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住まい / 生活

2020.04.21

愛犬が散歩中に歩かなくなるのはなぜ?7つの理由と対処法を解説

犬にとっての散歩は、運動のためだけでなく、ストレス発散のためでもあり、とても大切な習慣です。犬と言えば「散歩」と聞くと尻尾をフリフリして玄関前で待っているコもいるくらいで、犬は散歩が大好きという印象があります。しかし、実際に散歩に行ってみると、散歩中に歩かなくなってしまう犬も多く、飼い主さんの頭を悩ませる問題であったりもします。今回は、愛犬が散歩中に突然歩かなくなってしまう理由と、その対処法をご紹介していきます。

Author :関 ゆりな/ドッグライター(監修:みなみ愼子/名古屋ECO動物海洋専門学校非常勤講師)

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犬が散歩中に歩かなくなる7つの理由

犬 散歩

散歩で歩かない犬を歩かせる対処法を考えるためには、まずなぜ愛犬が歩かないのかの理由を知る必要があります。散歩中の愛犬の行動や自分の行動などを思い出しながら、その理由について考えていきましょう。

犬が散歩中に歩かない理由|1.過去の嫌な経験

過去に同じような道で愛犬が嫌な経験をしてしまった場合「この先には行きたくない」という気持ちから散歩中に歩かなくなってしまうことがあります。例えば、他の犬と喧嘩をしてしまったり、飼い主さんに怒られたりしたという嫌な経験です。

犬が散歩中に歩かない理由|2.恐怖

散歩の経験が少ない犬は、外の世界に慣れていないため怖いと感じてしまい歩けない場合があります。また、以前に散歩中に怖い経験をした犬は、その記憶のせいで歩けない場合があります。こういった場合は、ただ歩かないだけでなく、尻尾が下がっているたり、震えているたりといった不安な様子が見てとれることがあります。怖がっている犬を無理に散歩を続けても、より恐怖心が増して状況は悪化するだけです。こういった状況であれば散歩を中断させてもよいでしょう。

犬が散歩中に歩かない理由|3.怪我

散歩の途中で、または散歩に行く前から愛犬が進んで歩かない状態であれば、怪我の可能性を疑う必要があります。特に、小型犬の場合はソファから落下するだけで骨折してしまうこともあります。また散歩の途中に何か異物を踏んで足の裏に痛みを抱えていたり、関節炎や膝蓋骨の脱臼などもあり得ますので、他の理由が考えにくい場合には愛犬の身体をくまなくチェックしてみましょう。

犬が散歩中に歩かない理由|4.病気

一時的に歩かない状態ではなく、歩かないことが続くようであれば、病気の可能性があります。心配される病気としては、椎間板ヘルニアや変形性脊椎症、股関節形成不全、そして呼吸器系疾患があげられます。爬行(はこう:足をひきずるように歩くこと)やいつもと違う歩き方がいつもと違う、呼吸が荒いなどの様子が見られたらすぐに病院を受診しましょう。

犬が散歩中に歩かない理由|5.散歩時間が長い・疲れ

散歩で歩く距離や時間が長すぎて、愛犬が疲れてしまいもう歩きたくないとサインを出しているのかもしれません。犬種ごとに適切な散歩時間があるとされています。しかしあくまでも目安でしかありません。なぜなら同じ犬種でも年齢や性格、体型などによって運動量は違ってくるからです。

つまり、同じ犬種を多頭飼いしていたとしても個体ごとに運動量は異なるのです。散歩後に疲れた様子なら散歩の時間が長すぎるのかもしれません。愛犬の散歩中、散歩後の様子を確認しながら距離と時間を考えるとよいでしょう。

老化による体力低下も

病気やケガ以外にも、老化によって体力が落ちているということもあるかもしれません。シニア犬にも適度な運動は必要です。しかし若い時と同じ運動量では犬も疲れてしまいます。特に高齢期に入った犬は、こまめに運動量をチェックすると共に息遣いや呼吸の量をチェックしましょう。

また、認知症によって飼い主の呼びかけに応じなくない、歩かなくなることがあります。愛犬の反応や行動がいつもと違うと感じたら獣医に相談してみましょう。

犬が散歩中に歩かない理由|6.抱っこグセ

愛犬が一切動かない状態で「抱っこして!」とウルウルとした瞳で訴えられると、ついつい抱っこしてしまう方も多いのではないでしょうか?時間に余裕がないときや、しつけの一環として抱っこするときもあります。しかし犬が歩かなくなるたびにいつも抱っこをすると抱っこぐせがついてしまう場合があります。

立ち止まれば抱っこしてもらえることを覚えると、抱っこしてもらうために犬は歩かなくなってしまいます。極力散歩中の抱っこは控えて、他の対処法を考えるようにしましょう。

犬が散歩中に歩かない理由|7.リード・ハーネスが気に入らない

新しいリード・ハーネスやウェアを着用した際に、それの着心地が悪いために歩かなくなるということがあります。家を出る前から嫌がる素ぶりを見せるコもいますが、散歩の途中に突然思い出したかのようにリード・ハーネス等を噛んだり取ろうとすることもあります。

「犬が散歩中に歩かなくなる」の上手な対処法とは

犬 散歩

犬が歩かない理由は、上記の通りさまざまな原因が考えられます。原因によって対処法も異なってきますので、それぞれのパターンで「犬が散歩中に歩かなくなる」ときの対処法をご紹介していきます。

上手な対処法|1.時間帯を変える

いろいろ音や気配がする外に恐怖を抱いているコの場合、まだ人や・車の通りが少なく静かな早朝に散歩の時間をずらしてみるといいかもしれません。静かな時間帯での散歩で、道や風景に慣れたら徐々に時間をずらしていきましょう。

このほかにも気温が高くなる夏は、暑さでバテてしまい散歩中に歩かなくなってしまう場合があります。暑い時間帯の散歩は、犬が暑さにバテてあるかなくなるだけではありません。熱くなった路面を歩くことで、肉球のヤケドや熱中症などの危険もあります。夏は、涼しい時間帯に散歩にでかけるようにしてください。

上手な対処法|2.散歩ルートを変えてみる

犬の止まる場所がいつも決まっている場合は、ルートが原因なのかもしれません。私たちも過去に嫌な経験をした道は、道は通りたくない!と思いますよね。犬も同じです。

愛犬がいつも決まった道を嫌がるなら、その道を避ける迂回できる散歩ルートに変更してみましょう。また、毎回同じ道を通るのではなくランダムに道を選ぶ、いつものルートを逆周りするなどしてみるといいです。

上手な対処法|3.おやつを使う

ご褒美を使って散歩に行くと楽しいことがある!と覚えさせましょう。おやつに気を取られて、他のことに過度に注目しなくなるため、散歩になれやすくなります。散歩にも慣れてきて少しずつ歩くようになったら、おやつの回数を減らし変わりに褒めるなどしてあげるようにしましょう。

「犬が散歩中に歩かなくなる」やってはいけない対処法

犬 散歩

愛犬が散歩中に歩かなくなってしまった時に逆にやってはいけない対処法もあります。ついついやってしまいがちなことも含まれていますので、目を通しておきましょう。

NG対処法|1.無理やり引きずる

愛犬が歩かないときにやってはいけない対処法、まずはリードで愛犬の身体を引っ張ってしまうのは絶対にやめましょう。肉球の裏をすりむいたり、首を痛めてしまうことに繋がります。また引きずられて痛い思いをしたことが原因で「恐怖」となり、ますます散歩中に歩かなくなることも考えられます。

NG対処法|2.怒る・叱る

何らかのことが理由で犬なりの主張があって散歩中に歩かないという行動に出ています。そのため、まずは愛犬の声に耳を傾けてあげましょう。怒ってしまうことで愛犬との信頼関係が崩れてしまったり、トラウマになってしまうことがあります。

無理強いせずに愛犬と楽しく散歩をしよう

犬 散歩

犬が歩かないからといって、思いっきり引っ張ったり、叱ったりするのは絶対にやめましょう。散歩に対するイヤな気持ちや恐怖が膨らんでしまうので、逆効果です。せっかく外に出て、リフレッシュできる時間に嫌な気持ちになっては愛犬も飼い主もストレスが溜まっちゃいますよね。今日紹介した対処法を実践したとしても、すぐには効果が出ないことのほうが多いです。飼い主の根気が試されますが、愛犬との楽しい散歩のためにゆっくりと時間をかけて実践してあげてくださいね。

◎監修者プロフィール
みなみ 愼子

みなみ 愼子/名古屋ECO動物海洋専門学校非常勤講師 動物福祉・倫理学、ホリスティックケア・インストラクター

非常勤講師のほか、ペットマッサージやアロマテラピーの教室を開講しており、犬の保護施設でもペットマッサージのボランティア活動を実施中。一緒に暮らしている犬はロットワイラー、フレンチブルドッグ、MIX犬の3頭で、犬との伸びやかな暮らしを楽しみたいと思っています。

◎ライタープロフィール
関 ゆりな ドッグライター

関 ゆりな/ドッグライター

ビションフリーゼのココメロ(1歳)とのんびり暮らすフリーランスライター。ココメロの健康のため栄養満点の手作り食を作るべく、栄養学について勉強中。
長年犬を飼ってきた経験を元に、愛犬との生活がより充実できるような、愛犬家の皆様のためになる情報発信を目指します。

  • 更新日:

    2020.04.21

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