
雨で散歩に行かれないとき、多くの運動量が必要な犬種などは、運動不足によりストレスを感じてしまうことがあります。また、留守番のときなども、犬にとっては退屈な時間です。そんなとき、考えながら楽しく遊べる知育おもちゃがあると退屈せずに遊べて、ストレス解消になるでしょう。
このようなシーンで活用する際は、時間をかけておやつを取り出したり、転がして愛犬ひとりで遊んだりできるタイプの知育おもちゃがおすすめです。
知育おもちゃの定番「コング」。空洞の部分にふやかしたフードやおやつを詰めて与えると、必死に取り出そうとして遊んでくれます。独特な形状をしており、転がると意外な動きをするため、飽きずに遊べるでしょう。素材は天然ゴム100%で耐久性が高いことから、噛み癖対策としても役立ちます。
ボールの形状をした知育おもちゃで、ギザギザの突起の部分にフードを詰め込むようになっています。どうやったらおやつが食べられるかを考えながら、楽しく遊ベるのはもちろんのこと、ギザギザの部分を噛むことで歯磨き効果が得られるのも嬉しいポイントです。ボール遊びもできることから、留守番のときも退屈せずに遊んでくれるでしょう。
こちらもパーツの中にフードを入れるタイプの知育おもちゃです。ネジの締め具合でフードを出やすくする、なかなか出ないようにするといったように調節でき、難易度を変えて遊べるのが大きな特徴です。そのため、知育おもちゃ初心者の犬や動くのが苦手な老犬から、知育おもちゃで遊ぶのに慣れている犬まで楽しく遊べます。
頭と嗅覚をフルに使って遊ぶ宝探しゲームは、愛犬の知能を育むのに役立ちます。また、嗅覚を使ったドッグスポーツ競技「ノーズワーク」の練習として活用するのもおすすめです。ここでは、宝探しタイプの知育おもちゃをご紹介します。
骨の形をしたフタの下におやつを隠し、愛犬が探し当てる知育おもちゃです。フタには小さな穴があり、犬が簡単すぎず難しすぎず見つけられるように配慮されています。おやつを隠す場所は全部で9個あるので、その都度隠す場所を変えてあげるとマンネリ化せずに楽しめるでしょう。
ノーズワークマット上にある筒状の中や、ヒラヒラと重なり合った布の間などに隠れているおやつを探して遊びます。耐久性の高い布地で作られており、ほつれたり切れたりしづらくなっているので安心です。犬がひとりで遊べるうえ、集中力を要することから、愛犬を留守番させるときに活用している飼い主さんも多くいます。
ぬいぐるみの木の穴の中に、小さなリスのぬいぐるみやおやつを入れて遊ぶ知育おもちゃです。リスのぬいぐるみを噛むとキュキュと音がすることから、夢中になって遊んでくれるでしょう。考える力がつくうえ、噛むという犬の本能も満たせるので、よい刺激になるはずです。
ある程度、知育おもちゃで遊ぶことに愛犬が慣れている場合は、難易度が高めなものもおすすめです。
実験道具のような見た目のドイツTRIXIE社の知育おもちゃは、ヨーロッパでも人気を集めています。3つの筒には、位置や数、大きさの異なる穴があり、回転させると中に入っているおやつがランダムに出てくるようになっています。最初はどのように遊べばよいのか戸惑う犬もいるので、まず飼い主さんが遊び方のお手本を見せてあげるとよいでしょう。
パズルの下におやつを隠す宝探しタイプの知育おもちゃです。パズルをどの向きにスライドさせればおやつに辿りつけるのかを考えながら、夢中になって遊んでくれることでしょう。アドバンス版やエキスパート版もあるので、慣れてきたらそちらをトライしてみるのもおすすめです。
4層のプレートのくぼみの中に入っているおやつを探し当てる知育おもちゃです。それぞれのプレートが回転することから、見つけたと思っても上手く食べられないといったこともあり、愛犬の脳トレに最適です。くぼみ部分に骨型のフタをかぶせると、より難易度がアップします。
知育おもちゃは、犬が退屈せずにひとりで遊べるものから、飼い主と一緒に楽しめるもの、難易度が高めのものなど、さまざまなタイプがあります。愛犬のレベルに合わせて、楽しく知育できるおもちゃを選んであげてくださいね。
新井 絵美子/動物ライター
2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。
過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。