magazine

健康管理 / 病気

2020.04.04

【専門家監修】愛犬の歯に歯石がついてしまったら!歯石取りと予防方法をご紹介

獣医療技術の進歩やドッグフードの品質の向上、そして生活環境の変化によって犬の平均寿命は延びてきています。そして犬の歯の健康を守ることも、健康寿命を考えると非常に大切なケアのひとつです。
今回は犬の歯石について、その基礎知識と歯石を取る為の方法をご紹介します。

Author :安田 ハル/ドッグライター(監修:阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師)

この記事をシェアする

犬の歯石とはどんなもの?歯石についての基礎知識

犬 歯石取り

犬も人と同様に、食べ物を食べた後には食べカスを取り除くために歯磨きが必要です。食べカスを放置しておくと、歯の表面や歯間で細菌がどんどん増殖していきます。白くネバネバした細菌の巣が歯垢(プラーク)です。

この時点で歯磨きをすればきれいに落とすことができますが、このまま放置しておくと歯みがきでは落とせない歯石に変わっていくのです。歯垢は唾液に含まれるカルシウムの成分と結びつき、石灰化していったものが歯石になります。

歯石を防ぐには歯垢を放置しないことが大切です。歯石ができてしまうと、その上に歯垢が付着してさらに大きな歯石になるという悪循環が生じてしまうのです。

犬の歯石取りはプロに任せよう!

犬 歯石取り

ネット上には様々な歯石取りの方法が紹介されていますが、原則として犬の歯石取りは動物病院で行いましょう。例え歯の表面に付着している歯石を取っても、見た目上はキレイになりますが歯周病の原因となっている歯周ポケットの中の歯石は取り除くことができません。

また、犬がじっとしていてくれればいいですが、歯石取りに使われるスケーラーは鋭利な物ですので、万が一犬が動いてしまえば歯や歯茎を傷つけてしまうだけでなく、歯の表面に傷を付ければさらに歯垢が付着しやすい歯になってしまいます。

動物病院で行う歯石取りは全身麻酔が必要です。全身麻酔を行うことで、安全により確実に歯石を取ることができ、さらに歯の表面を研磨することで歯垢の付着を抑えることができます。特別な理由がない限り、動物病院で歯石取りを行うようにしましょう。

全身麻酔をかけられない場合の歯石取り

犬 歯石取り

健康状態や高齢などの理由で全身麻酔がかけられない子もいると思います。そういった場合でも何とかしてあげたいと思うのが飼い主さんですよね。

根本的な原因を取り除くことはできませんが、見た目だけでもきれいにすることは可能です。歯石を取り除くための「スケーラー」を使用することで歯の表面に付着した歯石を削ることができます。

ただし使い方には要注意です。前述しましたが、スケーラーは鋭利なので動いて嫌がってしまう子に使用することは避けてください。難しい場合は無理をせず動物病院に相談しましょう。

歯石除去スプレーを活用しよう!

歯石をケアするスプレーも多く販売されています。歯磨きを嫌がる子にはシュッと吹き付けるだけなので簡単です。
歯石だけでなく、歯茎の炎症や口臭予防、歯の黄ばみなどにも効果が期待できるようです。

歯石のないきれいな歯を維持するために

犬 歯石取り

犬の口の中はアルカリ性で歯石ができやすい環境です。一度できてしまうと取り除くことが大変な歯石は、歯垢の段階で対処してあげることがとても大切です。
歯石のないきれいな歯を保つことで歯周病にもなりにくく、老犬になってからも健康な歯を保つことができます。愛犬のきれいな歯を保つためには、飼い主さんの日頃のお手入れが大切ですね。

◎監修者プロフィール
阿片 俊介

阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師

茨城県出身。日本獣医生命科学大学を卒業し、認定動物看護師の資格を取得。千葉県の動物病院に勤務後、動物用医薬品販売代理店にて動物病院への営業を経験。犬とのより良い暮らしをサポートできるよう、飼い主の方の気持ちに寄り添いながら、安心して正しい情報をお伝えできるよう心がけています。

◎ライタープロフィール
安田ハル ドッグライター

安田 ハル/ドッグライター

愛犬のトイプードルと暮らす楽しい毎日。
家族に寄り添って生きてくれている、健気で愛おしいこの子のために「何かできることはないだろうか」これがドッグライターを始めたきっかけでした。
幼い頃から、小型犬・中型犬・大型犬と様々な犬種と暮らした経験を活かし、愛犬家の皆さんに役立つ情報や、楽しく共感していただける記事を発信していければと思っています。
さらに知識を深めるために、動物に関する看護学・栄養学などの資格取得を目指して勉強中です。

  • 更新日:

    2020.04.04

この記事をシェアする