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健康管理 / 病気

2020.12.07

【専門家監修】犬の目薬で眼病予防!白内障・目やに・ドライアイ対策

犬専用の目薬があることをご存じでしょうか?犬も人間と同じように、ドライアイになることもあれば眼病になることだってあります。そんな目に関するトラブルを解決し、予防するために活用していただきたいのが犬用の目薬です。今回は犬用目薬の必要性、活用すべきシーン、そして正しい点眼の仕方を解説します。

Author :明石則実/動物ライター(監修:阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師)

ドライアイや眼病予防のため犬にも目薬!

横から見た犬の目のクローズアップ

犬用の目薬には、人間用に似たサラッとした液状のものと、先端のやわらかい綿棒などに付けて点眼する軟膏状のものがあります。

人間と同じように、犬も涙腺から涙を少量流して目を保護しています。しかし、犬たちも様々な理由でドライアイや眼病になることもあり、予防や治療のために目薬で目を保護する必要があります。

犬の場合は、成犬期からシニア期へ移るまでの期間が短く、飼い主が気づくよりも速く白内障などの眼病が進行することがあるので、若いうちからケアしておくことをおすすめします。

愛犬の目の健康には日常観察や適切なケアが重要

室内で床に伏せたパグ犬

普段から愛犬の様子を観察し、異変を感じた場合は早めにかかりつけの獣医師に相談してください。どういった場合に目薬を使用することがあるのかを見ていきましょう。

外的刺激による炎症

ハウスダストやホコリが多く舞う環境で生活していると、それらが目の中に入り込んで炎症を引き起こすことがあります。生活環境を清潔に保つことはもちろん、炎症が見られた場合は獣医師に相談のうえ点眼によるケアを行うことがあります。
明らかに目をかゆがったり、目の周りを気にして掻きむしっている様子が見られたら、炎症が酷くなる前に動物病院を受診しましょう。

加齢やアレルギーによる目やに

目やには、目に付着したごみや老廃物が涙と共に排出されて固まったものです。加齢とともに代謝が衰えてくると、涙量が少なくなった結果目やにの量が増える傾向にあります。また、アレルギーや目の周りの炎症などによっても目やには増えます。目やにの色や量が少しでもおかしいなと感じたら、動物病院で診察してもらいましょう。自宅での点眼をするように指導される場合があります。

ドライアイ

何らかの原因で涙腺が炎症を起こすと本来なら適度に流れる涙量が減少し、ドライアイの状態になります。軽度な場合は症状が分かりづらく、症状が進行して初めて異常に気付くケースが多いです。チェックするべきポイントとしては、目やにが緑色や黄色など通常と比較して異常な色や形態をしていないか、下まぶたと眼球の境目が涙で潤っているか、そして白目が充血していないかなどです。これらの症状が併発し進行してしまうと、乾性角結膜炎を発症するリスクもあるので注意が必要です。

目薬の必要性が高い犬種や体質を知ろう

室内でカメラ目線を決める犬

犬のなかでも、遺伝や体質、そして既往症によっては定期的に目薬の使用が必要な子が存在します。

目の疾患にかかりやすい犬種

遺伝的な理由で、結膜炎などの目の疾患にかかりやすい犬種が存在します。結膜炎にかかりやすい犬種には、パグ、フレンチ・ブルドッグ、マルチーズ、チワワ、アメリカン・コッカ―・スパニエル、シーズーなどが挙げられます。
チワワやシーズーなど目が大きい犬種に関しては、ドライアイになりやすいとも言われています。

アレルギーなど、特定の体質を持つ

食べものやハウスダストなど特定のアレルギーを持つ子の場合は、目が充血してかゆみを伴うため点眼によるケアが有効です。また、免疫介在性疾患などにより涙腺機能に異常が起こる場合は、涙の量が少なくなるため目薬で目を保護する必要があります。

犬の目薬はリラックスしたときが狙い目

飼い主の腕に優しく抱かれて頭をなでてもらう犬

いきなり飼い主が正面から向き合って、無理やり目薬をさそうとすると犬は嫌がるケースが多いでしょう。特に自立心が強い柴などには警戒心を芽生えさせてしまうので、いきなり向かい合う方法はおすすめできません。

まずは、愛犬がリラックスしているタイミングで、背中側を飼い主さんに向かせましょう。愛犬の後ろ側にポジションを取ることができたら、後ろから片手を使って愛犬の顎を優しく持ち上げます。もう一方の手で目薬を持ち、その手の指を犬の頭に添えて固定させたら、狙いをつけてすばやく目薬をさします。

犬からは直接、目薬を見せないようにし、警戒心を抱かせないことがポイントです。オヤツを活用するのも良い方法でしょう。

愛犬の目に異変を感じたら動物病院へ

飼い主の腕に抱かれて目薬をさしてもらう犬

目薬をうまく点眼するには、普段から犬の顔を触れるようにしておくことがポイントです。また、目の異常は放置しておくと失明や眼球摘出などにもつながりますので、少しでもおかしいなと思ったらすぐに動物病院へ行くようにしましょう。

◎監修者プロフィール
阿片 俊介

阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師

茨城県出身。日本獣医生命科学大学を卒業し、認定動物看護師の資格を取得。千葉県の動物病院に勤務後、動物用医薬品販売代理店にて動物病院への営業を経験。犬とのより良い暮らしをサポートできるよう、飼い主の方の気持ちに寄り添いながら、安心して正しい情報をお伝えできるよう心がけています。

◎ライタープロフィール
明石則実 動物ライター

明石 則実/動物ライター

フリーライターとして動物関連や歴史系記事の執筆を多数おこなう。柴犬と暮らす傍ら、趣味の旅行や城めぐりで愛犬と駆け回る週末。
愛犬家の皆さんにとって、お悩みを解決したり、有益な情報を発信することを心掛けています。

  • 公開日:

    2020.04.14

  • 更新日:

    2020.12.07

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