magazine

犬種図鑑

2020.05.29

ルーツは狼!ウルフドッグの異名を持つアメリカンツンドラシェパードのすべて

アメリカンツンドラシェパードという犬種がいることをご存知でしょうか?犬とオオカミを交配させて作り出された犬種で、ジャパンケネルクラブ(JKC)ではいまだ非公認の、非常に珍しい犬種です。ここでは、アメリカンツンドラシェパード誕生の歴史から、性格や被毛の特徴をご紹介します。

Author :江野 友紀/認定動物看護士

この記事をシェアする

アメリカンツンドラシェパードの歴史

アメリカンツンドラシェパード

アメリカンツンドラシェパードは、アメリカ合衆国でオオカミとジャーマンシェパードドッグを交配させて作り出された犬種で、アメリカンウルフドッグとも呼ばれています。アメリカの一部の州では人為的に狼と犬を交雑させることが禁止されているため、議論が多い犬種とも言われています。

アメリカンツンドラシェパードは公認されていない犬種

オオカミとの交配によって誕生した犬、いわゆる「ウルフドッグ」は、アメリカンツンドラシェパード以外にもサーロスウルフドッグ、チェコスロバキアンウルフドッグ、クンミングウルフドッグ、肥後狼犬などがあります。これらの中で国際畜犬連盟(FCI)において公認されている犬種はサーロスウルフドッグとチェコスロバキアンウルフドッグの2犬種のみであり、アメリカンツンドラシェパードは認められていません。

アメリカンツンドラシェパードの性格

アメリカンツンドラシェパード

アメリカンツンドラシェパードは内向的で警戒心が強いので、トラブルを防止するためにも散歩中は周りの犬や人と一定の距離を保つようにしましょう。飼い主さんに対しては忠実で愛情深く、優しい性格をしています。

アメリカンツンドラシェパードのしつけ

オオカミの血が入っているため咬む力が強く、一般的な犬以上に咬傷事故などには注意が必要です。飼い主さんが徹底してリーダーシップをとり、一貫したしつけを行う必要があります。

アメリカンツンドラシェパードの寿命

アメリカンツンドラシェパード

アメリカンツンドラシェパードの健康寿命を伸ばすには、十分に運動させ、適正体重を維持することが大切です。

平均寿命

アメリカンツンドラシェパードの平均寿命は10~15才くらいのようです。

適正体重

アメリカンツンドラシェパードの体重は45~70㎏くらいです。一般的な犬と同じように性差があり、メスは40㎏~50㎏と小さめです。

運動量

野性味が強く運動量が多い大型犬であるため、狭い都会での飼育や初心者には不向きな犬種です。飼育するための十分なスペースを確保し、1日2~3時間くらい散歩させる必要があります。そして、多くのエネルギーを消費するため同じサイズの他の犬と比べても大量の食餌が必要になります。
ある程度経済力があり、飼養管理のための時間を確保できることが飼育条件になるでしょう。

アメリカンツンドラシェパードの被毛の特徴

アメリカンツンドラシェパード

アメリカンツンドラシェパードの被毛は、外部からの刺激から肌を守る長い「オーバーコート(上毛)」の下に体温を保つための短い「アンダーコート(下毛)」が密に生える二重構造になっています。

お手入れ方法

アメリカンツンドラシェパードはのお手入れの基本はブラッシングです。換毛期になると抜け毛が増えますが、それ以外の時期に頻繁なブラッシングは必要ありません。週に1~2回ブラッシングしましょう。

アメリカンツンドラシェパードは気軽には飼えない犬

アメリカンツンドラシェパード

犬とオオカミから作出されたアメリカンツンドラシェパードは、2019年に改正された動物愛護法により、一般家庭でのペットとしての飼育ができなくなっているようです。また、獣医師などが飼育する場合にも動物種・飼養施設ごとに都道府県知事又は政令市の長の許可を得る必要があります。アメリカンツンドラシェパードの飼育を検討する場合には十分にリサーチし、飼育したら最後まで責任をもって飼育管理しましょう。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野 友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

  • 更新日:

    2020.05.29

この記事をシェアする