
犬が安心しているかどうかを見極めるには、そのサインにどのようなものがあるかを知っていることが非常に大切です。ここでは、犬の安心サインの種類を詳しく紹介していきます。
お腹を見せる行為は、犬にとって非常に無防備な状態です。そのため、犬は安心している人に、安心している環境でしかお腹を見せることがありません。犬が仰向けになって寝ているのであれば、それは犬が安心しているサインです。
飼い主としっかりとアイコンタクトがとれるのは、犬が飼い主と一緒にいて安心しているサインです。不安や不快感を感じている犬は、飼い主がアイコンタクトを取ろうとしても、すぐにそらしてしまいます。
“ネガティブなサインがない”というのが一番の安心のサインでもあります。犬は安心しているサインよりもストレスや不安などのネガテイブなサインの方をはっきりと発し、主張します。そのため、ストレスや恐怖などのネガティブなサインが見られないのであれば、犬は安心していると考えられます。
犬を安心させるうえでどのようなことが大切か考えたことはありますか?ここでは、犬を安心させる上で大切なことを詳しく解説していきます。
犬が飼い主のことを信頼しているということは、犬が安心する上で必須条件です。人間社会で生活する犬は、飼い主との関係が全てです。犬が飼い主を信頼することで、どのような環境でもすぐに安心させることができます。そのため、犬が常に安心している様子なのであれば、飼い主との信頼関係がしっかりとできているサインです。
家の中で犬が常に安心しているようであれば、犬にとって心地よい環境整備ができているということです。家の中で生活をしていて不安になる要素が少なく、安心して毎日の生活ができているということです。
1日の大半を過ごす家が犬にとって安心できることは非常に大切なので、日頃から安心できる環境づくりを心掛けてあげましょう。
犬の安心サインが見つけられなくても、ネガティブなサインがないのであれば心配する必要はありません。
もし犬がネガティブなサインを出している場合や、今以上に安心させてあげたいのであれば、いくつかのポイントがあります。ここでは、犬を安心させるためのポイントを紹介していきます。
犬と飼い主の信頼関係を深めることで、犬により強い安心感を与えることができます。コツコツとトレーニングをし、一緒に成長していくことで信頼関係を深めていきましょう。
また、飼い主が落ち着いてリーダーシップをとることで、飼い主に頼れるということを教えてあげることができますよ。
犬が不安を感じて安心できないのであれば、犬が安心するための時間やスペースを確保することで解決できることがあります。犬が不慣れな環境で過ごし始めた時は、無理やり慣らそうとするのではなく犬に十分な時間とスペースを提供してあげましょう。
ここでは犬の安心サインについて解説していきました。犬が安心できる環境を整えるのは、飼い主として最も大切な責任の一つです。犬と人が共に快適に過ごせるように、安心できる環境を提供してあげましょう。
ルエス 杏鈴/犬訓練士、ドッグライター、ドッグフォトグラファー
大好きなジャーマンシェパードとドタバタな日々。いろいろなことに愛犬と挑戦するのが大好きで、ディスクドッグ、アジリティ、警察犬の訓練など様々なトレーニングに携わった経験がある。
愛犬を迎えたことを機に犬の美しさや犬との生活の魅力を伝えるべく、ドッグフォトグラファーとしての活動開始。また、ドッグトレーニングや犬との生活を活かし、2019年4月頃より愛犬家のために記事の執筆を開始。
写真や記事の執筆を通して犬が犬として幸せに過ごせる世界づくりに携わるのが目標。
阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師
茨城県出身。日本獣医生命科学大学を卒業し、認定動物看護師の資格を取得。千葉県の動物病院に勤務後、動物用医薬品販売代理店にて動物病院への営業を経験。犬とのより良い暮らしをサポートできるよう、飼い主の方の気持ちに寄り添いながら、安心して正しい情報をお伝えできるよう心がけています。