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しつけ

2020.04.27

愛犬の水嫌いを克服する7つの方法とは?意外と多い水が苦手な犬たちへ

暑い日に、海や川・湖で気持ちよさそうに泳ぐ犬たち。最近では、1年を通して泳げる犬専用プールも多く、泳ぎの好きな犬達は季節を問わず水遊びを楽しんでいます。ところが、犬の中には「水が大っ嫌い!」という子もいます。そんな水嫌いの犬達にどうやって水を好きになってもらえばいいのか悩んでいませんか?この記事では、水嫌いの犬に水を好きになってもらう克服方法をご紹介します。

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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愛犬の水嫌いを克服する方法|犬種によっても水の好き嫌いがあることを理解しよう

犬 水嫌い 克服する方法

犬の中には、本能的に水が好きな犬種とそうではない犬種があります。水が大好き!という典型的な犬種がレトリーバーやプードルです。水辺で撃ち落とした鳥を回収するための水猟犬として育種されたこの犬種は、元来、水に入ることに抵抗がありません。また、水かきを持ち水難救助犬として活躍するニューファンドランドやアイリッシュ・ウォーター・スパニエルなど犬種名にウォーターがつく犬達も水に対して抵抗がありません。

反対に、水辺とは関係のない生活を送っていた牧羊犬のシェットランドシープドッグ、スイス原産のファームドッグであるバーニーズマウンテンドッグ、愛玩犬のペキニーズやチワワなど、泳ぐことがDNAに刷り込まれていない犬種も多くいます。

なぜ水が嫌いになるの?

犬が水嫌いになる理由はさまざまです。水が大好きなはずのゴールデンレトリバーでも、水が怖くて大っ嫌いという子もいます。逆に、泳ぐのが大好きなバーニーズマウンテンドッグもいるのです。犬が水嫌いになる理由は大きく分けて3つ。以下のことに心当たりはありませんか?

1.嫌がっているのに無理やりシャンプーまたはお風呂に入れたことがある

水遊びが大好きな犬でもシャンプー嫌いの犬がいます。せっかく楽しい水遊びをした後に、無理やりシャンプーをしたことで、水遊び=シャンプーと関連付けて覚えてしまい、水遊びが嫌いになることもあります。また、いきなりシャワーを顔にかけて驚かせたり、シャワーを勢いよく出してその音に驚かせることで、水嫌いになることもあります。

2.プールに放り込んだことがある

プールサイドで腰が引けている犬を無理やり抱きかかえプールに放り込んでいる飼い主さんを稀に見かけますが、これではますます水が嫌いになってしまいます。

3.波が大きい日に海に入れようとした

人間には膝程度の小さな波でも犬の目線から見ると頭を超える大きさの波の場合があります。自分の体よりも大きな波は犬にとって怖いもの。初めて海に来た場合は特に、恐怖から水が嫌いになる可能性があります。

以上のような経験をしてしまった犬が水嫌いになるのは当たり前のこととも言えます。まずは、水に対する第一印象を「楽しい」と思わせるような経験をさせることが大切です。

愛犬の水嫌いを克服する7つの方法

犬 水嫌い 克服する方法

犬にとっても人間にとっても全身運動となる水泳は、健康のためにぜひマスターしたいスポーツです。特に、腰や股関節に持病を持っていたり、肥満の犬にとって水泳は効果的な運動です。そのためにも水嫌いはぜひ克服させたいところ。

ではどのようにすれば水が好きになるのでしょうか。どの方法も基本的には、犬が「水は楽しい」と感じることを刷り込むことが大切です。まずは、以下にご紹介する7つの方法を試してみてください。

1.パピーの頃の水遊びがとても大切

人間と同じように犬もパピーの頃には「怖いもの知らず」の月齢があります。人間と共存していくためにさまざまな経験をさせる社会化期と呼ばれている2~5ヶ月齢の頃がその時期にあたります。この時期に、ビニールプールやお風呂で楽しく水遊びをすると、水は楽しいと覚えるようになります。

2.絶対に無理強いをしない

水嫌いになってしまった多くの犬は、水が怖いという何らかのトラウマを抱えています。そのようなトラウマを抱えている場合に、無理やり水の中に入れようとすることは逆効果です。まずは、水は怖くないことを教えるために、ビニールプールやお風呂で大好きなおもちゃを使って遊ぶ事からはじめてみてください。

3.初めのうちは飼い主も一緒に水に入る

水嫌いな犬に、大好きなボールやおもちゃをプールや海に投げてとって来いをさせようとしても、取りに行くことはしません。その理由は、どんなに好きなボールやおもちゃよりも水が嫌いだからです。人間の子供を水に慣れさせる時と同じように、まずは飼い主が一緒に水に入り体を支えて浮かせてあげることから始めてください。抱っこして水に入ることも有効です。信頼できる飼い主と一緒なら、犬の恐怖心も少しずつ薄れてくるはずです。間違っても、いきなり犬だけを水に入れようとしないことが重要なポイントです。

4.少しでも水に入れたら思いっきり褒める

しつけでは『できたら褒めること』を日常で行っていても、水遊びではこれを忘れがちな飼い主が多くいます。犬としては一生懸命、飼い主の指示を聞いて怖い水の中で頑張っているのですから、必ずいつも以上に褒めてあげて犬を安心させることが大切です。

5.海で遊ぶ場合は犬目線で海を見る

人間よりはるかに目線の低い犬にとって、どんなに小さな波でも壁のように見えています。また、人間には心地よく聞こえる波音も犬にとっては怖い音に聞こえているかもしれません。海デビューをする時には、必ず犬の高さから海を見て、波が大きくないかをチェックしてください。

6.同居犬や仲良しの犬と一緒に遊ばせてみる

日頃から一緒にボール遊びや追いかけっこをしている犬友達がいる場合は、一緒に水遊びをさせましょう。他の犬が水の中へボールを追いかけていくのを見ているうちに、気がつけば一緒になって夢中でボールを追いかけて水に入っていることもよくあります。そんな時にも何かあったら手を差しのばすことができるところに飼い主がいてあげることが基本です。もちろん、水の中に入ったら必ず褒めてあげることを忘れずにしましょう。

7.ライフジャケットを着用させる

犬種によっては泳ぐことが苦手な場合があります。また、初めのうちは上手に泳げず、手足をバタバタさせて沈みがちな子もいるので、ライフジャケットを着せて体が浮くようにしてあげましょう。水の中に入っても、自然と体が浮いていれば恐怖心が少し和らぎます。ライフジャケットは体の大きさに合ったサイズで浮力が大きすぎず小さすぎないのものを選びましょう。また海や湖などでは何が起きるか分かりませんので、慣れてきたとしてもライフジャケットを着用しましょうね。

愛犬の水嫌いを克服する方法|犬の行動をよく見て状況判断を

犬 水嫌い 克服する方法

水を目の前にしただけで怖がる犬もたくさんいます。水遊びやプールデビューをさせたいと思っていても怯えている時には無理強いをしないことが大切です。犬が怖がっている時の態度として、足を突っ張って水の方に行こうとしない、腰がひける、背中を丸める、水とは反対の方へ行こうとするなどがあります。そんな時には無理をせず、まずは、自宅でゆっくり水に慣らすことから始めましょう。

足元から慣れさせてみて

自宅で慣らす方法として、足元に水をかけて遊ぶ、暑い日に浅く水を張ったタライやビニールプールで一緒に遊ぶなど、足元から水に慣れるようにしましょう。徐々に足が濡れることに慣れてきたら、水を深く張っていき、体が濡れることに慣れるようにしていきます。この時も、必ず褒めながら大好きなおもちゃと一緒に遊んであげましょう。

水嫌いが克服できれば、飼い主の楽しみも増える!

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犬に水嫌いを克服させることは、時間がかかることです。ゆっくりあせらず時間をかけて水に慣らすことが大切ですが、もしあまりにも怖がるようでしたら、諦めることも必要です。一番やってはいけないことは、飼い主が無理やり水の中に入れようとすること。これをやってしまうと、二度と水に近づきたがらない可能性もあるので、絶対にやらないようにしましょう。

水嫌いを克服すると、犬と一緒に流行りのSUPやカヌーを一緒に楽しんだり、サーフィンドッグを目指すことも夢ではありません。また、年齢を重ねてきても泳ぐことである程度の筋力を維持することもできます。犬の水嫌い克服への道は、飼い主も一緒に努力することが基本です。なお、水嫌いを克服して水が好きになると水遊びばかりするようになってしまう可能性もあるので、遊ばせすぎにも注意しましょう。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士、犬の東洋医学生活管理士2級

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

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