアンマスティフの性格

家族に忠実で、愛情深い性格です。普段は穏やかですが、勇敢な面もあるのでよき番犬にもなってくれます。知らない人には警戒心を示し、場合によっては攻撃的な態度を取ることもあります。

しつけ

万が一、見知らぬ人に攻撃的な態度を取りそうになったときに、制御できないと相手に怪我を負わせてしまう恐れがあり危険です。どんな場所や状況でも「マテ」や「フセ」のコマンドを出せば、その場でおとなしくしていられるようにしておく必要があります。

また、社会化トレーニングも欠かせません。早い段階から家族以外の人に慣れさせておくことで攻撃性が少ない穏やかな性格になります。

ベルジアンマスティフの寿命・体重

ベルジアンマスティフの体重や運動面、寿命について見ていきましょう。

適正体重

ベルジアンマスティフの平均体重は45~50kgです。骨格差があることから、適正体重はそれぞれ個体によって異なります。

適正体重とは、犬を上から見たときに緩やかな腰のくびれが見られる、横から見たときに腹部が適度に引き締まり、後ろ足の付け根に向かってやや吊り上がっている、薄い皮下脂肪の上から肋骨を触ることができる状態のときの体重を指します。

よって、平均体重はあくまでも目安で、この数値より軽いもしくは重い場合もあります。

運動量

ベルジアンマスティフは体力があり、エネルギーを発散させないとストレスが溜まってしまいうので、朝夕それぞれ1時間程度の散歩が欠かせません。また、散歩だけでなく、家にいるときも広い庭などで動き回れるようにするのが望ましいと言われています。

平均寿命

ベルジアンマスティフの平均寿命は10~12歳です。体重40kg以上の超大型犬の平均寿命は約10歳(※1)とのことなので、このサイズの犬種の中では平均的です。

ベルジアンマスティフの被毛の特徴

ベルジアンマスティフ

スムースコートと呼ばれる、短毛で滑らかな被毛です。毛色はフォーンやブラウン、ブラック、ブリンドルなどがあり、多くの場合において胸や足、尻尾にホワイトのマーキングがあります。

お手入れ方法

抜け毛をそのままにしておくと、被毛が蒸れて皮膚トラブルを起こすことがあるので、週に数回ブラッシングが必要です。短毛種にはラバーブラシが適しています。仕上げに獣毛ブラシを使用すると、被毛に艶を与えることができます。

解明されていないことが多いベルジアンマスティフ

ベルジアンマスティフは、ごくわずかな末裔が存在している程度ではないかと言われているので、特質について詳しく分かっていない部分が多くあります。今後、復活計画などにより、頭数が増えることを期待したいですね。

◎ライタープロフィール
新井 絵美子 動物ライター

新井 絵美子/動物ライター

2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。
過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。

  • 更新日:

    2020.05.27

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