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犬を迎える

2020.08.14

犬の引き取りを視野に入れてみませんか?新しい家族を待っている子を迎える意義

幼い頃から憧れの犬との暮らしを夢見ている方も多いですよね。家族の一員として迎えた犬は、一緒に暮らしているだけで新鮮な刺激を与えてくれる上、平凡だった毎日が新たな発見の日々に変わります。犬を受け入れる場所として、日本ではペットショップ・ブリーダーが一般的ですが、最近では保護された犬を引き取り「里親」となることにも注目が集まっています。さまざまな理由で保護団体や愛護センターに保護された犬は、譲渡会や保護している団体のHPで新しい飼い主との出会いを待っています。 この記事では、そんな保護犬を引き取りたい場合の探し方や、手続き方法など犬の引き取り方についてご紹介します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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犬の引き取り方とは?

犬 引き取り

犬を迎える方法の一つとして、飼育放棄された犬や何らかの事情で迷子になり飼い主が現れない犬など、保護されている犬を引き取るという方法があります。

保護されている犬を引き取る人を「里親」と呼びます。里親になるためには、保護団体や愛護センター、個人ボランティアなどから保護された犬を引き取り、その犬の生涯を通して大切に育て、2度と悲しい思いをさせない心構えが必要です。

また、ペットショップやブリーダーから購入するのとは違い、里親になるための条件をクリアしなければなりません。まずは、新しい飼い主を待っている犬がどんなところにいるのか、里親になるために必要な条件とは何かについてご紹介します。

引き取りを待つ犬がいる場所とは

さまざまな理由から元の飼い主と暮らすことができなくなった犬。現代の日本には、そんな犬がたくさんいることが現実です。そのような犬たちは、保健所・愛護センター、保護団体、里親募集サイト、個人ボランティア、犬種団体、動物病院などで保護され、新しい飼い主との出会いを待っています。

また、ドッグトレーナーや犬の飼育経験が豊富な人が保護された犬を預かり、家庭犬として暮らすためのトレーニングをしている場合もあります。

どうしたら引き取りを待つ犬に出会えるの?

里親を待つ犬の情報は、インターネット上で検索可能です。里親募集されている犬は、雑種から純血種までさまざま。「犬 里親」などと検索をすると、保護されている犬の写真、推定年齢、犬の特徴、犬種などの情報を見ることができます。犬種名を入れて検索をすることもできます。以前に比べると、保護犬を引き取りたいという人が増えてきているため、保護団体からの発信も活発となっています。

また、行政が運営している愛護センターや保健所も、積極的にホームページで里親募集を行っています。ホームページには、申込み用のフォーマットがあるので、直接連絡を取ることができます。

譲渡会に行ってみる方法も

譲渡会の情報は、自治体、保護団体、環境省のホームページなどに掲載され、各地で定期的に開催されています。譲渡会では、直接保護されている犬と触れ合うことができるため、より詳しく犬の様子を観察することができます。

なお、保健所・愛護センターなど行政が開催している譲渡会では、事前に講習を受講する必要があります。

犬の引き取りをして「里親」になるための条件とは?

犬 引き取り

保護されている犬は、どんな理由があるにしても一度は飼い主の元を離れた経験を持ちます。そのため、心に傷を負っている、人間不信となっていることもあります。里親として犬を引き取る場合は、その犬の一生に責任を持つことが第一条件です。

また、犬を飼うことができる住居に住んでいることはもちろん、団体によっては飼い主の年齢や、一人暮らし、多頭飼いなどに制限を設けていることもあります。自分が望む犬を見つけた場合には、譲渡条件をよく確認することも必要です。

正式に引き取る前にトライアル期間がある

自治体や保護団体では、新しい飼い主と保護犬の相性を見るためにトライアル期間を設けています。トライアル期間は、団体によってさまざまですが、通常は2~3週間となります。このトライアル期間に実際に犬と生活してみて、家族との相性、犬の性格などに問題がなければ正式に引き取りが決まります。

犬を引き取るために必要な心構えとは?

犬 引き取り

保護犬の中には、心に深い傷を負っていたり、人間に対して心を閉ざしている子も多くいます。人間に飼われた経験がのない犬から純血種の人気犬種や仔犬までなど、さまざまな犬が保護されているのが現状です。

どんな犬でも根気よく向き合うことで、必ず家族の一員として暮らしてくことができます。保護された犬を再び飼育放棄することだけは避けたいため、犬を引き取るための心構えについて知っておきましょう。

根気よく犬と向き合えること

保護されている犬の多くは成犬です。成犬は子犬と違い、犬としての性格がしっかりと形成されているため、信頼関係を築くまでに時間がかかることがあります。また、子供が苦手な犬や男性が苦手な犬もいるため、まずはトライアル期間に犬の性格を見極めることが大切です。

迎えた犬は、家族の一員です。どんなことがあっても、2度と悲しい思いをさせないという強い思いを持ち、根気よく犬と向き合う必要があります。

引き取った犬の一生を背負う自信があること

保護された犬は、もう2度と飼育放棄されてはなりません。そのために、保護団体では飼い主をチェックするためにアンケートを実施したり、引き取りをする家庭環境を視察に行ったりします。また、日々の生活をブログやSNSで発信することを求める場合もあります。

犬を引き取ることは簡単に思えますが、引き取った犬に病気があるかもしれません。また、しつけやトレーニングにお金がかかることもあります。保護犬に限ったことではありませんが、犬と暮らすことはその犬がどんな状態になっても生涯を背負うという覚悟が必要となるのです。かわいそうだからといった感情だけで、犬を引き取ることだけはやめましょう。

犬を引き取るメリットとは?

犬 引き取り

手続きやマッチングテストなど、犬を購入するときとは違い、ある程度のハードルはありますが、保護された犬を引き取ることには、多くのメリットもあります。ここでは、犬を引き取る2つのメリットについてご紹介します。

1.しつけに関する悩みが軽減できる

保護犬の多くは成犬です。保護団体などでは、1頭でも多く引き取ってもらえるように、しつけやトレーニングを施していることが多くあります。また、譲渡した後もしつけに関する相談やトレーニングを行なっている団体もあります。あらかじめある程度のしつけが入っていることは、保護した犬を迎える家族にとっても犬にとってもストレスの軽減につながります。

犬との暮らしで最も大きな課題であるしつけに関して相談できる相手がいることは大きなメリットと言えます。

2.最低限の費用で犬を迎えられる

保護犬は、ペットショップやブリーダーから迎えるのと違い、お金を払って生体を購入するものではありません。

最低限の医療費の負担を求められるケースもありますが、基本的には無償で犬を引き取ることができます。保護団体の中には、人気犬種であるミニチュアダックスフンドやチワワなどの小型犬からゴールデンレトリバーなどの大型犬まで純血種を専門に保護している団体もあります。血統書などにこだわらないのであれば、保護犬として純血種を迎えることも可能です。

一頭でも多くの犬が引き取られることを願って

犬 引き取り

保護された犬たちは、新しい家族の元で幸せに暮らす日を待っています。ただし、里親になるためには、犬と暮らしたいという気持ち以上に、犬を幸せにできるという裏付けが必要となります。そのためには、犬の飼育経験や犬に対する知識が必要となるかもしれません。また、病気になった場合や介護が必要となった場合は、経済な負担も必要となります。そういったハードルをクリアして保護犬を迎えることは、「命」を守ることへの一助ともなる愛情にあふれた行動です。どんなところからでも犬を迎えることは「命」を託されること。特に、一度悲しい思いをした犬にとって、里親は最後の望みなのです。高額な犬も保護犬も同じ犬です。もし、本当に犬が好きならぜひ「犬を引き取る」という選択も考えてみてくださいね。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士、犬の東洋医学生活管理士2級

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

  • 公開日:

    2020.04.17

  • 更新日:

    2020.08.14

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