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健康管理 / 病気

2020.04.23

動物病院のセカンドオピニオンとは?愛犬のために納得のいく治療を

セカンドオピニオンという言葉をご存知でしょうか?日本では主に医療の分野で使われるため、医療系のドラマや実際の病院等で耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、動物病院におけるセカンドオピニオンについてご紹介します。愛犬のために飼い主さん自身が納得のいく治療を行なうためのセカンドオピニオンに関する基礎知識が含まれていますので、順にチェックしていきましょう。

Author :江野 友紀/認定動物看護士(監修:阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師)

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動物病院以外にも|そもそもセカンドオピニオンとは?

動物病院 セカンドオピニオン

セカンドオピニオンとは、一言で言うなら主治医の治療方針や意見などに対し、ほかの獣医師の第二の意見を求めることです。

例えば「ペットに悪性腫瘍ができ、主治医に手術しかないと言われたが、ほかに治療法が無いか知りたい」「Aという病気と言われたが、本当にその病気なのか知りたい」など飼い主さんが疑問に思うことを主治医以外の獣医師に相談し、納得して治療を受けるためのものです。

動物の医療は日々進化してはいますが、獣医師によっては安定した従来の治療法を推奨する方もいれば、最新の治療法を取り入れる方など、その考え方もさまざまとなっています。他院への相談は主治医に申し訳ないと考える飼い主さんも多いですが、決して失礼なことではありません。

セカンドオピニオンを受けるメリットとデメリット

セカンドオピニオンを受けることは、飼い主さんが病気について理解を深め納得し、ペットに最適な治療法を選択する上でも良いことと言えます。ただし、デメリットが無いわけではありません。

メリット

主治医以外の獣医師から説明を聞くことにより、病気に対する理解が深まります。セカンドオピニオンでも主治医と意見が一致している場合は、自信をもって治療を受けることができ、見解が異なっていた場合には誤診を防ぐことができます。

また、病院によって設備や技術に違いがあるため、ペットにとってより良い治療法を選択できる場所があります。

デメリット

もし主治医とセカンドオピニオンとで全く異なる見解であった場合、飼い主さんは非常に迷いが生じ混乱してしまうことがあります。この場合、更なる意見を求めて更にほかの病院をまわることになるかもしれません。当然、診療機関が増えればそれだけ費用がかかります。

また、あまりあってほしくはないことですが主治医がセカンドオピニオンに対する理解が乏しい場合には、セカンドオピニオンについて相談すると機嫌を損ねてしまうことがあります。

動物病院におけるセカンドオピニオンの注意点

動物病院 セカンドオピニオン

セカンドオピニオンを考えるときの多くは軽度の病気ではなく、手術が必要なときや長期にわたる病気、命に関わる大病を患ったときなどが多いでしょう。動物病院と信頼関係を構築したり、ペットに適した治療法を選択していくためにも気をつけたい注意点があります。

主治医には、疑問に思うことを全て聞いておく

重い病気などの場合は特に、獣医師からの説明だけで飼い主さんが全て理解することは困難なことがあるかもしれません。分からないことや疑問に思ったことは、全て聞くことが大切です。質問することで、理解が深まり解決できることもあります。

聞き直してもなお疑問が残ったり、更なる知識を取り入れたい場合にセカンドオピニオンを考えると良いでしょう。

主治医にはセカンドオピニオンを受けることを伝える

前述したように、セカンドオピニオンに対し理解のない獣医師もまれにいますが、基本的には主治医にセカンドオピニオンを受けることを伝えておくことが大切です。主治医に伝えることで、過去の検査データを貸してもらえたり、それまで施した治療などを記した紹介状を書いてもらえるかもしれません。

ほかの病院で一から診察となると、主治医と重複した検査を行うことで費用がかさみ、時間がかかりペットもストレスになるかもしれません。

セカンドオピニオンに必要なものを準備する

セカンドオピニオンを受ける前に、それまでの病状や飲んでいた薬など、病気の経過について整理してまとめておきましょう。紹介状や各種検査結果が持参できるとなお良いです。また、聞き忘れがないようあらかじめ疑問点も書き出しておきましょう。

動物病院のセカンドオピニオンは選択肢の1つ

動物病院 セカンドオピニオン

愛犬の病気について飼い主さんが納得し、最善の方法を選択するためにも、セカンドオピニオンを受けることは1つの選択肢として考えられます。主治医と関係が悪くなることを心配して言い出しにくい、と考える飼い主さんも多いようですが、基本的には心配する必要はありません。愛犬のためにどうしてあげることが最適なのか、最終的な治療方針は飼い主さん自らが決めなければなりませんが、セカンドオピニオンなどを活用し、ペットの病気に対する知識を増やして納得のいく治療法を見つけていきましょう。

◎監修者プロフィール
阿片 俊介

阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師

茨城県出身。日本獣医生命科学大学を卒業し、認定動物看護師の資格を取得。千葉県の動物病院に勤務後、動物用医薬品販売代理店にて動物病院への営業を経験。犬とのより良い暮らしをサポートできるよう、飼い主の方の気持ちに寄り添いながら、安心して正しい情報をお伝えできるよう心がけています。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野 友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

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