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健康管理 / 病気

2020.04.27

【獣医師監修】犬の耳だれに潜む病気とは?耳だれの原因と症状を徹底解説

ある日起きたら、愛犬の耳がベタベタしていたなんていう経験のある飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?それ、もしかしたら耳だれの症状かもしれません。犬の耳だれとは、耳から液体が出てくる状態のことで、耳漏(じろう)とも言います。犬の耳だれは決して珍しい症状ではありません。ですが、たかが耳だれと軽く見てはいけません!耳だれには、ある病気のサインが潜んでいるかもしれないのです。今回は、犬の耳だれの症状とそこに潜む病気について詳しくご紹介します。

Author :Qt/家庭犬トレーナー、ドッグシッター、ペットロスケアアドバイザー(監修:加藤 みゆき/獣医師)

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犬の耳だれってどんな状態?

犬 耳だれ

『耳だれ』は液体が出てくる状態のことを指しますが、実際に見てみるまではどういった症状を指すのか分かりにくいですよね。ここからは、犬の耳だれの症状について詳しくご紹介していきます。

耳だれの状態|色

一般的な耳だれは、黄褐色の分泌液です。愛犬の耳の中や耳の周りを拭いてみて黄色っぽいベタベタした分泌液がついたら、それが耳だれです。

黄褐色ではなく、赤黒い色の汚れが付く場合は、マラセチア菌という真菌に感染している可能性が高いと考えられます。どちらも耳のトラブルなので、早めの動物病院での受診が必要です。

耳だれの状態|におい

愛犬の耳のにおいを嗅いでみて、いつもと違うにおいがしたら要注意!何らかの病気の可能性があります。 愛犬の病気にいち早く気づくためにも、普段から愛犬の体のチェックをしておくことが大切です。触る、嗅ぐ、見るなどして毎日愛犬の体調を確認しましょう。

耳だれの状態|形状・質感

耳だれは、ベタベタの液体状のものです。さらに悪化するとドロリと粘性が高まる場合もあります。 また、ひどくなると血液が混じった耳だれが出てくることもあるので、病院に行く前にどんな耳だれが出たのか確認しておくと診察もスムーズです。

犬の耳だれから考えられる原因と潜んでいる病気とは

犬 耳だれ

愛犬に耳だれの症状が見られた場合には、いくつかの原因が考えられます。また、病気のサインである可能性もあるので、放っておかずに動物病院へ連れていきましょう。

病気|外耳炎

犬の耳だれの一番多い原因として考えられるのは、『外耳炎』です。外耳とは、耳の入り口から鼓膜にかけての道のこと。この部分が炎症を起こしている状態を『外耳炎』と言います。犬には非常に多い病気で、特に垂れ耳のダックスやトイプードル、コッカー、レトリバーなどの犬種が外耳炎になりやすいと言われています。

外耳炎になってしまう原因

外耳炎になってしまう原因として、耳の中の蒸れが挙げられます。垂れ耳のコたちは、常に耳にフタをされてしまっている状態なので風通しがよくありません。耳が蒸れてしまうと中で菌が繁殖してしまう原因になるので、こまめなケアが大切です。

外耳炎→中耳炎→内耳炎

外耳炎がひどくなると、鼓膜がやぶれてそこから中耳炎に発展してしまうことも!鼓膜の内側の炎症なので治療も難しく時間もかかります。

そうなってしまうとかゆみだけでなく痛みを伴うことも多いので、愛犬にとってもツラい状態に。耳のトラブルは早めの治療が必須です。

犬の耳だれが治らない?家庭で飼い主ができる対処法とは

犬 耳だれ

耳だれが治らない場合、家庭ではどのようなお手入れが出来るのでしょうか?

犬の耳だれの対処法

愛犬に耳だれの症状が見られたら、コットンなどで優しく拭いて、できるだけ早めに動物病院に連れていきましょう。ウェットティッシュなどで拭きとると、耳の中に水分が残って蒸れの原因になってしまうこともあるので、乾いたコットンがおすすめです。

耳だれを起こさないための予防方法

耳だれを予防するには、こまめな耳のケアしかありません。ですが、毎日行う必要はなく、それほど耳の汚れが気にならない場合は2週間に1回程度で十分。

愛犬の耳のケアは、綿棒でしている方も多いかもしれませんが、綿棒で耳掃除をすると汚れを奥へ押し込んでしまったり、綿棒が奥に入り耳の中を傷つけてしまうことも。

一番のおすすめは、液体のイヤークリーナーを耳に入れ、耳の根本をクチュクチュともんであげる方法です。そうすると、耳の汚れが浮き、その後愛犬が耳をプルプルと振ることでとクリーナーと耳の汚れが一緒に排出されます。その後は乾いたコットンなどで拭いてあげれば完了です。

愛犬の耳だれは早期発見・早期治療で重篤化を回避しよう!

犬 耳だれ

愛犬に耳だれの症状が見られたら、とにかく早めに動物病院に連れて行くことが大切。たかが耳の病気と軽く見ていると、内耳炎にまで悪化してしまうこともあります。そうなるとバランス感覚をつかさどる三半規管にも影響し、フラフラと歩行困難になってしまうことも!

耳の病気は飼い主さんがケアすることで、ある程度予防できます。大切な愛犬の健康を維持するために、こまめな耳のケアをしてあげる習慣をつけましょう。

◎監修者プロフィール
加藤みゆき 獣医師

加藤 みゆき/獣医師

日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。
日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。

◎ライタープロフィール
Qt 家庭犬トレーナー

Qt/家庭犬トレーナー、ドッグシッター、ペットロスケアアドバイザー

動物愛護の中間支援団体での活動を経て、より多くの人と動物の幸せな生活を支えるお手伝いができればと、家庭犬トレーナー1級やペットロスケアアドバイザーなど複数の資格を取得。
シニア期にさしかかった2匹の愛犬とのゆったりとした幸せな日々に感謝しながら、今日も仕事とライティングのWワークに励みます。

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