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犬種図鑑

2020.05.17

絶滅の危機から復活を遂げた超大型犬「ランドシーア」はどんな犬種?

かつて存在していたものの絶滅してしまった犬種も多い中、ランドシーアは見事に復活を遂げた超大型犬です。今回は、迫力満点の超大型犬ランドシーアがどんな犬なのか解説します。

Author :明石則実/動物ライター

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ランドシーアの歴史

ランドシーア

ランドシーアは、カナダ原産の大型犬ニューファンドランドと同じ種類だと考えられており、古くから船曳きや海難救助犬として活躍していたランドシーア。
まずはその数奇な歴史を辿っていくことにしましょう。

名前の由来は有名な動物画家

その起源ははっきりとしていないのが事実ですが、一説によると古くはヨーロッパ各地で船引きや水難救助を手伝う仕事をしていた犬が祖先とされてます。
19世紀初頭に著名なイギリスの動物画家エドウィン・ランドシーアがこの犬種の絵を好んで描いたことから、ランドシーアと名付けられました。

1990年代にはこの犬種を独立したものとして認めるための運動が始まりましたが、第二次世界大戦の混乱によって頓挫し、やがて1920年代にはその姿さえ見かけることはなくなりました。

復活を遂げたランドシーア

こうして絶滅寸前となってしまったランドシーアですが、ドイツの愛犬家たちによってグレート・ピレネーズとセント・バーナードの交配がおこなわれ再び復活することとなりました。
KC(ザ・ケネルクラブ)やAKC(アメリカンケネルクラブ)などの畜犬団体は、ランドシーアをニューファンドランドの亜種という扱いにしていますが、FCI(国際畜犬連盟)は独立した犬種とみなして公認しています。

ランドシーアの身体の特徴

ランドシーア

元々は海難救助犬として活躍していた犬種だけに、力強くてたくましい印象のランドシーアの身体的特徴を見ていきましょう。

外観の特徴

超大型犬の部類に入り、体高はオスで72~80センチ、メスで67~72センチとなっています。体重は50~60キロほどで人間の体重と同じくらいです。
外観の特徴は背が高く、力強く、バランスの取れた体格をしています。脚はニューファンドランドのそれよりも比較的長く、特にオスでは長い傾向があります。
泳ぎがたいへん得意なことから、脚の筋肉の発達も顕著です。また、地面を歩く時もしっかりと踏みしめながら広い歩幅で歩きます。

被毛の特徴

被毛は短く密集した下毛と、長くストレートな上毛からなるダブルコートです。
頭部の毛は短めですが、頭を除くトップコートは長く真っ直ぐで密度が高く、肌触りが柔らかいことが求められます。またニューファンドランドほど密度が高くないアンダーコートを持ちます。

被毛の主な色はホワイトで、体にはっきりとした黒い斑があります。首回り、前脚、お腹、尾は白でなければなりません。頭部はブラックで、頭頂からマズルにかけてホワイトのマーキングが真っすぐ伸びています。そして口周りはホワイトとなっています。

ランドシーアの性格

ランドシーア

ランドシーアは海外には愛好家もたくさんいますし、海難救助犬のみではなく、ペットとしての人気が非常に高いそうです。
最後にランドシーアの性格の特徴について解説します。

陽気で遊び好きな性格

気性は穏やかでおおらか、そして非常に陽気です。飼い主さん以外の人や犬とも楽しく遊ぶことができ、学習能力も高いためきちんとしたトレーニングやしつけで素晴らしいパートナーになることでしょう。
またランドシーアは泳ぐことが大好きなので、海や湖、プールなどで遊ばせる機会を設けると喜ぶでしょう。

遊び好きな性格が災いすることも

おとなしくて穏やかな性格ですが、大好きな遊びになるとはしゃぎ過ぎる傾向にありますから要注意。
体が非常に大きいだけに飼い主さんがコントロールできなくなる場合もあるため、たかぶった感情を落ち着かせる必要があります。時間を掛けてじっくりとトレーニングをするべきでしょう。

子供の遊び相手に向いている犬種

ランドシーア

かつてランドシーアは絶滅寸前にまで数が減りましたが、その穏やかで陽気な性格は、子供の遊び相手にはうってつけだと言われています。
時代によって海難救助犬としての役割が変わったとしても、そのインパクトのある存在感は惹きつけられるものがありますよね。

◎ライタープロフィール
明石則実 動物ライター

明石 則実/動物ライター

フリーライターとして動物関連や歴史系記事の執筆を多数おこなう。柴犬と暮らす傍ら、趣味の旅行や城めぐりで愛犬と駆け回る週末。
愛犬家の皆さんにとって、お悩みを解決したり、有益な情報を発信することを心掛けています。

  • 更新日:

    2020.05.17

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