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犬の生態 / 気持ち

2020.04.13

犬がすり寄る4つの理由とは?犬からの信頼度も分かるその理由を解明

犬は感情豊かな動物です。そして、人間の意志や感情を読み取ろうといつもアンテナを張っています。そんな犬が見せる行動のひとつに「すり寄る」があります。あなたがソファに座ってリラックスしている時やお散歩中に犬がすり寄ってきた経験はありませんか?突然の事で驚いてしまった!いつもスリスリしてくる!犬によってすり寄り方はさまざまですが、この記事では犬自身の感情表現のひとつである「すり寄る」行動について解説します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士(監修:望月 紗貴/犬の管理栄養士、ペット看護士、ペット介護士、ペットセラピスト、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー)

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「すり寄る」理由を知るために、犬の言葉を理解しよう

犬 すり寄る

言葉を話すことができない犬は、表情や行動、仕草などで感情を表現します。これをボディランゲージと呼びます。私たちも言語が通じない人と会話をする時に、身振り手振りで自分の言いたいことを伝えようとします。犬も、同じように体を使って自分の気持ちや状態を私たちに伝えようとしているのです。

犬のボディランゲージとは?

犬は、私たち人間だけではなく相手の犬にもボディランゲージで自分の意思を伝えています。犬が見せるボディランゲージを大きく分けると、飼い主に対しての「コミュニケーション」、犬が生まれつき動物として持っている本能から見せる「カーミングシグナル」の2種類があります。

人間との暮らしの中で身につけたボディランゲージ

カーミングシグナルは、自分や相手を落ち着かせ、トラブルを回避しようとする本能に基づくボディランゲージであるのに対し、飼い主とのコミュニケーションとして見せるボディランゲージは、犬が人間と暮らしていく過程で身につけたコミュニケーション方法です。いわば、人間と共存していくために犬自身が考えた犬の言葉なのです。

犬がすり寄る4つの理由

犬 すり寄る

犬が飼い主に見せるボディランゲージには、甘え、要求、怒りなどさまざまな感情が表れています。では、犬がすり寄ってくるのにはどのような意味があるのでしょうか?

1.もっと自分を見て!注目してほしいとき?

自宅に友人を招いてパーティを開いている時やお散歩中に立ち話に夢中になっている時などに、犬がすり寄ってくることはありませんか?すり寄ると同時に、足をトントンと叩いたり、体をペタっとくっつけてくることもあります。このように飼い主が他のことに夢中になっている時に、犬がすり寄ってきたら「僕(私)を忘れてはいませんか?僕(私)はここにいますよ!」という合図です。できれば、犬の方にも注意を向けて相手をしてあげましょう。

2.ホッとする!安心したいとき?

飼い主がテレビや読書、仕事などに没頭している時に犬がすり寄ってきてアゴを乗せたり体をくっつけたりする時は、飼い主のそばで安心したい時。大好きな飼い主に体をくっつけることは、犬がリラックスしたい時の行動です。甘えん坊の犬の場合は、1日中飼い主の膝の上にいたがることもあります。あまりに飼い主とべったりしたがる時には、分離不安である可能性もあるので注意が必要です。

3.信頼してる!?飼い主をリーダーだと認識しているとき?

ドッグランなどの外出先で犬がすり寄ってきて、足の間に頭を入れて潜り込むことはありませんか?この場合は、飼い主であることを匂いを嗅いで確認し、安心感を得ようとしていると同時に、最も信頼できる人=リーダーであることを認識していると態度で表している行動です。飼い主冥利に尽きる行動とも言えます。

4.自分の仲間!犬が飼い主を下に見ているとき?

人混みやたくさんの犬がいるような場所などで、自分の犬がすり寄ってきてスリスリと体をこすりつけたという経験はありませんか?この場合は、自分の匂いを飼い主につけて、「この人は自分の仲間である」と主張している可能性があります。

また、寝そべっていたり、座っている飼い主にすり寄り自分の体をこすりつける場合、その場所から飼い主をどかそうとしている可能性があります。いずれにせよ、自分の方が上だと自己主張している可能性が高いため、このようなシチュエーションで犬がすり寄ってきたら、今一度犬との関係を見直した方がいいかもしれません。

犬がすり寄る理由は愛情表現だけではない

犬 すり寄る

犬がすり寄ってくる多くの理由は、犬からの愛情表現です。犬がすり寄ってくることは、人間から見るととても可愛く、ついつい甘やかしてしまいます。しかし、犬によっては飼い主への依存度が高く、少しの時間離れただけでもすり寄ってくる場合があります。

また、飼い主を自分より下だと思っている場合も、すり寄ってくることがあります。犬がどのようなシチュエーションですり寄ってきているのかを見極め、状況によっては関係性の見直しをすることも必要です。犬がすり寄ってきたら、なぜ今すり寄ってきているのかを改めて考えてみてください。

甘やかし過ぎ、分離不安にも注意して

犬 すり寄る

犬と暮らしていると、犬が感情豊かな生き物であることがよくわかります。また、人間と暮らしてるうちに、犬はどのようにすれば飼い主が喜ぶのか、何をすれば怒るのかなど、人間の行動や感情を学習していることに気がつきます。

そんな犬にとっての言葉となる犬語が「ボディランゲージ」です。犬がすり寄るのは、ボディランゲージの中でも頻繁に見られる行動の一つではないでしょうか。すり寄ってきたのを可愛いからとついつい甘やかしてしまっては、分離不安を招きかねません。また、甘やかされることで犬が飼い主を見下すことも考えられます。犬は学習能力の高い動物です。愛犬がどんな気持ちですり寄ってきているのか、この機会によく観察してみるのもいいかもしれませんね。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士、犬の東洋医学生活管理士2級

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

◎監修者プロフィール
望月紗貴

望月 紗貴/犬の管理栄養士、ペット看護士、ペット介護士、ペットセラピスト、ドッグトレーニングアドバイザー、ドッグヘルスアドバイザー

3頭の愛犬たちと1頭の保護犬、3匹の愛猫たちと山奥で暮らす真の動物好きライター兼ペット記事監修者。
犬に関しての正しい知識共有を目的とし、ネットメディアでの情報提供活動を行っております。
休日は愛犬バーニーズマウンテンドッグ、ゴールデンレトリバー、ボーダーコリーとの時間を大切に過ごしています。

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