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健康管理 / 病気

2020.04.04

【専門家監修】犬の耳ダニ感染症は早めの対処を!症状や治療について解説

犬が耳を痒がっていて黒い耳垢から悪臭がする、そんな場合は耳ダニの感染が疑われます。耳ダニは感染している動物からうつり、耳の中でどんどん繁殖します。耳ダニを放置すると外耳炎や細菌性の二次感染を起こすことがあるので、早めに気付いて治療を始めることが肝心です。ここでは耳ダニに感染した際に見られる症状や治療法を解説しています。

#Lifestyle

Author :大森 きこ/ドッグライター(監修:阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師)

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犬の耳ダニ感染症とは?

犬 耳ダニ

耳ダニ症とは耳疥癬とも呼ばれ、ミミヒゼンダニが原因で発症する病気です。感染すると非常に強い痒みが出る病気です。ミミヒゼンダニは耳の中の外耳道に住みついて繁殖し、放置しておくと二次感染を引き起こしてしまいます。通常のお手入れだけでは取り除くことが出来ないので、病院で駆虫薬を処方してもらい治療する必要があります。

耳ダニは飼い始めたばかりの子犬にも多く見られる病気です。販売元や譲渡元でしっかりと確認はしていると思いますが、迎えた子犬が耳を痒がっていたら耳ダニを疑いましょう。

耳ダニ感染症による症状

・激しく耳を掻く
・しきりに頭をふる
・耳が臭う
・耳そうじをするとワックスのような黒い耳垢が取れる

耳ダニに感染すると上記のような症状が見られます。正常な耳垢は赤黒または黒茶のような色をしているので見分けるのが難しいかもしれません。耳ダニ症は強い痒みと異臭を伴う為、日常から犬の行動を見ていれば早期に発見できる病気です。
重症化してしまうと、平衡感覚を失ったりその場でグルグルと回る行動を起こすこともあるので、早めの治療が大切です。

悪化すると外耳炎になる可能性も

耳ダニを放置すると外耳炎を引き起こすきっかけとなるので、強く痒がっている様子が見られたら早めに病院へ連れていきましょう。

犬が耳ダニに感染してしまった時の治療とケア

犬 耳ダニ

耳ダニ症は薬を使えば完治できる病気です。1回の薬では全て除去することが出来ないため、数回に渡って投薬する必要があります。垂れ耳の犬種や耳の中に毛が生える犬種は発見が遅れがちなので、日頃からこまめなお手入れとチェックをおこないましょう。

治療方法とかかる期間

耳ダニの治療は駆虫薬で行いますが、完治までは約1ヶ月かかると思っておきましょう。駆虫薬は成虫のミミヒゼンダニにしか効かないため、全ての卵が孵化するまで一定期間を開けて2~3回にわたり薬を投与する必要があります。最後の薬が終わった後に検査をし、耳ダニがいなくなっていれば完治です。

ケア方法のポイントは耳掃除

定期的に耳掃除をすることで常に清潔な状態を保つことが出来ますし、耳の病気を早期発見できるきっかけにもなります。耳掃除の方法は簡単で、洗浄液を浸したガーゼやコットンで耳の中を優しく拭き取ってあげます。耳の奥まで汚れが溜まっているときは、洗浄液を直接耳の奥へ注入してください。入れて間もなく犬が頭をふるので、洗浄液とともに出てきた汚れを拭き取ってあげましょう。
きれいな状態を保っている場合は洗浄液を使う頻度を下げ、ガーゼやコットンで汚れを拭うだけで大丈夫です。

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ノルバサンオチックは多くの動物病院でも使用されている耳洗浄液です。サラッとしていてアルコール成分も少ないため、耳の中に不快感が残りません。使用頻度は週に1回~3回が目安です。ガーゼやコットンに付けて、優しく耳の中を拭き取ってください。
感染して治療中の犬は、獣医さんに相談してから使用しましょう。

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耳ダニの感染経路とは

犬 耳ダニ

耳ダニは既に感染している動物に直接接触することで感染します。犬自身が接触しなかったとしても、飼い主さんが触った手から感染する可能性もあるので注意が必要です。主な感染経路は犬や猫の他に、タヌキ・キツネ・フェレットなどの野生動物です。屋外で飼育されていてケアが行き届いていない飼い犬や、野良猫も感染している可能性があります。
野生動物などを素手で触らないこと、動物を触ったあとはしっかりと手洗いをすることで感染を防ぎましょう。

犬の耳ダニ感染症を放置すると危険!病院でしっかりと治そう

犬 耳ダニ

「うちの子耳垢すごく臭いけど毎日綺麗に拭き取ってるから大丈夫」という考え方は危険です。犬が耳を痒がっていて、さらに耳垢から悪臭がする場合はすぐに病院を受診してくださいね。放って置くと外耳炎などの二次感染を起こし、慢性化してしまう恐れもあります。言葉を喋れない犬の様子を察知して対処するのは飼い主として大切な役目です。定期的な耳掃除で耳ダニを予防し、愛犬の健康を守ってあげましょう。

◎監修者プロフィール
阿片 俊介

阿片 俊介/クロス動物医療センター 主任動物看護師

茨城県出身。日本獣医生命科学大学を卒業し、認定動物看護師の資格を取得。千葉県の動物病院に勤務後、動物用医薬品販売代理店にて動物病院への営業を経験。犬とのより良い暮らしをサポートできるよう、飼い主の方の気持ちに寄り添いながら、安心して正しい情報をお伝えできるよう心がけています。

◎ライタープロフィール
大森 きこ

大森 きこ/ドッグライター

家族で出来る範囲での保護活動をしています。今まで小型犬から大型犬まで様々なコたちと出会い、新しい家族を見つけるお手伝いをしてきました。どんなコでも迎えてあげられるようにと、現在はペット看護師の資格を取るための勉強中です。

  • 更新日:

    2020.04.04

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