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健康管理 / 病気

2020.04.19

【専門家監修】犬に多い皮膚病。原因・症状・治療方法を知って愛犬を守ろう

犬の皮膚病は、動物病院における受診率が最も高い病気です。犬が皮膚病になる原因には様々なものがあり、中には治療が長期戦となるケースも多く見られます。一方で、その原因や症状があまりよく知られていないことから、悪化してから動物病院を受診するという方も少なくありません。
今回は、全ての飼い主さんに知っておいていただきたい犬の皮膚病について、その原因から治療方法までを解説します。

Author :docdog編集部(監修:阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師)

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犬の皮膚病、どんな症状が見られる病気?

犬 皮膚病

犬の皮膚病には様々な種類がありますが、総じて初期診断がとても大事と言われています。病気の進行具合によっては長期間の治療が必要となるため、出来るだけ早く異変を察知して治療に踏み出すことが最良です。
まずは、犬の皮膚病に現れる症状を見ていきましょう。

こんな症状が出たらすぐ動物病院へ

私たち人間と同様に、犬の場合も皮膚病を発症すると赤みや痒みを伴います。犬の場合は、痒みや違和感から自分で搔きむしったり舐めたりしてしまうことで、症状が悪化して以下のような様子を見せることが多くあります。

・脱毛
・体がべたつく
・フケが増える
・体がにおう
・患部をよく舐める

慢性的な痒みがストレスとなり、掻きむしることで症状がさらに悪化するだけでなく、症状が複数箇所に広がってしまうことも少なくありません。愛犬が同じ場所をよく舐めたり噛んだりしてる場合や、体をどこかに擦りつける光景を目にしたら、それは皮膚病のサインである可能性があるので、かかりつけの獣医師に相談しましょう。

犬の皮膚病、原因はさまざま

犬 皮膚病

犬の皮膚病は、食事などが原因となるアレルギー性皮膚炎や、細菌や真菌などの感染が原因となる感染性皮膚疾患などその原因は多岐にわたります。原因により治療方法が異なるので、まずは根本の原因を突き止めることがとても重要になってきます。

膿皮症

膿皮症は犬の皮膚病として代表的なもので、細菌感染による皮膚の炎症が原因で発症する病気です。皮膚のかゆみの他に、ブツブツとした膿疱やフケなどの症状が出ます。

ニキビダニ症

ニキビダニは、犬の毛穴に常に存在するダニが原因で起こる皮膚病です。通常であれば悪さをすることはないのですが、何らかの原因により免疫力が低下することでニキビダニが増えてしまい、結果として顔面や足先などに脱毛や痒みなどの症状を起こしてしまう病気です。

マラセチア皮膚炎

マラセチアという真菌が原因で発症する病気です。マラセチアもニキビダニ同様皮膚に常在する酵母菌ですが、何らかの原因によりマラセチアが増えることで発症します。
油分が好きなマラセチアは、犬の体でも首・脇・股といったあぶらの溜まりやすい場所を好みます。そのためこれらの部分に症状が出やすく、ベタベタしたり赤みや痒みなどの症状の他、独特の臭いを伴います。

愛犬が皮膚病になったら。治療方法にはどんなものがある?

犬 皮膚病

犬の皮膚病は、実はとても厄介な病気です。早期に発見し適切な治療を行えば悪化を防ぎ回復も早いのですが、症状がある程度進行してしまうと治すのには時間がかかるので根気が必要です。また、皮膚病は1つの治療法ではなく複数の治療法を組み合わせて行うため、飼い主さんの協力も不可欠です。

シャンプーでの治療

皮膚炎の治療には薬用シャンプーでの治療が必要となる場合があります。薬用シャンプーは皮膚病の原因に合わせていくつか種類があります。抗菌シャンプーや保湿系シャンプー、脱脂作用のあるシャンプーなど様々あり、症状や原因に合った適切なシャンプーを選ぶことが大切です。

投薬での治療

抗生物質・抗真菌薬・ステロイド・抗ヒスタミンなどの薬を組みわせて治療を行います。また、これらの投薬が難しい場合には注射で行うこともあります。

外用薬での治療

皮膚病を発症している場所が自分で舐められない場所や、発症箇所が小さい場合には外用薬を使用することもあります。

犬の皮膚病は根気強く向き合うことが大事

犬 皮膚病

皮膚病なんてすぐに治ると安易に考えていると、あっという間に愛犬の身体に感染が広がっていってしまいます。皮膚病はしつこい病気ともいわれているため、一度発症してしまったら治療が完了するまでに時間がかかります。つまり、早期発見・早期治療がとても大切な病気もあるのです。
日頃からこまめなお手入れを心掛け、少しでも異変を感じたらすぐにかかりつけの獣医師に相談しましょう。その行動が、完治に向けた第一歩に繋ります。

◎監修者プロフィール
阿片 俊介

阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師

茨城県出身。日本獣医生命科学大学を卒業し、認定動物看護師の資格を取得。
千葉県の動物病院に勤務後、動物用医薬品販売代理店にて動物病院への営業を経験。
犬とのより良い暮らしをサポートできるよう、飼い主の方の気持ちに寄り添いながら、安心して正しい情報をお伝えできるよう心がけています。
好きな犬種:ビーグル

  • 更新日:

    2020.04.19

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