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住まい / 生活

2020.06.15

犬のカラダに優しいのは階段とスロープどっち?日常に潜む段差のリスクとは

2階建て以上の家に暮らす犬たちにとって、最初に出会う障害物が階段です。シニアはもちろん、子犬や関節の悪い犬にとって階段の上り下りはできれば避けたいもの。また、車の乗り降りやソファやベッドなどの高いところへの飛び乗り・飛び降りは健康な犬にとっても、関節を傷める危険性があります。そんな、日常生活に潜む段差や階段問題を解消できるのがスロープ。今回は、犬用スロープのメリットから作り方、おすすめの商品までをご紹介します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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階段などの段差に犬用スロープを使う目的とは

犬 階段 スロープ

階段を思いっきり駆け下りてきたり、ソファや食卓の椅子にぴょんと飛び乗ることが日常化している犬たち。また、小型犬・大型犬問わず、階段から勢い良く駆け下りてきて足を踏み外し、落下することもよくある事故です。そんな危険な瞬間を防ぐために導入したいのがスロープ。なぜスロープが犬のカラダにとって優しいのか、まずは段差の危険性について知っておきましょう。

犬のカラダにとって負担が大きい段差

小型犬、大型犬問わず、段差の上り下りは、足腰への大きな負担となります。特に、段差から降りることは、頭部が重い犬にとって、腰へかかる負担が大きく、日頃から階段の上り下りをしている犬は犬種を問わずヘルニアなど腰の病気にかかりやすいと言われているのです。

垂直方向のジャンプは怪我のもと

ソファや車に飛び乗る、飛び降りる時に、犬は垂直方向へジャンプをします。この時、最も気をつけたいのが飛び降りる時。子犬やシニアはもちろんのこと筋力の弱っている犬が高いところから飛び降りることで、捻挫や脱臼などを起こす可能性があります。また、着地に失敗し前足を骨折するリスクも否定できません。垂直にジャンプする必要のある高いところへの上り下りは、常に怪我のリスクを伴うことを理解しておきましょう。

階段に犬用スロープを使用するメリット

犬 階段 スロープ

スロープは段差をなくし平面にするための道具です。スロープの角度を変えることで緩急が決められるため、その犬種や年齢によって最適な角度に設置できるのも嬉しいところ。スロープを活用すれば、思わぬ怪我の心配も無くなります。

スロープはシニアの運動不足にも役立つ

小型犬や足腰に不安がある犬の場合、なるべく段差の上り下りをさせたくないもの。だからと言って、常に抱っこで上り下りさせるというわけにもいきません。

そこで役立つのがスロープです。可動式のスロープがあれば、ソファやベッドに必要なときに設置できます。また、シニアにとってスロープは、筋力を衰えさせないように家の中でも適度な運動を可能にしてくれる道具でもあるのです。

自作の犬用スロープの作り方は意外と簡単

スロープは、自宅の中ではもちろん外出時にも役立つもの。シニアや足腰の病気を抱える犬にはもちろん、飛び乗ることが大好きな犬が住む家では、できればすべての段差に設置しておきたいですね。しかし、市販のスロープは思っている以上に高価なため、いくつも購入するわけにもいきません。そこで、高さや設置場所に合わせたスロープを自作してみる方法をお伝えします。

自作スロープの材料は100均で!

100均で手に入る材料を利用してスロープを作ることができます。では、早速作り方の手順をご紹介しましょう。

◎用意するもの

・すのこ 2枚
・滑り止め用ジョイントマットまたはフェルト
・カーペット用滑り止めシート
・強力接着剤または両面テープ
・ノコギリ

◎作り方

・スロープを設置する場所の高さと必要な幅を測ります。勾配はなるべく緩やかな方が犬にとっては安全です。
・すのこは、1枚をスロープ用に長さを設置場所に合わせてカットします。
・もう1枚は、支柱として使用するため、好みの高さにカットします。
・スロープ用のすのこの裏面の巾木の部分に支柱用のすのこを取り付けます。使用する犬の体重にもよりますが、大型犬の場合は、スロープの角度を緩めにして支柱を短くしておいたほうが過重に耐えられます。
・床との設置面となる部分に、カーペット用の滑り止めを貼ります。
・スロープになるすのこのオモテ面に、滑り止め用としてジョイントマットまたはフェルトを貼ります。ずり落ちたり、犬が上り下りする時にシワにならないよう、ぴったりと貼り付けましょう。

自作スロープは、どんな材料を使っても制作することができますが、犬の体重、使用頻度にあわせて強度を持たせるようにすることがおすすめです。

▼こんな形でもスロープにすることができますね!(2枚目ご覧ください)▼

階段などの段差に|犬用スロープの厳選商品3選

犬 階段 スロープ

最近では、車に上り下りする時に使うスライド収納型のスロープや足に優しい素材を使用しているもの、角度調整可能なものなど多彩な犬用スロープが市販されています。小型犬向け、大型犬向け合わせておすすめのスロープを厳選してご紹介します。

ドイツの人気ブランドTRIXIE社製の3段階調節スロープ

ソファやベッドへの上り下りに重宝するペットスロープ。材質にMDF合板を使用し歩く面には滑り止めにフェルトが貼られています。高さは3段階(26cm、36cm、43cm)に調節可能です。省スペース型の折りたたみ式で使用しない時は、立てかけて保管できます。屋内外どちらでも使用可能です。

ドライブ用スロープ ペットウオークアジャスタブル
・サイズ:幅36×長さ90cm
・対荷重:40kg

大型犬も安心して使用できるペットスロープ

横幅の広いスロープは、狭いところに不安を感じる大型犬でも安心して使用できます。犬が歩く面には、特殊製法のSupertraxマットを装着し、歩行に不安のある犬でも滑らずに歩くことができます。マットは取り外し可能で手洗いできます。持ち運び可能な取っ手付きの3つ折タイプ。市販のスロープの中で最長の181cm。

ペットステップワイド
・サイズ:幅50.5×長さ181cm×厚み12cm(収納時幅50.5×長さ68cm×厚み20.5cm)
・耐荷重:70kg

インテリアにもマッチする屋内用ペット用スロープ

ソファーやベッドに上がる時に使用できる屋内専用のペットスロープ。好みの高さに調節可能な14段階調節タイプです。犬が歩く面にすべり止めマットを敷くとさらに安心して使用できます。リーズナブルな価格も人気の秘密です。

明和グラビア ペット用スロープ
・サイズ:幅31×長さ82cm×厚み11cm
・耐荷重:70kg

犬に優しい生活空間作りを心がけよう

犬 階段 スロープ

犬だから大丈夫!少し前までは、そんな考えが当たり前でしたが、犬も長寿になりさまざまな病気や怪我のリスクを抱えてきています。階段や段差は、犬のカラダの構造上危ないもの。ソファに飛びあがらせたり、階段を駆け下りさせたりしているうちに、気がつかないうちに犬の足腰にトラブルを抱えることにもなりかねません。シニアだけではなく、子犬にも段差や階段の危険は大きく、また健康な犬にとっても安全とは言えません。犬用スロープは、そんな危険性を回避してくれる道具です。まずは、犬用スロープを活用して犬のカラダに優しい環境作りを考えてみませんか。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士、犬の東洋医学生活管理士2級

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

  • 公開日:

    2020.04.11

  • 更新日:

    2020.06.15

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