犬が飼い主のお腹や膝の上で寝るのには、犬なりの理由やサインがあります。詳しく説明していきます。
飼い主の膝やお腹の上は、注目を浴びて構ってもらえる絶好のその犬だけの居場所です。私たち人間もぬくもりを感じるとぐっすりと眠れたりしますが、飼い主のぬくもりを感じながら眠ることで、リラックスして眠ることができる犬もいるのです。
なにか不安に思っていることがあったり、怖いときに安心できる飼い主の上で寝たり、寄り添って寝ます。例えば、旅行先や引っ越したばかりで環境に慣れていない、工事の音や雷など普段聞き慣れない音がするなど不安になる要因は様々です。
不安や恐怖心が大きいと小さく震えていることもあります。撫でたり、声をかけるなどして安心させてあげましょう。
犬が飼い主の上で寝るときどんな姿で寝ているでしょうか?寝姿によって、さらに犬の気持ちや精神状態を知ることができます。普段愛犬が自分の上で、どんな姿をして寝ているか思い出しながらチェックしましょう。
犬の一般的な犬の寝姿で、体を丸めることで急所の腹部(内蔵)を保護しています。また、寒いときも体温を逃さないよう体を丸めます。寒くもないのに丸まって寝ている場合は、警戒・緊張している状態かもしれません。
飼い主の上で丸くなって寝ているなら、なにか不安があり安心感を得たいからかもしれません。
横向きは犬にとって楽な姿勢で、リラックスしている状態です。また、夏の暑い季節には横を剥いて開脚した状態で眠ることもあります。
飼い主の上で横向きで寝ている場合は安心している証拠ですが、開脚などお腹を完全に見せているときは体温で体が温まりすぎている可能性もあります。
周囲を警戒していたり、不安があるときなどに、寝ていてもすぐに起き上がれるようこの姿勢で寝ます。
飼い主の上でうつぶせで寝ている場合は、何か起こってもすぐに動けるよう神経をはっていることがあります。
お腹を出したいわゆる「ヘソ天」をした無防備な姿は、急所を完全に見せている状態です。つまり、非常にリラックスしていて、安心しきって眠っています。
飼い主の上でお腹を見せているならそれは、飼い主のそばを安心できる場所と認識している証拠です。
自分の上でクークーと寝ている愛犬を見たら幸せを感じますよね。しかし、犬が人の上に乗るのは自分より下に見ているからやめさせるべきという話を耳にする方も多いのではないでしょうか?ドッグトレーナーの中には、「上下関係を構築させるために犬と一緒に寝るべきではない」と考える方もいますが、実は専門家によって見解は様々で、犬によって、また犬と飼い主の関係性によっても状況は異なるので一概には言い切れません。
ここでは、辞めさせなければならない場合と、辞めさせなくていい場合について説明します。
甘えたくて膝の上などに乗っている場合は、愛犬の想いを冷たく突き放す必要はありません。思いっきり膝の上で甘えさせてあげましょう。そうすることでより、深い信頼関係を築くことができます。しかし「自分の方が上だ」とマウンティングの意味合いで人の上に乗ることもあるため注意が必要です。
この場合は、初対面の人や子供などに対して多く、一度犬を下に降ろしてみましょう。降ろされたことで、怒って唸ったり咬み付いたりするならマウンティングです。「自分が上だ!」という意味を込めた行動なので、これ以上乗せないようにしましょう。
犬が私達飼い主の上で寝る理由を知ると、より愛犬のことが愛しくなるのではないでしょうか。犬から信頼され安心できる場所となれているのは、本当に喜ばしいことですよね。犬の行動やしぐさには、いろんな気持ちが隠されています。愛犬をよく観察して、意思の疎通を測り愛犬の気持ちを理解していきましょう。