
まずは日本で人気のドイツ原産の犬たちを上位3頭ご紹介します。
短足胴長、大きな垂れ耳が特徴のダックスフントは、日本でも長く愛されてきた、多くのご家庭で飼われている犬です。明るく元気で活発な犬種ですが、猟犬としても活躍していた犬なので、気の強い一面も持ち合せています。
胴が長いため背骨に負担がかかりやすく、ヘルニアなどを発症しやすいため、激しい運動には注意が必要です。
柔らかいフワフワの被毛が特徴のポメラニアン。 最近では柴犬に似せた「柴犬カット」をした短い被毛のポメラニアンもよく見かけますよね。 元気でフレンドリーな性格ですが、警戒心が強いため無駄吠えが多い傾向があります。 抜け毛が多いため、毎日の丁寧なブラッシングは必須になります。
仙人を思わせる眉や口の周りの被毛が特徴のミニチュアシュナウザー。 頭がよく元気で飼い主さんにとても従順です。知らない犬に対しては攻撃的になる気の強い一面もあります。 抜け毛が少ないので、毎日のお掃除が楽なのも人気の理由です。
それでは、数多くの犬種の原産国であるドイツではどのような犬種が人気なのでしょうか?
意外なことに、ドイツで一番多く飼われているのは雑種です。動物先進国のドイツでは、国内の保護犬はもちろん、海外からも保護犬を迎える飼い主さんが多いのです。雑種でも比較的大きめの犬種がドイツでは人気ですね。
警察犬として日本でも活躍しているジャーマン・シェパード。勇敢で頭がよく、飼い主さんへの忠誠度が非常に高い犬種です。 また辛抱強く愛情深い性格なので、大型犬ですが子どもがいるご家庭でも安心して飼える優秀な犬です。
イギリス原産のラブラドール・レトリーバーは、日本だけでなく海外の他の国でも人気の高い犬種です。穏やかで従順な性格と、頭の良さが海外の人にも人気のようです。攻撃的な面がほとんどないので、小さな子どもがいるご家庭、また多頭飼いでも安心して飼える犬と言われています。
街中に犬がいる光景が当たり前のドイツ。 ペット先進国と呼ばれるドイツ・オランダ・スウェーデン・イギリス・スイス・チェコなどはペットの命が大切に扱われている国として知られています。
なかでもドイツは愛犬に対する愛護意識が高く、法規などもしっかりと整っているため、愛犬が飼い主さんと一緒に安心して暮らせる国なのです。 愛犬と電車に乗ることもでき、レストランも一緒に入れるところが多くなっています。
もしかすると公共の場所で犬が大人しくできるのか?と思われる方も多いかもしれませんが、実はドイツでは愛犬をドッグスクールに通わせるのが一般的で、しっかりとしつけができている犬が多い傾向です。レストランでは飼い主さんの食事中に、愛犬は隣で伏せをしてきちんとお利口に待っているのが普通の光景になっています。
ドイツ原産の犬種は他にもたくさんいます。ドイツで自由に暮らす犬を見ていると、まるで犬にも市民権があるようにも感じます。 日本でも愛犬を大切にする飼い主さんがほとんどですが、さらに愛犬に対する責任の意識をしっかり持つことで、ドイツのように愛犬たちが安心して暮らせる国にもっと近づくのかもしれませんね。
安田 ハル/ドッグライター
愛犬のトイプードルと暮らす楽しい毎日。
家族に寄り添って生きてくれている、健気で愛おしいこの子のために「何かできることはないだろうか」これがドッグライターを始めたきっかけでした。
幼い頃から、小型犬・中型犬・大型犬と様々な犬種と暮らした経験を活かし、愛犬家の皆さんに役立つ情報や、楽しく共感していただける記事を発信していければと思っています。
さらに知識を深めるために、動物に関する看護学・栄養学などの資格取得を目指して勉強中です。