magazine

犬種図鑑

2020.05.02

ベルジアンシェパードのすべて。一時は絶滅の危機に瀕したクールな犬種

牧羊犬として用いられてきたベルジアンシェパードは、警察犬や軍用犬としても活躍しており、高い身体能力や知能を持っていることで知られています。今回はそんなベルジアンシェパードの歴史や性格から、必要な運動量や平均寿命、被毛の特徴まで、まとめてご紹介していきます。

#ベルジアンシェパード

Author :新井 絵美子/動物ライター

この記事をシェアする

ベルジアンシェパード活躍の歴史

ベルジアンシェパード

ベルジアンシェアードは、牧羊犬として活躍していたベルギー原産の犬です。1891年にブリュッセルにベルジリアンシェパードドッグクラブが設立され、翌年にブリード・スタンダード(犬種基準)が初めて作成されました。

外見よりも牧羊犬としての能力を重視して繁殖が進められていたベルジアンシェパードですが、19世紀頃になり近代化が進むにつれ、ベルジアンシェパードの仕事がなくなり頭数が大幅に減っていきました。

生き残ったベルジアンシェシェパードは、地域ごとに4タイプに分化していることが調査により分かったことから、4犬種に分類して繁殖が行われ絶滅を逃れることができました。

このような経緯から、ベルジアンシェパードには4タイプが存在しています。ベルジアンシェパードドッグ・グローネンダール、ベルジアンシェパードドッグ・タービュレン、ベルジアンシェパードドッグ・マリノア、ベルジアンシェパードドッグ・ラケノアの4種類です。

犬種グループはもちろん牧羊犬・牧畜犬

正式な犬種としてジャパンケネルクラブに公認されているベルジアンシェパードは、「牧羊犬・牧畜犬」の犬種グループに分類されています。ジャパンケネルクラブには、10種の犬種グループがあり、登録されている犬種は、生態や活躍の現場などによってそれぞれのグループに分けられています。

「牧羊犬・牧畜犬」のグループには、羊や牛などの家畜の群れを追って誘導したり、外敵から家畜を守ったりするために作出された犬種が属しています。

ベルジアンシェパードの性格

ベルジアンシェパード

ベルジアンシェパードは羊を守る役割をしていただけのことはあり、番犬気質を持っています。飼い主を守ろうとする想いが強いため、頼もしい存在になってくれることでしょう。用心深いですが、臆病であったりむやみに攻撃的な態度を取ったりするようなことはなく、自信に満ち溢れ落ち着いています。また、飼い主に従順で聡明なのも特徴です。

性格をふまえた上手なしつけ方とは

もともとベルジアンシェパードは護衛本能が強いため、成犬になるにつれ警戒心が強く出てきます。他の犬や見知らぬ人をはじめ、ちょっとした物音などに対して過剰に反応しないようにするために、子犬のうちから家族以外の人や他の犬、さまざまな音や匂いに慣れさせておくようにしましょう。

学習能力や忍耐力が高く、しつけはしやすい方だと言われています。子犬のうちから必要なルールをしっかりと教えていきましょう。

ベルジアンシェパードの平均寿命や適性体重

ベルジアンシェパード

ベルジアンシェパードの体重や運動量、平均寿命についても知っておきましょう。

適正体重

ベルジアンシェパードの標準体重は、オスが25~30kg、メスが20~25kgです。肥満になると糖尿病や心臓病、関節炎など、さまざまな不調を起こしやすくなります。おやつやごはんの与えすぎに注意し、体重管理をして適正体重を維持していくようにしましょう。

運動量

エネルギーに満ち溢れとても活動的なので、毎日の散歩は欠かせません。1日2時間程度は散歩をするようにしましょう。そのほかにドッグランで遊ばせてあげるなどして、運動欲求を満たしてあげることも大切です。また、身体能力も知能も高いので、ドッグスポーツなども向いています。

平均寿命

ベルジアンシェパードの平均寿命は、13歳前後と言われています。大型犬がかかりやすい股関節形成不全のほか、皮膚疾患やてんかん、進行性網膜萎縮症などにかかりやすいので注意が必要です。

長生きしてもらうためには、定期的に健康診断を受けるのはもちろんのこと、いつもと様子が違うと感じたときは獣医師に診てもらい、病気の早期発見・早期治療をすることが大切です。

ベルジアンシェパードの被毛の特徴

ベルジアンシェパード

グローネンダールは長毛、マリノアは短毛、タービュレンとラケノアは剛毛でそれぞれ異なるものの、4タイプともダブルコートです。ダブルコートの犬種は、アンダーコートが生え変わる換毛期が年に2回あり、シングルコートの犬種と比べて抜け毛は多いです。

お手入れ方法

週2~3回ブラッシングをして、整えてあげましょう。特に長毛のグローネンダールは毛玉ができやすいので注意が必要です。換毛期においては大量の抜け毛が生じるので、毎日のブラッシングが欠かせません。

もし、抜け毛に悩まされる場合は、トリミングサロンでレーキングをしてもらうのもおすすめです。レーキングとは、アンダーコートだけを専用の器具で処理する方法です。ブラッシングで抜けきれないアンダーコートを取り除いてくれるので、ブラッシングや掃除の手間を軽減できます。

ベルジアンシェパードと楽しい生活を!

ベルジアンシェパード

ベルジアンシェパードは、飼い主に忠実で賢さも兼ね備えており、よきパートナーとなってくれることでしょう。また、飼い主を守ろうとする想いが強くて頼もしいところも魅力です。ベルジアンシェパードと楽しい生活を送ってくださいね。

◎ライタープロフィール
新井 絵美子 動物ライター

新井 絵美子/動物ライター

2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。
過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。

この記事をシェアする

知りたい情報を検索!